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林業技術センター創立50年 ~“技術”と“担い手”を育てる~

林業技術センター

県林業技術センターは、昭和43年に林業試験場として宮崎市大字柏原に創立し、平成4年には林業総合センターとして現在の美郷町西郷に移転、 林業技術センターに改称 (平成13年)し、 試験研究機関として今年で創立50年を迎えました。
林業技術センターでは、スギの植林や伐採、しいたけなどキノコ類の品質向上の試験研究、鳥獣被害対策支援、林業就業のための研修を行っています。また、研究成果を林業従事者や民間の関係業者へ技術提供することで宮崎の林業を支えています。
これからの宮崎県の林業を支える技術や担い手育成の一部を紹介します。

技術 Mスターコンテナ

Mスターコンテナ

スギ素材生産量が日本一の本県は、スギ苗木生産量に関しても日本一です。
林業技術センターでは「Mスターコンテナ」という育苗技術を開発しました。通常の露地で育てられた苗は、活着の良い春に集中して植えられますが、この技術で育てた苗は、年中活着が良く季節を選ばないため、伐採後すぐ植えることが可能となり、労力の分散化ができます。
また、根鉢がスリムであるため、素早く次々と植えることができるなど作業が効率的に行えます。

担い手育成 みやざき林業青年アカデミー

みやざき林業青年アカデミー

県内の森林組合や林業会社などへの就職を目指す方を対象に、給付金を受けながら、林業就業に必要な知識や資格が1年間で習得できる研修を行っています。
今年は5人の研修生が将来、宮崎の林業で活躍するために、頑張ってます!

みやざき林業青年アカデミー 現役受講生へインタビュー!

宮城憲将 さん 宮城 憲将(みやぎ のりまさ) さん(34歳)
沖縄県宮古島市伊良部島出身
川南町在住
家族構成:妻、3人の娘

ー受講のきっかけは何ですか?
13年間介護施設に勤務してきましたが、夜勤もあり、子どもとの時間がとれずにいました。
もっと子どもと一緒にいたいし、子どもに働く姿を見せたいと思っていたときに、妻が受講を勧めてくれました。

ー4月から受講してみての感想は?
林業をよく知らずに受講しましたが、最初に救急対応や座学が集中的にありました。そのおかげで、山での作業は危険であるとの心構えをもって山に入れますし、実習中は座学での知識を思い出しながら作業を行うことができ楽しいです。そして、何より体を動かすので達成感や満足感があり、ご飯をおいしく食べることができます。

ー将来取り組みたいことは?
植えた木すべてが伐採できるまで育つ技術や、高齢の方も楽に植林できたり、けががなく安全に伐採できる技術を開発したいです。
自分が植えた木や、自分が開発した技術で植えられた木が、次の世代の財産となってくれるとうれしいです。

お問い合わせ
森林経営課
0985(26)7154
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