掲載開始日:2025年7月11日更新日:2025年7月11日

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宮崎県知事定例記者会見(2025年7月1日)

項目

 配布資料

知事の台湾訪問について(報告)

私から何点かご報告を申し上げます。

海外出張関係が2点続きますが、まずは台湾訪問についてであります。お手元の資料でご説明申し上げます。この週末27日から29日までの3日間で台湾を訪問してまいりました。主には2つの目的でありまして、県産品の販路拡大という案件と、現在週2便で運航されております台湾の直行便の維持・充実というものであります。

まず県産品の方でありますが、台中市の高級日本食スーパーの裕毛屋で宮崎フェアを行ったということであります。出品した商品は150点を超えて、そのうち11の事業者に現地に来ていただいて、それぞれセールスを行っていただきました。裕毛屋では、平成28年だったかと思いますが、以前も宮崎のものを取り扱っていただいたことがあり、私も訪れたことがあったのですが、昨年、台中市と本県が友好交流協定を結ぶということで、私が出張した折に、久しぶりに裕毛屋に伺ってご挨拶し、店舗の状況を確認しようということでまいりまして、社長にお会いして「各県も知事が来て様々なトップセールスを行っているので宮崎でもやらないか」というお声がけをいただく中で、今回3日間のフェアを行ったということであります。事業者の皆さんも、現地での様々な消費者の皆さんの反応が今後の参考になるという話でありましたし、今後何か定番のものができるかどうかというのが、今の時点で決まっているわけではありませんが、せっかくの台中市との交流のご縁、そして裕毛屋でもこのような形でフェアを行ったということを、今後に生かしていくことができればと考えております。

航空路線につきましては現在、タイガーエアが週2便で運航を行っております。それについて、1便から2便になった増便のお礼と、現在、運航日の曜日の問題もありまして、もっと利便性の高い曜日設定や、便数を増やしていただくということも要望したところであります。

また、チャイナエアラインについては、タイガーエアの就航以前に飛んでいた航空会社、タイガーエアの本社ということになります。引き続き、チャイナエアラインにも運航再開に向けて要望を行ったということになります。フルサービスのチャイナエアラインとLCCのタイガーエアという関係があります。ちなみに、直前にタイガーエアの会長をされていた方が、現在はチャイナエアラインの社長に就任しているという人的な繋がりもあるということで、それぞれ訪問し意見交換を行ったところであります。チャイナエアラインの場合は、機材繰りの問題等もあるということで、新しく発注している飛行機の就航状況等も見ながらというようなこともお話がございました。

そのほか、現地で関係者をお招きして意見交換を行った場には、台中市の黄副市長もいらっしゃって、台中市との交流について、現在の状況や今後の展望ということで意見交換を行ったところであります。台中市は人口286万人、300万人弱ということで台湾第2の都市であります。様々なご縁をいただく中で、このような友好交流協定を結んだことを今後とも最大限生かしていくことができればと考えております。

宮崎牛も今回、取り扱っていただきました。宮崎牛の輸出先としては、台湾が最も多くなっているところであります。今後ともそれぞれの県産品の販路拡大、観光交流、そしてそれを支えていく定期路線の維持・充実を図ってまいりたいということでございます。

知事のフランス訪問について

それから2点目でありますが、フランスを私が訪問いたします。7月6日から11日までということで、4泊6日でありますが、実質1週間行くことになります。今回の訪問では、ツール・ド・フランスの視察を中心にしながら、様々な用務に取り組んでまいります。現在、ツール・ド・フランスといった国際サイクルロードレースを参考にしながら、ツール・ド・九州の開催に九州各県、経済界と連携して取り組んでいるところでありまして、本県としては、3年目である今年から大会に参加するということでありますが、世界三大レースの1つ、また、それのみならず三大スポーツイベントの1つと言われているようなツール・ド・フランスを、現地に行って参考にしようということで経済界と意見が一致しまして、主な参加者としましては、九州各県知事にも調整中ということでありますし、九州経済連合会の会長に就任された池辺会長、前会長の倉富名誉会長、それからツール・ド・九州の大会ディレクターということであります。本県の弱みとしましては、まだ1度も本県でツール・ド・九州の開催を経験していないものですから、現在、ツール・ド・九州の現場がどのような状況にあるのかというのを、私自身は正確に把握できておりませんが、過去の大会の記録等もしっかり見ながら、ツール・ド・フランスのステージ4と5の一部を視察するということになろうかと考えております。

