掲載開始日:2022年1月8日更新日:2024年1月1日

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あいさつ

 

写真:宮崎県知事河野俊嗣

 

県民の皆様には、日頃から県政に対する温かい御理解と御協力を賜り、深く感謝申し上げます。

さて、昨年は、3年以上に及ぶ新型コロナとの闘いが、5類感染症への移行により大きな転換点を迎えました。また、世界一に輝いた「WBC侍ジャパン」の合宿をはじめ、東九州自動車道「清武南~日南北郷」間の開通、国際定期便「宮崎-ソウル線」の再開、半導体生産拠点の立地決定など、明るい話題に恵まれた年となりました。

特に、23年ぶりのサミット関係閣僚会合となった「G7宮崎農業大臣会合」は、本県の基幹産業である農業の未来につながる成果を挙げるとともに、MICEと呼ばれる大規模な会議などの誘致・受入れに向けて大きな実績となりました。また、置県140年の歴史で初めて開催した「宮崎県人会世界大会」は、国内外から多くの本県ゆかりの方々が集い、本県の魅力を再発見し、世代や地域を越えたネットワークが築かれるなど大変意義深いものとなりました。本県ならではの温かいおもてなしを通じて、豊かな食や農業、文化など本県の多彩な魅力を広く世界に発信することができた成果を最大限に生かし、今後も、国内外における本県の知名度向上や県産品の販路拡大を図ってまいります。

また、昨年4月には屋外型トレーニングセンターの供用を開始したほか、今年は、令和9年「国スポ・障スポ」の本県開催に向け、新たな陸上競技場やプールが竣工予定です。引き続き、「スポーツランドみやざき」の更なる飛躍のための基盤整備を着実に進め、国際水準のスポーツの聖地としてブランド力の向上を図り、これまでの実績やノウハウを生かした合宿や大会等の誘致を促進し、誘客や観光振興にもつなげてまいります。

令和6年度は、宮崎再生の着実な推進と次なる成長活力の創出のため、次の施策に重点的に取り組んでまいります。

まず、物価高や災害等から県民生活・経済活動の早期回復・安定化を目指します。さらに、人口減少下においても安心と活力ある社会の実現に向けて、女性や若者の県内就業・定着と移住・UIJターンの促進や新たな時代に対応した産業づくりのほか、地域資源の有効活用やデジタル化・脱炭素化の推進により日常生活に必要な機能・サービスの維持・確保を図るとともに、戦略的な情報発信や受入環境の整備などにより国内外からの観光誘客を促進してまいります。

そして、本県の強みを生かし、県勢の更なる飛躍につなげるため、3つの日本一挑戦プロジェクトを掲げ、本県独自の施策を積極的に展開してまいります。「子ども・若者プロジェクト」では、出逢い・結婚、妊娠・出産の希望を叶えるとともに、安心して子育てできる教育環境づくりにより、日本一生み育てやすい県を目指します。「グリーン成長プロジェクト」では、再造林率日本一への挑戦とともに、循環型農林水産業の展開による産業成長、各分野における脱炭素化を推進します。「スポーツ観光プロジェクト」では、スポーツ環境日本一に向けて、世界レベルのスポーツ大会・合宿等の誘致のため、本県の受入環境・体制を更に磨き上げ、地域経済の活性化や観光振興につなげてまいります。いずれも、日本一という高い目標の達成に向けて、強い覚悟と決意をもって取り組んでまいります。

今後とも、県民の皆様の声に真摯に耳を傾け、安心と希望あふれる宮崎県づくりに全力で取り組んでまいりますので、一層の御理解と御協力をお願い申し上げます。

宮崎県知事河野俊嗣