宮崎県季刊誌「Jaja」じゃじゃ

Jajaバックナンバー

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完熟マンゴー
太陽のタマゴ 出荷時期:4〜7月

自然落果するまで熟しきった濃厚な甘み
宮崎独自の手法で生まれた完熟マンゴー。

完熟マンゴー太陽のタマゴ

宮崎ブームの一翼を担うほどに成長したブランド「太陽のタマゴ」は、産地である宮崎独自のネット栽培で育てられている。従来、マンゴーは適度に熟したものをもぎとって収穫していたのだが、ある時、自然に木から落ちたマンゴーを食べてみたら、これまでにないおいしさだった。

そこでマンゴーが木から十分に栄養を受け取り、これ以上は吸収しきれなくなって自然落果するものをネットで受け止める栽培法が確立。これが宮崎マンゴーの評判を飛躍的に高めることになった。この完熟マンゴーのうち、糖度やサイズなどの基準を満たすものが「太陽のタマゴ」。その濃厚な甘みと風味は、市場でも最高級品の評価を受けている。

完熟マンゴー太陽のタマゴ

完熟きんかん 出荷時期:1〜3月

開花から210日以上、樹上で熟成。
選び抜かれたきんかんのエリート。

完熟きんかん

実を木につけたまま熟成させる「完熟きんかん」は、それまでの酸味が強いきんかんの味わいを劇的に変えた。実を選び抜いたハウス栽培のきんかんを、開花から210日以上、樹上で熟成。そのうち、糖度18度以上、直径3・3センチ以上のものが、「完熟きんかん・たまたま」のブランドで出荷されている。

平成20年、テレビ番組などで紹介されたことでブームに火がつき、一時は一個が数百円という高値を呼んだが、本来は1キログラム詰めのものを贈答用にも手頃な値段で買うことができる。味はきんかんとは思えないほど甘く、丸かじりにすると華やかな香りが広がる。

完熟きんかん

みやざき温室
光センサーメロン 出荷時期:11〜7月

光センサーによる糖度検査で、
メロンの品質を一個ずつ管理。

光センサーメロン

おいしいメロンを出荷するためには糖度・熟度などの検査が欠かせないが、これまでの果汁を検査する方法では、あの美しいネット模様を傷つけてしまうため、一定の割合で抽出したものだけを測定していた。「みやざき温室光センサーメロン」は、近赤外線を照射してメロン内部の品質を測定することで、一個一個を傷つけずに検査・管理するもの。これにより、すべてのメロンに個体番号をつけられるようになり、生産者の顔が見えるトレーサビリティも確実に行えるようになった。

主な産地は小林市、野尻町など。8月〜10月をのぞいてほぼ通年、甘くて美しい光センサーメロンが市場に出回っている。

日向夏 出荷時期:1〜4月

さわやかな香りと上品な甘み。
皮ごと味わう宮崎の特産果実。

日向夏

晩春から初夏にかけて、さわやかな香味と上品な甘みを楽しませてくれる日向夏は、宮崎の特産果実。文政年間の1820年頃、宮崎市赤江の真方安太郎氏宅の庭先で発見された一本の木が、そのルーツになっている。日向夏は皮ごと味わう柑橘で、表面の黄色い部分を薄くそいだ後、一口大に切って食べる。その白い皮は、果肉と響き合うような風味があっておいしい。

以前は、砂糖や塩などをふりかけることもあったが、近年、酸味が少なく甘みが強い果実が多くなり、何もつけないで食べるのが主流。宮崎の青空によく似合う美しい色あいも、いかにも南国の春にふさわしい果実といった感じがする。主な産地は清武町、日南市、南郷町など。

日向夏