中毒110番について
中毒110番とは、公益財団法人日本中毒情報センターが、化学物質や動植物等の成分によって急性中毒事故が発生した際の一般市民や医療機関からの電話照会に対して、年中無休で情報提供を行なっているものです。
中毒110番の利用方法
以下の専用電話に直接お問い合わせください。なお、通話料はいずれも相談者の負担となります。お掛け間違いのないよう電話番号をご確認の上、お問い合わせください。
一般専用電話(情報提供料:無料)
- ⼤阪中毒110番:072-727-2499(365⽇24時間)
- つくば中毒110番:029-852-9999(365⽇9時〜21時)
なお、⼀般専⽤電話に医師および医療機関の皆様からお問い合わせを受けた場合、情報提供料は、有料(1件につき2,000円)となりますので、ご了承下さい。
医療機関専用有料電話(情報提供料:1件につき2,000円)
- ⼤阪中毒110番:072-726-9923(365⽇24時間)
- つくば中毒110番:029-851-9999(365⽇9時〜21時)
たばこ誤飲事故専用電話(情報提供料:無料、自動音声応答による一般向け情報提供)
- 電話番号:072-726-9922(365⽇24時間)
中毒110番の取扱う対象
化学物質(たばこ、家庭⽤品など)、医薬品、動植物の毒などによって起こる急性中毒について、実際に事故が発生している場合に限定し、情報提供しております。
- 家庭用品:乾燥剤、化粧品、たばこなど
- 医薬品:医療用医薬品、一般用医薬品(OTC薬)
- 農業用品:殺虫剤、殺菌剤、除草剤、肥料など
- 自然毒:フグ、マムシ咬傷、きのこなど
- 工業用品:硫化水素、化学薬品など
以下のようなものについては、受け付けていませんので、ご注意ください。
- 慢性中毒(薬物依存、薬物乱⽤、環境汚染など)
- 医薬品の常⽤量による副作⽤・ショック
- 催奇形性・胎児への影響
- 放射性同位元素
- 細菌性⾷中毒、寄⽣⾍
- イヌ、ネコ、ネズミによる咬傷(感染が問題となるもの)
- ⾍:ゴキブリ、カタツムリ、ナメクジ、ハエ、カ、ミミズなど
- 糞尿
- 異物:通常、成分が消化管で吸収されて急性中毒を起こすことはなく、主として物理的障がいが問題となるもの
- (異物の例)
押しピン、釘、ホッチキスの針、ピアス、パチンコ⽟、磁⽯、硬貨、紙類、ラップ類、アルミ箔、発泡スチロール、医薬品のPTP包装、ガム、輪ゴム、消しゴム、おもちゃの部品(ネジ,タイヤなど)、プラスチック(スプーン,フォークなど)、ガラス(おはじき,ビー⽟など)、金具、石、土砂、ガラスなど
中毒110番への問い合わせにあたって
情報提供には正確な情報把握が必要です。次のことにご留意の上、お電話して下さい。
特に中毒原因物質の特定は重要ですので、できれば商品等を⼿元にお持ちの上、お電話して下さい。
下記項⽬などについて、確認されます。
《一般市民》
- 患者の⽒名、年齢、体重、性別
- 連絡者と患者との関係、連絡者の電話番号
- 中毒原因物質(正確な商品名、会社名、⽤途)
- 中毒事故の発⽣状況(摂取量、摂取経路、発⽣時刻)
- 患者の状態
《医療機関》
- 医療機関名とその電話番号
- 連絡者(問い合わせ者)の氏名とその所属・職種
- 患者の年齢、体重、性別
- 中毒原因物質(正確な商品名、会社名、用途)
- 中毒事故の発生状況(摂取量、摂取経路、発生時刻)
- 受診時刻
- 患者の状態(来院時の症状、現在の症状)
- 問い合わせまでに行われた処置
- 特に問い合わせたい事柄