もう1つは、資料の「4 主な用務」のところに書いてありますように、スポーツ競技団体を訪問して、将来の合宿等に向けたトップセールスを行ってまいりたいと考えております。現在、フランスの柔道連盟と陸上競技連盟の2件のアポが取れているということであります。フランスの柔道連盟については、フランスは柔道人口が日本を上回る大変盛んなところ、オリンピックでの競技力も極めて高い強豪チームであります。今回、ツール・ド・フランスの視察ということで、フランスを訪問するにあたり、ぜひそのようなチームに本県の合宿の受入環境等をアピールしてまいりたい。特定の大会があって、その事前合宿をということでのアピールをフランス柔道連盟、陸上競技連盟にするわけではありませんが、ぜひ今後のきっかけにすることができればと考えております。ちなみに、今回、世界陸上を前に、イギリスとドイツのチームが本県で合宿を行いますが、ドイツのチームは以前ミラノの万博がありましたときに、ドイツ陸連を訪問して、「オリンピックに向けた合宿を」ということで呼びかけを行い、それがオリンピックそして世界陸上の合宿に繋がったという経緯があります。ドイツ陸連はそこが初めてではありましたが、その前に2002年のワールドカップ日韓大会のときに、ドイツのサッカーチームを受け入れたというのを1つのきっかけにしながら、いわば飛び込み営業を行って、その後に繋がっているということでありまして、今回の柔道、陸上についても、本県のスポーツの取組、合宿の誘致について情報提供を行う、さらには、そうしたチームからの様々な意見等も伺ってまいりたいと考えております。

それからもう1つは、県産食品等の欧州地域での流通状況や消費動向調査ということで、そういった我が国の商品を取り扱っておられる商社を訪問して、状況について意見交換を行ってまいりたいと考えております。なかなかフランスに行く機会があるわけではありませんが、これまでの日隈副知事や鎌原副知事が全国知事会の取組、それから九州地域戦略会議の取組ということで、県産品のアピール等で訪問した経緯もございます。ヨーロッパにおける中心的な国の1つでありますし、スポーツについても、それから日本の文化を評価していただくという面でも、柔道、剣道が盛んなように、大変日本との関係も縁も深い国であろうかと考えておりますので、私自身も知事としては初めてフランスを訪問し、将来の成果に結び付けていきたいと考えております。

みやざきKAGURAフェスティバル2025の開催について

それから3点目であります。神楽について「みやざきKAGURAフェスティバル2025」を8月2日にメディキット県民文化センターで開催するということであります。「神楽フェスティバル」という名前のイベントについては、昨年に次いで2回目でありますが、これまでも本県では、ユネスコの無形文化遺産の登録を目指すということで、神楽の振興協議会や知事同盟を立ち上げたり、いろいろな働きかけを行ってまいりましたし、九州の神楽フェスティバルや、さらには、東京や大阪の能楽堂等での公演といったものを通じて、神楽の魅力の発信などに努めてきたところであります。そのような1つの大きな流れの中でのイベントということになろうかと思います。

内容は、子ども神楽の公演や、神楽の委員会等で学術面において中心的なご指導をいただいております小川先生に講演を行っていただく、それから神楽公演としては、上椎葉神楽と広島県の比婆荒神神楽を行うということであります。観覧は無料でありますが、事前申込が必要ということで、本日の正午から申込受付を開始いたします。

本県が全国に呼びかけて、神楽の魅力の発信や、その大切さを改めて見つめ直し、ユネスコの登録を目指していこうという動きをしているところでありまして、ぜひ県民の皆様もこの機会に、改めて神楽の魅力に触れていただき、しかも本県の神楽とは違ったテイストの広島県の神楽を招聘することは貴重な機会となりますので、ご覧いただければと思います。なお、当日録画した公演の動画は、後日YouTubeで配信するということであります。また、公演当日は様々な観光PRも含めた発信等も行っていく予定にしているところでございます。

新燃岳の噴火について

それから最後に、資料はありませんが、新燃岳の動向が気になっているところであります。6月22日に7年ぶりに噴火があり、現在も活動が高まっている状況で、警戒レベルも3に引き上げられております。火山性地震や火山性微動も確認されているということで、立入規制が行われておりますので、ホームページ等で情報を十分に把握していただいた上で、必要な警戒に務めていただきたいと考えております。地震というのはいつ起こるかわからないということですが、火山については、傾斜の測定、地震や微動の測定ということにより、活動が比較的活発になっている状況というものを、我々は把握しているということであります。高原町の学校などでは、ヘルメットをかぶっての登校も行われているということで、立入規制等も含めて、しっかりと警戒していただきたいと考えております。

私から冒頭以上であります。

質疑応答

知事の台湾訪問について(報告)

(NHK)

