宮崎県季刊誌「Jaja」じゃじゃ

 

Jajaバックナンバー

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華麗に、そして荘厳に。古代の世界へタイムリップ。
西都古墳まつり

11月第1土・日 西都市三宅・西都原御陵墓前広場
問い合わせ●西都市観光協会 0983ー41ー1557

炎の祭典

大小300あまりの古墳が集まる西都原古墳群周辺を会場に開催される西都古墳まつり。
その由来は室町時代に始まった三宅神社の山陵祭にまで遡る。初日のメインイベント「炎の祭典」は、古代衣装に身をつつんだ約1000人の人々が松明を手に練り歩く「たいまつ行列」からスタートする。夕闇の中、古式にのっとって都萬(つま)神社で灯された火を移した1000本もの松明が、都萬神社からメイン会場の御陵墓前に至る「記・紀の道」を歩く。

炎の祭典

そして天孫ニニギノミコトと、妻のコノハナノサクヤヒメにまつわる神話を再現した「炎の祭典」へ。舞台中央に設置された高さ約3mのやぐらの炎が明々と闇夜を照らす中、武人の勇壮な踊りや女人の華麗な舞が披露され、荘厳な笛と太鼓の音色が響き渡る。

炎の祭典

 

島津発祥まつり

11月上旬 都城市・都城歴史資料館前広場、他
問い合わせ●島津発祥まつり実行委員会 0986ー51ー5501

市街地をパレードする「維新の風」

薩摩藩主として幕末まで長い歴史を刻んだ島津氏発祥の地である都城で、島津氏に関するさまざまなイベントが開催される。メインは約400人が市街地をパレードする「維新の風」。幕府軍と新政府軍が戦った幕末の戊辰(ぼしん)戦争の際、新政府軍として都城島津家から参加した「私領一番隊」を再現するほか、歴代の都城領主にふんした武者行列がパレードに彩りを添える。このほかにも、島津講談会、史跡めぐり、親子参加型クイズ、物産フェアなど多彩な催しが行われる。島津家紋をかたどった打ち上げ花火も見ものだ。

 

山之口弥五郎どん祭り

11月3日 都城市山之口町・的野正八幡宮周辺
問い合わせ●都城市教育委員会 山之口教育課 0986ー57ー3111

山之口弥五郎どん祭り

伝説の巨人・弥五郎どんがのっしのっしと練り歩く山之口弥五郎(やごろう)どん祭り。弥五郎どんは、宮崎県南部から鹿児島県大隅地方にかけて伝わる民話の主人公で、「山に腰かけ、海で顔を洗う」ほどの大男。いたずらやとんちが好きで、人々と仲良く暮したという。一説によると、弥五郎どんは隼人(はやと)の乱(720年)で鎮圧された隼人族の首長ともされる。

会場となる的野正(まとのしょう)八幡宮の近くには、弥五郎どんにまつわる資料を収めた「弥五郎どんの館」があり、像などの常設展示も。祭り当日は、神楽舞や相撲踊りなどの郷土芸能も奉納される。

 

八百年のロマン、那須大八郎と鶴富姫の悲恋物語
椎葉平家まつり

11月第2金・土・日曜 椎葉村下福良・上椎葉地区
問い合わせ●椎葉村 総務課 0982ー67ー3203

大和絵巻武者行列

椎葉村に伝わる、源氏の那須大八郎と平家の鶴富姫の悲恋の伝説を再現した祭り。鶴富姫を供養する「法楽祭」に始まり、「大和絵巻武者行列」へと進む。パレードにはひえつき節踊り、椎葉神楽など郷土芸能のほか、平安時代をほうふつとさせる騎兵や武者、そして華麗な平家姫が華を添える。また、山法師踊りや臼太鼓などの披露や猪鍋のふるまい、農林産物の即売会もあり、三日間にわたって村中心部を埋め尽くすほどの人出でにぎわう。

鶴富屋敷(国指定重要文化財)
鶴富屋敷(国指定重要文化財)/鶴富屋敷(那須家住宅)は、部屋を横一列に並べた椎葉村特有の典型的な建築様式を現代に伝える。近くには、「鶴富姫化粧の水」も

 

干支のまちフェスティバル

11月中旬 延岡市北方町・北方町総合支所、他
問い合わせ●延岡市北方町総合支所 地域振興課 0982ー47ー3600

干支のまちフェスティバル

申(さる)、未(ひつじ)など、地区を干支で分けている”日本唯一 干支の町“北方町の最大のイベント。中心部を歩行者天国にした軽トラ市では特産品がずらりと並ぶ。北方文化センターでは中学生による吹奏楽演奏や、住民の舞踊など発表会や作品展なども開かれる。2009年の開催では、干支に因んで、町の産物12品目を使用した「干支鍋」が無料でふるまわれ、好評を得た。

 

尾末神社大祭

11月第3日曜 門川町尾末・尾末神社
問い合わせ●門川町産業振興課 0982ー63ー1140

山之口弥五郎どん祭り

漁業の町、門川町に伝わる尾末神社の大祭。海の豊漁と安全を祈願するこの祭りは、3台のだんじりに乗せた子どもたちの太鼓に合わせ、独特の囃子(はやし)言葉を掛け合いながら、町を練り歩く勇壮なものだ。大祭の前夜には、神社で門川神楽の奉納も行われる。門川神楽は海の神楽といわれ、恵比寿の舞「沖恵(おきえ)」など豊漁を願う舞いが奉納される。

宮崎一村一祭