掲載開始日:2022年2月8日更新日:2023年3月10日

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設備

1.換気設備

24時間換気システム

  • 最も滞在時間の長い部屋(居間、個室など)に吸気口を設け、トイレや浴室の換気扇から排気して家全体の空気を24時間換気するシステムです。
  • 建築基準法の改正によりシックハウス対策として平成15年7月1日以降の新築住宅には、原則として機械換気設備を設置するように義務づけられています。

火災警報器

  • 消防法の改正にともなって新築住宅については、平成18年6月1日から、既存住宅については各市町村の条例により平成20年6月1日から平成23年5月31日の間に設置することが義務づけられました。
  • 火災警報器は、住宅内の寝室(来客用は除く)、台所、階段への設置が必要です。一般的には煙式警報器を設置しますが、日常的に煙や蒸気を発生する台所では熱式警報器が望ましいです。

2.給・排水設備

給水設備

  • 一般的には水道による給水となりますが、井戸水を使用する場合は水質検査機関の水質検査をおすすめします。水質によっては滅菌機等の設備が必要となることがあります。

排水設備

  • 公共下水道が整備されている場合は、そのまま下水管に接続することとなります。
  • 公共下水道が整備されていない場合、汚水処理には浄化槽の設置が必要となります。また、放流する場所によっては下流域の水利(農業・漁業等)権利者の承諾等が必要となる場合もあります。
  • 浄化槽の大きさを決める人槽算定は、戸建て住宅の場合、基本的には以下のようになります。
  • 延べ床面積130平方メートル以下:5人槽
  • 延べ床面積130平方メートル超:7人槽
  • 2世帯住宅で風呂と台所がそれぞれ(2ヶ所)にある場合:10人槽
  • 店舗併用住宅の場合:住宅部分の延べ床面積による算定と店舗部分の延べ床面積による算定を合わせて算定します

3.給湯設備

給湯器

給湯器とは湯を供給する設備で燃料や方式によって以下のように分類されます。

燃料のちがいによる分類 ガス給湯器、石油給湯器、電気温水器、太陽熱給湯方式(ソーラー)、ヒートポンプ給湯器(通称:エコキュート)
給湯方式による分類 瞬間式(ガス、石油給湯器)
貯湯式(電気温水器)
貯湯式+瞬間式(ヒートポンプ給湯器)

ガス給湯器

給湯能力は号数で表し、20号~24号が主流となっています。給湯のみの単機能タイプだけでなく、追焚きや浴室暖房乾燥機・床暖房にも使える多機能タイプ、排ガス中の熱(潜熱)を再利用し熱効率を高めた潜熱回収型タイプ(通称:エコジョーズ)など、環境に優しい機器も普及しています。

家庭用コージェネレーションシステム

W給湯システム

全国でもトップクラスを誇る宮崎の日照時間。その太陽エネルギーをフルに活かし、高効率ガス給湯器(エコジョーズ)と組み合わせることで「エコ」で「エコノミー」な給湯システムを実現します。
屋根の集熱器で太陽熱を集め、水道水に熱交換することによりお風呂や台所の給湯としてお使いできます。このシステムにより「光熱費」「CO2排出量」を大幅に削減いたします。

W発電システム

クリーンでエネルギーロスの少ない「エコウィル」(ガスエンジン給湯暖房・発電システム)に太陽光発電を組み合わせたシステムで経済的で環境にやさしい理想のエネルギースタイルを実現します。

「エコウィル」は1kwの電気を発電し、その時に発生する排熱を利用して「お湯」を作り給湯や暖房にご使用できます。太陽光発電と組み合わせることで、家の消費電力を抑えることができるのと同時に余剰電力も多く、売電によるメリットも期待できます。また今後、「エコウィル」に代わり、「エネファーム」(燃料電池)によるW発電も期待できます。

石油給湯器

能力は給湯出力(kcal/h)であらわし、31,000(kcal/h)の給湯器が普及しています。

電気温水器

深夜電力を利用してお湯を沸かすもので、ボタン一つでお湯張り・保温・足し湯ができるタイプもあります。

ヒートポンプ給湯器(通称:エコキュート)

エコ給湯器と呼ばれるシステムは大気中の熱を冷媒に集めその熱でお湯を沸かすもので、大幅な省エネルギーが可能です。エアコンでよく使われるヒートポンプ技術を使っています。