台湾の訪問について、日本食スーパーの裕毛屋で宮崎フェアが開かれたということで、先ほど宮崎牛の話が出てきましたけども、宮崎牛以外ではどんなものが出品されたのかということと、知事が現場でお客さんと何らかの言葉を交わしたことがあったら、宮崎の食品に対する台湾の方の関心度等について感じるところがございましたでしょうか。

(知事)

私自身はスーパーでのお客様との会話や、どのようなものが買われているのかというのは、正確には把握できませんでした。本県から参加した11の事業者が、一定のコーナーにいろいろな物産を、ブースを設けてPRしておられる。そして、そこにお客さんが来て試食をされたり、割と台湾の皆さんは試食をすると買われたりする。その様子というものは見て取ることができましたが、今回持っていったものは、宮崎牛以外では加工品、お菓子やいろいろなドリンク系などを150品目ほど持っていったということであります。

売上がどうだったかというのは、情報管理がされているということで、数字を申し上げることができないということでありますが、今回はスーパーの全量買取ということで、事業者は出店を行ったということを伺っております。おそらく、それぞれの事業者はいろいろな手応えがあったと思っております。それを今後に生かしていくことが、とても大事であろうかと考えております。

なお、宮崎牛に関して言うと、先ほど申し上げましたように、現在、宮崎牛の海外の輸出先では、台湾が1番の量を扱われているところであります。それは和牛の輸出が再開したときに、本県が一番乗りをして、台湾の取扱業者としっかり関係を構築して、商流を築いてきたということが、現在に繋がっているところでありますが、そのような流れの中にこのスーパーがあるわけではないということで、今後の取扱がどうなるかというのは、今後、事業者との協議によるものではないかと考えております。

(NHK)

輸出先としての台湾というマーケットへの期待を改めて教えていただけますでしょうか。

(知事)

半導体を中心にとても経済的に発展しており、いわゆる富裕層も増えている中で、親日でもあり、日本への関心、日本の物に対する評価というのはとても高い国でありまして、そういったところへ伸ばしていく余地があること、それから更なる観光誘客という面では、とても大きな可能性を秘めたマーケットであるということを考えておりまして、これからも大切に、先ほど申し上げました台中市との交流に加えて、桃園市や新竹県なども友好交流を行っております。今回も日台友好議連の先生方が十数人参加されて、議会における台湾との友好交流活動も非常に活発に行われておりまして、いろいろな人的な関係というのも構築されております。しっかりとそういったものを今後に生かしていきたいと考えております。

知事のフランス訪問について

(NHK)

フランス訪問の件ですけども、ツール・ド・フランスは具体的にどこの都市に行かれるのかということと、知事は現地で具体的にどのようなところを見たいとお考えでしょうか。

(知事)

実際はルーアンという北部の市を訪問するということを聞いております。ステージ4とステージ5、全体のステージが21あるということですが、私自身が何を見たいというよりも、現在、用意されておりますのは、スタート・フィニッシュ地点の視察や、スタート地点付近にヴィラージュというヴィレッジ、選手村のような選手やスポンサー等の関係者が入場可能なエリアというものがあるので、それがどのように設定されているのか、どのように運営がなされているのか、ツール・ド・九州の運営に生かしていくという意味で、キャラバンと言うようですが、選手が走行する前にスポンサーグッズをいろいろと観客の皆さんにお配りするといったような盛り上げも含めてどのような体制、運営がなされているのかというところに関心を持って見ていきたいと考えております。

歴史もそうですが、規模が全く違う。3週間かけて3500キロを走破するということで、また、フランスの面積と九州の面積を比べると、九州はフランスの6%か7%ぐらいです。これだけ歴史もあり、そして日数をかけて長い距離を走行する、しかも世界的な配信もなされる注目度の高いものでありますので、名前が似ているからといって簡単に比べられるものではありませんが、我々は今から歴史を刻んでいこうとする中にあって、この先輩格であるツール・ド・フランスを様々な参考にしていくことができればと考えております。

それからサイクルツーリズムの誘致です。このような大会等を運営する会社と意見交換しながら、日本以上にヨーロッパはサイクルツーリズムが盛んであり、そういった方々がどういったところに自転車関係での観光に行っておられるのかということも含めて、しっかりと学んで、アピールもしていくことができればと考えております。

知事の台湾訪問について(報告)

(宮崎日日新聞)

1点目は台湾訪問についてお伺いします。裕毛屋でのトップセールスを行われたということで、お客さんとの具体的な接点はなかったようですが、知事としてはトップセールスで具体的にどんなことをなされたのでしょうか。

(知事)

