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知事コラム

こんにちは!河野です

宮崎県知事 河野俊嗣(こうの しゅんじ) 宮崎県知事
河野 俊嗣(こうの しゅんじ)

新しい時代「令和」がスタートしました。天皇陛下の御退位によるお代替わりは、憲政史上初めてのこと。天皇の崩御に伴う「昭和」から「平成」への改元と比べると、国中が高揚感とお祝いムードに包まれる中で新しい時代を迎えた印象です。

新元号「令和」は、日本最古の歌集「万葉集」を出典とし、史上初めて日本の古典から選ばれました。古典への関心の高まりは、日本最古の歴史書「古事記」ゆかりの「神話の源流」である本県にとって、強い追い風と受け止めています。

来年、本県で初めて「国民文化祭」「全国障害者芸術・文化祭」が開催されます。もともと「記紀編さん1300年記念事業」の集大成として、日本書紀編さん1300年にあたる2020年に誘致したもの。その後、東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定し、わが国に世界の注目が集まる特別な年となりました。

加えて、〈オリンピック=スポーツの祭典〉というイメージが強いのですが、オリンピック憲章に基づき文化プログラムを実施することとされ、近年では〈スポーツと文化の祭典〉になってきています。日本文化の魅力を世界に発信するとともに、地域振興につなげることとされており、そのような流れの中で全国規模の文化の祭典を開催できるのは、本県にとって絶好のチャンスです。

さらに、皇室の方々が担われる公務の分担について宮内庁より発表があり、天皇皇后両陛下が地方を訪問される「三大行幸啓ぎょうこうけい」(全国植樹祭、国民体育大会、全国豊かな海づくり大会)に、国民文化祭が加わり、「四大行幸啓」となりました。国民文化祭を誘致したときには想定していなかったこと。県民に希望や元気をいただく貴重な機会、しっかり準備を進めてまいります。

30年余に及んだ「平成」を振り返ると、インターネットが急速に普及する中、本県も海外との結びつきを一層強めた時代となりました。国際定期航空路線の就航をはじめ、宮崎牛や焼酎、かんしょなど県産品の輸出増加、訪日観光客や外国人労働者の増加、スポーツでは海外チームの合宿受入や国際大会の開催など。

令和元年の今年は、本県で開催されるサーフィンの世界大会をはじめ、ラグビーワールドカップなど世界規模のスポーツ大会が次々と開催される「ゴールデン・スポーツイヤーズ」がスタート。「スポーツランドみやざき」も新たなステージを迎えます。

新天皇陛下は海外留学を経験した初めての天皇となられ、皇后さまも国際経験が豊富でいらっしゃいます。また、初めて国書から選ばれた「令和」という新元号も、アジアと日本の文化の流れの中でとらえることができるもの。これらはグローバル化が進む時代を象徴しているように思われます。

より一層、国内外に開かれた「みやざき新時代」を築いていくにあたり、「令和」という時代が、その名にふさわしい、平和で希望に満ちた時代となることを心から願っています。

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