太陽熱給湯方式

これにもいくつか方式の違いがあります。住宅で使われるエネルギーの多くを占める給湯に太陽熱を利用することは地球環境を守る観点からも、導入を推し進めたいものですが、やはり気になるのはイニシャルコストのことです。以下に各システムの違いを簡単に比較しました。太陽光発電とは違いますのでご注意ください。

  太陽熱温水器 太陽熱給湯システム
自然循環式 自然循環式 強制循環式
直接集熱 直接集熱 直接集熱 間接集熱
貯湯タンク設置位置 屋根 屋根 地上 地上
省エネルギー効果 10%以上 30%以上 30%以上 30%以上
価格の目安 20~24万円 22~53万円 37~43万円 77~102万円

4.電気設備

照明設備

照明の方法には以下のようなものがあります。

  • 全体照明:室内の中央に取り付け、上部から空間全体を照明することです。
  • 部分照明:明かりのほしい場所だけを部分的に照らすことです。
  • 直接照明:光源から出る光が直接、物に当たるような照明です。率的で経済的ですが、光源が目にはいると眩しく、空間のコントラストが強くなります。
  • 間接照明:光源から出た光を、天井や壁などに反射させる照明方法です。ソフトな光で眩しさはないですが、効率が落ちます。
全体照明 室内の中央に取り付け、上部から空間全体を照明することです。
部分照明 明かりのほしい場所だけを部分的に照らすことです。
直接照明 光源から出る光が直接、物に当たるような照明です。率的で経済的ですが、光源が目にはいると眩しく、空間のコントラストが強くなります。
間接照明 光源から出た光を、天井や壁などに反射させる照明方法です。ソフトな光で眩しさはないですが、効率が落ちます。

照明の取り付け方や取り付け位置により、いろいろな種類の照明器具があり、用途や部屋の雰囲気を考えて照明計画を立てましょう。

オール電化住宅

オール電化住宅とは、キッチン(IHクッキングヒーター)や給湯、冷暖房など、住まいで使うエネルギーのすべてを電気でまかなう住宅のことです。給湯に深夜電力を使用する場合、使用方法によっては光熱費を減らすことができます。

電気配線設備

住宅に電気を供給する配線方式には、100Vが使える単相2線式と、100Vと200Vが使える単相3線式とがあります。オール電化住宅にする場合には単相3線式で、200V機器(IHクッキングヒーター等)が使用できる専用回路を作る事が必要です。

契約アンペア

通常の家庭の電気の契約は、10Aから60Aまで必要なアンペア数を電力会社に申込むことによって決まります。オール電化住宅の場合では、少し余裕をもった契約をお勧めします。詳しくは、九州電力へお問い合わせください。

5.ガス設備

家庭で使われるガスの種類は、都市ガス(天然ガス13A)とLPガスの2種類があります。耐震性・腐食性・施工性に優れた配管材料であるポリエチレン管の普及や、異常時にガスを自動的に遮断するマイコンメーターなどの普及により安全性が向上しています。ガス機器は、手入れのし易いガラストップコンロ、給湯器・浴室乾燥暖房や床暖房のできる多機能の給湯器が主流となっています。現在のガスコンロは、全てのバーナーにセンサーが装備されており(Siセンサーコンロ)、安全装置や消火機能などにより、火災を防ぐことができます。

都市ガス(天然ガス13A)

  • 道路に布設されたガス管から各家庭にガス管を配管してガスを供給する方式です。
  • 主成分は天然ガスで、環境にやさしいエネルギーです。ガス料金は通常の一般料金のほか、使用する機器で割安になる料金メニューもありますので、各ガス会社に問い合わせると良いでしょう。

LPガス(液化石油ガス)

  • 敷地内にLPGボンベを設置し、そこからガスを供給する方式です、主成分はプロパンガスです。ガス料金は供給する会社によって異なりますので、あらかじめ確認しましょう。

6.冷・暖房設備

暖房・冷房の種類

  • 冷暖房器には以下のヒートポンプエアコン、ガスヒートポンプエアコンがあります。
    一般には各部屋に設置するルームエアコンが主流ですが、一台のヒートポンプで各部屋を冷暖房するセントラル方式もあります。セントラル方式は、高気密・高断熱の住宅で効果があります。