多くの時間は、社長さんと一緒に店舗の中を視察させていただいて、どのような日本からの品がそこで取り扱われているのか、そして現地の消費者のニーズに合わせてどのように商品展開がされているのかという説明を聞いておりました。それが終わった後に、本県から参加された方々のブースが並んでいるエリアを見て、その方々と少し意見交換をしたというのが実際のトップセールスの状況であります。やはり店舗ですから、お客さんが頻繁に出入りしているものですから、まとまった人数に対して宮崎のアピールをするという時間があったわけではありませんので、私もそのような場があれば話したいと思っておりましたが、現場は普通の営業をしている店の中でありましたので、そのようなことはできませんでした。いずれにしても、例えば有機のものであったり無添加のものであったりととても健康志向で、高級スーパーでありますので、比較的富裕層の意識の高い方々がどのようなものを求められているのかということを、自分自身もおそらく参加をされた事業者も肌で感じて、今後どのような商品が、台湾のマーケットで可能性があるのかということを感じられたのではないかと思います。

(宮崎日日新聞)

関連でタイガーエアとチャイナエアラインの訪問に関しては、それぞれ幹部の方とお会いされて、要望に対する反応や前向きな発言は何か得られたのでしょうか。

(知事)

タイガーエアは現在、週2便で運航していて、搭乗率も比較的好調だということであります。しかし、増便を考えるにあたっては、もっと搭乗率が上がらないとというような話があって、決して現在の状況がタイガーエアにとって不満ということではなく、比較的順調に運航されていますが、我々が求める更なる増便、更なる充実ということを考えると、もっともっと利用を高めていく。

そして、これまでも海外の航空会社と話をしたときに常に話題になるのは、アウトバウンドです。宮崎からの利用者についてとても関心を持っておられます。台湾から日本へというのはとても大きな流れがあり、韓国もそうですが、日本を訪れるインバウンドのお客様は相当いらっしゃる。それぞれの会社としても計算ができますが、アウトバウンドは、本県のパスポートの取得率も数%で非常に低いということで、現在、パスポート取得の支援策を講じておりますので、前と比べるとぐっと伸びているところではありますが、アウトバウンドを増やしていくことが路線の維持、更なる充実にもつながっていくということを指摘いただいたところであります。

引き続き様々な支援策を講じながら、本県も台湾、韓国も含めて、直行便が飛んでいる地域の魅力発信を行っていきながら、路線の維持・充実に結び付けていきたいと考えています。

知事のフランス訪問について

(宮崎日日新聞)

フランス訪問についても1点だけよろしいでしょうか。フランスの柔道連盟等へのトップセールスをなされるということで、なぜ、柔道なのかというところがあると思うのですが、施設面や人的な繋がりなど宮崎県側の強みや理由というのが背景に何かおありでしょうか。

(知事)

宮崎県としては、引き続き「スポーツランドみやざき」を掲げて様々な海外のトップチームの合宿受入を行っていきたいという思いがあるということ。そして、フランスの中で柔道は盛んであり、本県としても、現在、延岡に整備しているメインアリーナも今年度中に完成するということと、我々の1つの売りとしては、旭化成の柔道チームが本県内に拠点を構えているということ。そのような合宿においては練習相手というのも大きなポイントになってまいりますので、そういった点をアピールできるということでの柔道連盟へのアプローチということになります。

陸上連盟については、これまでもオリンピック、今回の世界陸上で主要国の受入も行っていますので、そういった情報提供を行いながら、先ほど言いましたように、柔道も陸上競技も「次にこういう大きな大会があるから」ということでのセールスではありませんが、将来に繋がる形での情報提供を行っていきたいということであります。

(宮崎日日新聞)

フランス訪問について教えていただきたいのですが、改めて今年の10月に本県で初めて開催されるツール・ド・九州について、本県の観光振興に向けての知事の期待と、それを踏まえて、今回のフランス訪問でどのようなところを視察していきたいかを改めてお聞かせください。

(知事)

まずはサイクルツーリズムの振興ということが基本としてあります。本県の、それから九州全体の恵まれた環境というものをもっと生かしていく、観光誘客に繋げていく、経済効果にも結びつけていくということで、九州各県と連携しながら、サイクルツーリズムをさらに推進していく。現在、国で設定しているナショナルサイクルルートへの設定をぜひ九州も求めていきたい。しまなみ海道や琵琶湖一周などが指定されているナショナルサイクルルートの位置づけも求めていきたいということを考えて、国内外に向けて発信するためにということで、このサイクルロードレースを開催しようということを、これまで九州地域戦略会議で議論を行い、実践してきたというのがこれまでの経緯であります。したがいまして、単に大会を行うということだけではなく、更なるサイクルツーリズムの振興に結びつけていくという基本に立ち返って、しっかりと現地での大会運営の様子、そしてそれをどのように多くの方がご覧になって、自転車、サイクルツーリズムの振興に結びついているのかという問題意識を持ちながら、いろいろな情報収集にあたっていきたいと考えております。

