![]() |
![]() |
|
![]() |
自然の懐から生まれた野の逸品宮崎はピーマンやきゅうりをはじめ、全国的なブランドをいくつも持つ日本有数の農業県だが、こうして野の幸、山の幸を集めてみると、盛んな農業を支えている自然の懐の深さが見えてくる。たとえば、蜂を漬け込んだハチ焼酎や、今や幻といえる天然の自然薯が何気なく店頭に並んでいること自体が、豊かな風土の象徴といえそうだ。それは農村や山村に脈々と受け継がれてきた、ひとつの風景でもあり、文化でもあるのだろう。 一本掘るために二時間もかかることがあるという「道の駅・高岡」の自然薯を求めてみたのだが、それは「薬食い」という古い言葉を思い出すほど滋味にあふれたものだった。土地と季節の恵みに感謝しながら食べ物をいただいていた時代そのままの、何かありがたい気がするほどの逸品だ。
|