ヒートポンプエアコン

  • ヒートポンプとは、冷媒が蒸発する際に周囲から熱(気化熱)を奪い、反対に気体から液体に凝縮する際に熱(凝縮熱)を放出する性質を利用して熱をくみ上げる熱源機器です。家電量販店などで一般的に市販されているルームエアコンは、このヒートポンプエアコンのことです。ちなみに、ストーブなどの直接熱をつくる装置よりも非常に熱効率がよく、省エネルギーの面からも有効です。

ガスヒートポンプエアコン

  • 電気ヒートポンプと同じように室内機やその操作性は変わりません。違いは室外機を動かすのが、ガスエンジンか電気モーターかという点だけです。電気を少ししか使わないため、夏場の冷房時の契約電力の低減が可能で、また冬場の暖房時におけるスピードの早さとパワフルさが特徴です。

床暖房

  • 輻射暖房の代表格で、温度変化が少なく自然な暖かさが人気ですが、イニシャルコスト・ランニングコストともに気になるところです。また、種類によっては床の仕上げが限定されることもありますので、どれを採用するかは専門家と相談する必要があります。
方式 特徴
電気式(ヒーター式)床暖房 床のモルタル内にヒーターを設置し放熱するタイプ(非蓄熱)や深夜電力を使って夜間に蓄熱し、昼間に放熱するタイプ(蓄熱)がある。
温水式(ボイラー式)床暖房

ボイラーの設置が必要。灯油代が安い。不凍液等のメンテナンスが必要。

ガス温水式(エコウィルガス給湯器暖房熱源機) 暖房の立ち上がりが早い。足下暖か、輻射熱で温度ムラが少ない。室内が乾燥しない。低温やけどの心配がない。
エコキュート床暖房(深夜電力) 多機能エコキュートともいわれるもので、給湯、お風呂のお湯はりに加えて、浴室の暖房・乾燥や床暖房もできる。
ヒートホ゜ンフ゜式床暖房 埋め込んだチューブ内にヒートポンプで作った温水を循環させて暖房を行うシステム。ヒートポンプ方式なのでランニングコストが軽減できる。
蓄熱式床暖房 深夜電力で床下に蓄熱させ、翌日放熱して1F全体を暖める。蓄熱体にもさまざまな種類がある。
太陽熱床暖房 太陽熱を蓄熱するタイプ。日射が不足するときのために補助熱源が必要。

7.キッチン、トイレ、バスなどの水回り設備

キッチン

  • 国内のメーカーがシンクや調理台などをセットにして取り扱っているので手軽ですし、ショールームを利用して実物を体験してみることも可能です。各社ともにホームページを作成していますので、それぞれを覗いてみるのもよいでしょう。
    ショールームを覗く前に、あるいはショールームが遠い方、いろんなパーツでキッチンを作られる方のためにも、ここではキッチンの基本のお話をいたします。
  • 図キッチンのレイアウト
    住宅のプランでよく出てくるのは「I型、2.型」と呼ばれる一直線に並んだレイアウトです。これが一番経済的で無駄はありませんが、長くなりすぎると作業動線に無駄が出てきますので「L型」にすることが多いです。そのほかにもさまざまなレイアウトが考えられます。

キッチンのレイアウト

キッチンの配置

  • キッチンはダイニングと並んで住まいの中心になるところです。食を通じて家族がコミュニケーションを図る場所として、ダイニングとキッチンとの関係は重要です。
  • 最近の住宅では「対面キッチン」が多く見かけられます。視線が家族に向けられる、足元が見えないことなどが好まれる理由のようです。ただ、テーブルへ配膳するときに、カウンター越し、あるいは流しをぐるりと回わる必要があります。また、昔のようなDK形式も、キッチンのデザインがよくなった現在では、スペースを省けるメリットがあります。
  • 最近人気が出てきているのは対面キッチンの発展したペニンシュラ型などで、吊戸棚をなくしLDKを広く見せるという形式です。セミオープンのキッチンも根強い支持を受けています。いずれもメリットデメリットがありますので、我が家の住まいには何が必要かを見極めることが必要です。

基本動作寸法

  • キッチンで行われる作業は収納・調理・配膳・後片付けの流れを伴って行われます。その作業動線を合理的に計画する必要があります。またキッチンではさまざまな食器、設備機器、食品が収納され必要に応じて出し入れをするなど、平面的なレイアウトだけでなく、立体的な視点も持ち、使用頻度に応じて収納場所を考えていきましょう。

