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掲載開始日:2023年5月22日更新日:2023年5月22日

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令和4年12月22日開催の宮崎県公安委員会会議録

開催日時

令和4年12月22日(木曜)13時00分~16時15分

出席者

公安委員会

島津久友委員長、江藤利彦委員、山下恵子委員

警察本部

警察本部長、警務部長、首席監察官、生活安全部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、情報通信部長、総務課長

第1.議事の概要

1.報告

県下警察署長会議の開催について

警務部長から

  • 開催日時、開催場所、出席予定者、会議次第

について報告があった。

委員が、協議検討項目に関連して、「「警戒の空白」を生じさせない組織運営の在り方とはどのようなことか伺いたい。」旨質問したところ、警務部長から、「科学技術の進展等により社会情勢は大きく変化しているが、それを踏まえて、警察の業務はどうあるべきかということや安易な前例踏襲により過剰又は不十分となっている業務はないかという観点で各署と協議するものである。」旨の説明を受けた。

令和5年宮崎県警察年頭視閲式の実施について

警務部長から

  • 実施日時、実施場所、出席者、部隊等、視閲式の概要

について報告があった。

令和5年重点対象犯罪防止対策について

生活安全部長から

  • 令和5年の重点対象犯罪防止対策、刑法犯認知件数の推移、令和4年における重点対象犯罪防止対策の推進状況

について報告があった。

委員が、「増加している自転車盗難対策について伺いたい。」旨質問したところ、生活安全部長から、「被害状況は無施錠が約70%で、駅周辺での被害が多い。このようなことから、特に自転車への鍵掛けの啓発や駅周辺の盗難防止対策を実施しているところである。また、少年による犯行が多いので、検挙と抑止の両輪の対策を継続して行なっていきたい。」旨の説明を受けた。
委員が、「住宅対象の侵入窃盗や特殊詐欺、乗り物対象の窃盗対策については、しっかりと鍵を掛けることや特殊詐欺に気を付けることなど啓蒙することで相当予防できるのではないかと思う。特に鍵掛けの徹底については住宅にしても乗り物にしても住民の意識向上を図ってもらいたい。」旨発言した。

初詣等に対する雑踏警備について

生活安全部長から

  • 雑踏事故防止対策、警備期間、主な警備対象

について報告があった。

委員が、「他国の雑踏事故のように人がごった返して危険となるような場所はないのか伺いたい。」旨質問したところ、生活安全部長から、「過去の雑踏警備結果等を見ても、他国で発生した雑踏事故現場のような現象が起こる可能性は低いと思われるが、主催者等と連携して各種事故防止対策を行なっていく。」旨の説明を受けた。
委員が、「コロナ禍で過去3年間の人出予想数は例年とすると少なかったと思うが、今回の人出予想数はコロナ禍前に戻ったのか伺いたい。」旨質問したところ、生活安全部長から、「概ねコロナ禍以前の人出予想数に戻っていると理解しているので体制も含めて雑踏警備に万全を期すよう指示している。」旨の説明を受けた。
委員が、「正月早々大変ご苦労なことだと思う。新型コロナウイルスの感染防止対策も含めて万全の体制で臨んでいただきたい。」旨発言した。

来日外国人犯罪の情勢について

刑事部長から

  • 来日外国人犯罪の検挙状況の推移、国籍・地域別検挙状況、来日外国人犯罪の特徴、県内の在留外国人の推移

について説明があった。

委員が、「国内の18歳人口の減少から、今後、各大学や専門学校が外国人留学生を多く受け入れるようになると予想される。文化の違いから自国では許されていたものが日本では許されないこともあると思う。外国留学生を受け入れる際に、各大学や専門学校が日本の日常生活の基本的なルールを教えることが大変重要だと思うので、警察からもこうした機会をしっかりと設けるように各大学等に指導してもらいたい。」旨発言した。

改正道路交通法施行後における高齢者講習等の実施状況について

交通部長から

  • 高齢者講習及び各種検査の実施状況、受講・受検待ち対策、公安委員会による直営検査の実施状況

について報告があった。
委員が、「直営検査とはどういったものか伺いたい。」旨質問したところ、交通部長から、「運転技能検査や認知機能検査は、自動車教習所等が実施しているが、それ以外にも、運転技能検査は宮崎センターにおいて、認知機能検査は宮崎、都城、延岡の各センターで実施している公安委員会直営の検査である。」旨の説明を受けた。
委員が、「身近で運転している高齢運転者の方が、これら検査に合格するのか不安だとか、そろそろ運転を止めようかな等と話しており、高齢者が自分の運転を意識するようになり良いことだと感じている。高齢運転者の事故が少しでも減少するように継続して取り組んでいただきたい。」旨発言した。

