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県広報みやざき

【県政トピックス】待ったなし!医師確保

【毎日が幸せ!そのきっかけは?】県内3か所(宮崎・都城・延岡)に県が開設している「みやざき結婚サポートセンター」。このセンターでの出会いを経て、今年結婚された桑畑心平さん(37)にお話を聞きました!
―宮崎県内での勤務を希望したきっかけは?
 母親が延岡市の出身で、私自身も小さい頃から宮崎に何回も遊びに来ていました。
 ですので、大学に進学する際は、複数の志望校の中から宮崎大学を選びました。学生のときに椎葉村の診療所で研修したこともあったのですが、仕事以外でも地域の方々と触れ合うなど、良い思い出が多いです。
 大学卒業後の2年間の臨床研修も県内で受けました。今年からは、宮崎大学医学部の「地域医療・総合診療医学講座」で学んでいるところです。今後3年間は、へき地などで総合医としての診療を行うほか、県立病院などで専門的な研修を受けることとなっています。
 大学で学ぶ中で、宮崎の医療の良い点にも問題点にも気付くことができたので、いずれは医師という立場で宮崎の地域医療に取り組みたい、という思いを持っていました。
―宮崎の医療現場の問題点とは?
 「医師の不足」と、一部の地域で医師が特に少なく地域格差が生じている「医師の偏在」が挙げられます。
 医師不足は全国的な課題です。いずれの地域であっても、一定の医療のニーズに応えるシステム作りが必要ですが、宮崎の一部地域では、その対策が追い付いていないのが現状です。
―解決策は?
 簡単に解決できる問題ではありませんが、まずは、限られた医療資源を有効に活用するために、県民の皆さんが「かかりつけ医」を持つこと、これが一番です。自分のことについてよく知っているお医者さんが身近にいれば、ほとんどの病気に対して迅速かつ的確に対応してくれます。
 皆さんの中には、腹痛やカゼなどの病状によって受診する病院を使い分けている方もいるかと思われますが、医師であればほとんどの病気を治療することができます。
 仮に治療が難しいような重い症状であっても、普段から信頼関係を築けている「かかりつけ医」であれば、ほかの最適な医療機関を紹介してくれますので、そこでしっかりと治療を受けることができます。
 理想としては、県民の皆さんそれぞれが信頼できる「かかりつけ医」を持つ、そしてその「かかりつけ医」が、御家族の方々を含めて健康管理を行うようになることですね。
 私もそんな医師になれるように、これからも県内のいろんな地域に飛び出していきたいです!

 のように県内で勤務し、地域医療に貢献する医師を確保するために、県では次のような施策に取り組んでいます。
将来における人材の育成を目的として、宮崎大学医学部の推薦入試に地域枠(10名)・地域特別枠(10名)を設置しています。
地域医療を担う医師の確保のため、医学生に対し修学資金を貸与しています。
※臨床研修修了後、地域の医療機関勤務など一定の要件を満たせば返還免除
宮崎大学、県医師会、市町村及び県で「宮崎県地域医療支援機構」を設立し、医師のキャリア形成支援や医師不足病院の支援などを実施しています。
総合診療医の育成を図るため、宮崎大学医学部に県の寄附講座(地域医療・総合診療医学講座)を設けています。
 身近に医師を目指す学生がいたり、知り合いに県外在住の医師がいる際は、ぜひ、県が取り組んでいる医師確保のための施策を御紹介いただき、一人でも多くの医師が県内で勤務することとなるよう御協力をお願いします。

深刻な医師不足
 県内の医師数は、平成26年12月末現在で2,730人。平成16年と比較すると192人増加しています。
 しかし、一方では、医師の高齢化が進み、若手の医師が減少しているほか、医師の約半数が県央部に集中している、診療科が偏在しているなどの課題があります。
 「夜のほうが空いてるから・・・」 、「平日は用事があるから・・・」といった理由による安易な時間外受診は、救急医療体制の崩壊につながる深刻な問題です。

守ろう、地域医療
 医師の疲弊を防ぐためには、まずは県民の皆さまが限りある医療資源を大切にし、症状や目的に応じた医療機関を適切に利用する意識を持つことが求められます。
 このようなことから、「宮崎県の地域医療を守り育てる条例」を制定し、県、市町村、医療機関、県民などが相互に連携し、それぞれの役割を積極的に果たしていくこととしたところです。
 一人ひとりが必要な医療サービスをきちんと受けることができる体制が守られるよう、次の取組の徹底をお願いします。
●安易な夜間、休日などの時間外受診は控えましょう!
●日常的な診療、健康管理を行う身近な「かかりつけ医」を持ちましょう!
●疾病の予防、早期発見のため、適切に検診、健康診査及び保健指導を受けましょう!

 なお、県では、夜間、小児救急患者の保護者などからの電話による相談窓口を設置しています。
お子さんが急な病気やケガですぐに受診させるべきか迷ったときは、御利用ください。


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