基本動作寸法

キッチンの種類

  • ア.セクショナルキッチン
    • システムキッチンが登場するまでに広く使われていたもので、メーカーの規格において単品で完結した流し台、調理台、コンロ台など並べて設置するキッチンです。
  • イ.システムキッチン
    • シンク、調理台、加熱調理台など組み合わせて構成するもので、天板も継ぎ目が無く、最近ではキッチンの主流を占めるようになっています。モジュールにあわせてつくられたパーツを組み合わせる部材型と、ある程度メーカーでパッケージ化され手ごろな値段で供給される簡易施工型があります。
  • ウ.その他のキッチン
    • 生活者にあわせて素材や形状を自由につくるオーダーメードキッチンや簡易な調理をするためのミニキッチンもあります。

基本的な設備機器

以下のような設備機器のほか、メーカーではさまざまな機器を用意しています。最初に列記したキッチンの配置、基本動作寸法、キッチンの種類の3項目を頭に入れながら必要なものを選択しましょう。また設置に関しては、電源・配管などの工事も必要になりますので、検討も必要ですし、修理などのメンテナンスのことも考えて選びましょう。

  • ア.シンクと水栓金具
    • 食器洗い機が出現してからは80cm程度のステンレスシンクが扱いやすくて普及しています。水栓は操作が簡単なシングルレバー式が適しています。
  • イ.加熱調理機器
    • 一番議論の的になるのはガスにするか電気にするかです。浴室の給湯も含めオール電化にするかどうかの検討も必要ですが、電気・ガスともにそれぞれの長所がありますので、よく検討を行なってください。
  • ウ.換気扇
    • 直接外に排気するプロペラファン、ダクトでつなぐシロッコファンやターボファン、IH専用レンジフード、下引き換気扇など種類があり、最近は手入れが楽なタイプが多くなっています。
  • エ.自動食器洗い・乾燥機
    • 時間や水量を節約できることもあり、人気の高い設備です。ビルトインタイプとフリータイプの二通りがあります。洗浄水の温水接続と給水接続があり、所要時間に差があります。
  • オ.浄水器
    • 蛇口直結型、据え置き式、水栓一体式、ビルトイン型、ポット型などがあります。
  • カ.生ゴミ処理機
    • 微生物の働きでゴミを分解させるバイオ式と電気の熱や温風で生ゴミの量を減らす乾燥式があります。

トイレ

便器には和式、洋式、小便器があります。ここでは圧倒的に多く使われている洋式便器について説明します。

洋式便器の特徴

  • 大きく分けて洗い落し式とサイホン式の二種類の洗浄方式があります。洗い落し式は安価で水溜り面が少なく汚物がつきやすいですが、サイホン式は水溜り面が大きく汚物がつきにくくなっており、各メーカーはさまざまなバリエーションを展開しています。最近はロータンクが不要なフラッシュバルブ便器も出回り、すっきりしたデザインで注目を集めています。
  • 便器の大きさには標準サイズと大型サイズがあり、それぞれに対応した暖房便座や温水洗浄便座があります。さまざまな機能を搭載したものが開発され、最近は省エネに考慮したものも多く見受けられます。

浴室

浴室の作り方はタイル等で床や壁をつくる在来工法と、工場で作成したユニットバスを設置等の方法があります。ユニットバスは手入れ、工事の簡便さに加え、万が一トラブルがあったときの対応もとりやすいのが魅力で、非常に多く採用されています。デザインも豊富になり、魅力的になったのも一つの要因でしょう。

浴槽の種類

浴室は和風浴槽・洋風浴槽・和洋折衷浴槽に分けられます。材質は次のような種類があります。

性質 耐久性 肌触り 外観 保温性 施工性 手入れ その他
人工大理石       汚れやすい
ポリエステル(FRP)       汚れやすい
ステンレス     もらいサビに注意
いものほうろう × もらいサビに注意
木(さわら・檜) ×   × × 手入れ重要、水漏れ注意

ユニットバス

配管の収まりにより、戸建て住宅用と集合住宅用があり、最近ではさまざまな機能も充実しており、多様なニーズに対応しています。大きさも0.75坪タイプから1坪、1.25坪、1.5坪タイプなど種類も豊富になっています。

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