陸上自衛隊との共同実動訓練の実施結果について

警備部長から

  • 訓練目的、訓練想定、訓練日時・場所、訓練参加人員、訓練項目

について報告があった。

委員が、「今回の訓練は、内閣総理大臣からの要請で治安出動命令が発せられた想定であるが、災害時の出動要請は県知事となるのか伺いたい。」旨質問したところ、警備部長から、「災害の場合は県知事が自衛隊に派遣を要請する。治安出動命令は、警察力では対処できない事態が発生したことにより、内閣総理大臣が自衛隊に命令する。このほか、都道府県知事が都道府県公安委員会と協議の上、出動を要請することもできる。」旨の説明を受けた。
本部長から、「命令による治安出動は自衛隊法第78条に規定されており、内閣総理大臣の権限である。また、要請による治安出動は同法第81条に規定されており、都道府県知事が当該都道府県の公安委員会と協議の上出動を要請することができる。災害派遣は自衛隊法第83条において、都道府県知事等は、天災地変その他の災害に際して、人命又は財産の保護のため必要があると認める場合には、部隊等の派遣を防衛大臣又はその指定する者に要請することができると規定されている。」旨の説明を受けた。
委員が、「コロナ禍で3年振りの訓練ということで初めて訓練を体験した隊員もいると思う。警察と自衛隊との連携はこうした訓練でしか培えないと思うので、今後もできるだけ実施していただきたい。」旨発言した。

その他

  1. 刑事部長から、殺人未遂事件について説明があった。
  2. 警備部長から当面の警備情勢について説明があった。
  3. 委員が、本年12月20日現在の交通事故発生状況に関して、「交通事故発生件数は前年比-664件、負傷者数は-807人と、大幅に減少しているが、なぜ死者数は+2人と微増しているのか。死者32人中18人が高齢者であり5割を超えているが、その原因、発生場所に交差点や横断歩道外等特殊性があるのか伺いたい。」旨質問したところ、交通部長が交通事故発生件数、交通事故死者の状態別、平成24年以降の交通事故発生件数と死者数の推移、歩行中死者の推移等に基づき、「現時点で死者数が前年比+2人となっているが、平成24年からの死者数の推移を見ると前年と比べて増加した年はあるものの全体とすれば減少傾向である。また、高齢者の交通事故死者の内、歩行者の数は10人で、発生時間はすべて暗い時間帯であり反射材を利用していないことが判明している。こういった状況から高齢者の歩行者対策が最重要であると認識している。」旨の説明を受けた。
  4. 各委員が、「社会が大きく変わり犯罪も変わっていく中で新たな対策等を実施していただいた。」、「皆さんのご努力により犯罪や交通事故等に対処していただき宮崎県民の安全・安心は高まっていると思う。ただ、ロシアのウクライナ侵攻や北朝鮮のミサイル問題、安部元内閣総理大臣の銃撃事件等いろいろな問題が起きている。その中でサイバー空間の脅威も高まっている。県警として治安を守るために対処しなければならないことが益々増えてくると思う。そういう意味で活躍していただく場面が益々多くなってくると思っている。この1年間皆様の頑張りに感謝しつつ、来年もよろしくお願いしたいと思う。」等発言した。
  5. 本部長から、「1年最後の公安委員会に際し、本年の実績は2300余名の宮崎県警職員が一丸となって安全・安心の確保のために日々努力をした賜であると思っている。この1年ロシアのウクライナ侵攻等で世界が大きく変わり、ドローンによる攻撃など技術の進歩などを感じた。我々は情勢の変化にしっかりと対処していく必要があるということで来年の運営重点も定めたところである。
    治安環境を良くしていくという取組を含め13警察署と県警本部一丸となって各種対策も取り組んでまいりたいと思っているので、明年も引き続きご指導をお願いしたい。」旨の発言があった。

第2.意見の聴取・聴聞

運転免許課長から、運転免許の行政処分に関し、被処分者の出欠状況、点数制度に基づく基本量定、意見の聴取・聴聞結果等の報告があり、公安委員合意でそれぞれの処分を決定した。

第3.決裁

  1. 審査請求の受理及び弁明書の作成について(生活安全企画課)
  2. 行政不服調査委員会の裁決結果について(生活環境課)

お問い合わせ

宮崎県公安委員会  

〒880-8509 宮崎県宮崎市旭1の8の28