今回はフランスではありますが、先日、九州地域戦略会議の中でも、本県が台中と友好交流を結び、そしてそこには世界的な自転車メーカーのGIANTがあるということで、GIANTを訪問したり様々なサイクルツーリズムの受入も行っているということを報告しましたし、現在、台湾と半導体で結びつきを深めているところでありますが、九州全体が台湾のサイクルツーリズムに学びながら、そのような取組を進めているということで、例えば、九州として台湾でサイクルツーリズムを推進しているようなところと連携するなど、更なるインバウンド誘客に結びつけていったらどうかという議論をしているところであります。単に大会があるからということだけではなく、スポーツ観光に結びつけていくことを基本に、本県としても九州全体としても取組を進めていきたいと考えています。

新燃岳の噴火について

(宮崎日日新聞)

新燃岳について、噴火活動が活発化していて、長期化が懸念されるような状況にもなっているかと思います。地元の農家からは、降灰による農業への影響を心配する声も一部で出始めているのかという気がするのですが、県としての対応や今後の支援等はどのように考えていらっしゃいますか。

(知事)

今後の動向をよく注視する必要があろうかと考えております。現時点で、大きく降灰により作物の被害が生じているというところまでの報告は受けておりません。ただ、個別に降灰によるいろいろな影響を受けておられる方もおられるかと思いますが、今後の噴火活動の状況、それから降灰は風向きや時間帯によって影響は大きく違ってきますので、今後、いつどのような噴火があるのか、いつどのように降灰等の影響があるのかを見極めて必要な対策を打っていきたいと考えております。

昨日は串間市長が来られましたので、火山灰の影響はどうですかという話をして、割と風向きによっては南の方に煙がというような情報もあったものですから、聞いてみたところ、串間についてはそのような状況はないということでありました。現在の状況も含めて今後の動向を注視して、必要な対応を図っていきたいと考えています。

第27回参議院議員通常選挙について

(NHK)

明後日、参院選が公示されますが、地方行政を預かる立場としてどのような論戦を期待してらっしゃいますか。

(知事)

今回の選挙での争点、どのような論点を注目しているかというようないろいろな調査がなされておりますが、やはり今の物価高というものには大きな関心があるということが出ております。7月を迎えて、今年も後半に入ってさらに様々な品目の値上がりという報道もなされている中で、物価高が暮らしにどのような影響を及ぼしていくのか。それから、アメリカとの関税交渉もありますし、世界経済の動向が日本経済にどのような影響を及ぼしていくのか、そしてこの関税交渉がどのように進展し、その後の我々の経済や暮らしに影響が及んでくるのかという、非常に重要な局面を迎えていると思いますので、そういった問題に対する国の対応等が問われる、関心を集める選挙になるものと考えております。

それから、そのような暮らし、経済等への影響というところで、様々な対策を各党が発表している、例えば交付金のような提案や、減税のようなものがあります。地方の立場でということでありましたが、やはり財政に及ぼす影響を注視しているところであります。特に、地方税財政を知事会で担当する立場としましては、特に消費税が関心を集めておりますが、消費税の減税というものに関して、国の財政もそうですが地方の財政に影響を及ぼしかねないというところを懸念しており、これまでも丁寧な議論を全国知事会として求めているところでありまして、どのような論戦がなされるのか、また、どのように国民の間でそういったテーマについて世論が形成されていくのかについて関心を持って見ているところです。

新田原基地へのF-35Bの配備について

(NHK)

もう1点ですが、新田原基地へのF-35Bの配備について、防衛省は今年度中ということで、公式には示されておりますけども、その後時期について何らかの情報や連絡が県に入っておりますでしょうか。

(知事)

県の方にはそのような時期についての情報は、今のところいただいておりません。先日、我々も把握していないような内容が報道されたことについては、この前たまたまでありますが、例の練習機事故の葬祭式で中谷防衛大臣が来県されましたので少しお時間をいただいて、我々の現在のスタンス、今後の対応というものを要望させていただきましたが、大臣としても決まっているわけではないということ、それから今後の対応については、しっかりと地元の声を踏まえて、どのような対応が可能なのか検討しているということを大臣からも説明をいただいております。我々はその国の対応というものを待っている状況にあります。

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総合政策部秘書広報課広報戦略室報道担当

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