県広報みやざき

健康レポート

健康寿命延伸を支える!オーラルフレイル予防

目指せ!健康長寿日本一

皆さん、「オーラルフレイル」という言葉をご存じでしょうか?
「オーラル」は口腔、「フレイル」は筋力や心身の活力が虚弱した状態を意味しています。
つまりオーラルフレイルとは、口腔機能が低下してしまったお口の虚弱状態のことです。

  • 食べこぼしするようになった
  • かたいものが食べにくい、やわらかいものばかり食べる
  • 滑舌が悪くなった
  • むせることが多くなった

などのささいなお口のトラブルを放置してしまうと食欲低下や食品の偏りが生じ、 噛む ・ 飲み込むなどの口腔機能が低下してしまいます。そこからさらに心身の機能低下までつながる負の連鎖を引き起こし、要介護となるリスクを高めてしまいます。
生涯、自分の歯を保ち続けることはもちろんのこと、加えてオーラルフレイルを予防することで、口腔機能を維持し、 健康寿命の延伸につなげましょう!

※健康寿命…健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間

教えて先生!

オーラルフレイルについて佐野先生に話を聞いてきました!

南 浩二さん
一般社団法人宮崎県歯科医師会 常務理事
佐野 裕一先生

どうしてオーラルフレイルに至ってしまうのでしょうか

複数の原因がありますが、歯の数の減少やしゃべる・食品を噛む・飲み込むための筋力の低下、加齢による唾液の減少などにより、オーラルフレイルといわれる状態になってしまいます。

オーラルフレイルを放置するとどのような影響がありますか

オーラルフレイルはフレイル(身体的虚弱)になる前段階(プレ・フレイル)です。オーラルフレイルに該当する方を対象とした追跡調査では、身体的な虚弱のリスク、要介護認定となるリスク、総死亡のリスクなどがほかの人に比べ、約2倍高いことがわかりました。

フレイル(身体的虚弱) 概略図
出典:東京大学高齢社会総合研究機構 飯島勝矢

オーラルフレイルを予防するにはどうすればよいのでしょうか

歯と口の健康に関心を持ち、歯の喪失を防ぐことや、バランスの良い食事をとること、唾液腺マッサージや会話により唾液の分泌を促すことなどで予防することができます。

県民の皆さんにメッセージをお願いします

オーラルフレイルを予防することは健康寿命の延伸につながります。宮崎県では定期的に歯科医院を受診する人の割合が全国に比べ低い状況にありますので、ぜひ、かかりつけの歯科をもち、人生100年時代に備えましょう。

県では「宮崎県口腔保健支援センター」を設置し、歯と口の健康づくりに関する情報提供や市町村への専門的な支援、定期的な歯科健診の推奨活動などを行っています。

「いい歯の日」(11月8日)キャンペーン活動

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お問い合わせ
健康増進課・宮崎県口腔保健支援センター
0985(44)2621
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