掲載開始日:2022年12月2日更新日:2024年9月4日
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一般的には、診察と血液検査により判断されます。心配なときは医療機関を受診しましょう。
また、宮崎県では感染に不安を感じている方(無症状)に対し、無料・匿名の相談・検査を実施しています。
詳細は「保健所で無料・匿名で受けられるB型・C型肝炎、エイズ、性感染症、HTLV-1の相談及び検査について」をご覧ください。
梅毒とは、梅毒トレポネーマという細菌に感染することで起こる感染症です。
症状が出ないことや、症状が出ても数週間で消えてしまうことがあります。発見が遅れたり、治療せずに放置したりすると、長時間の経過で脳や心臓に重大な合併症を引き起こすことがあります。
また、妊娠している女性が感染すると、胎児に感染し、死産・早産・新生児死亡の原因となったり、赤ちゃんが障がいをもって生まれることがあります(先天性梅毒)。
感染後、3~6週間程度の潜伏期を経て、様々な症状が出現します。病気が進んでいく間に症状が消える時期もありますが、治ったわけではありません。
梅毒トレポネーマが感染したところに、しこり、潰瘍ができることがあります。また、近くのリンパ節が腫れることもありますが、痛みはありません。治療をしなくても症状が良くなることがありますが、細菌がいなくなった訳ではなく、他の人にうつす可能性があります。
(症状の例)
一般社団法人日本性感染症学会より提供
感染から約3か月後、細菌が血液によって全身に運ばれ、手のひらや足の裏を含む全身に発疹ができたり、脱毛が起きたりします。また、発熱や全身倦怠感が出ることもあります。
(症状の例)
一般社団法人日本性感染症学会より提供
感染後2年以上経過すると、皮膚や筋肉、骨などにゴム腫と言われる腫瘍ができます。また、心臓、血管、脳、神経に病変をきたし、死に至ることがあります。
全国的に梅毒の報告数は急増しており、2023年の報告数は15,078件で過去最多でした。
宮崎県でも、2023年は過去最多の報告数を更新し、今後も感染の拡大が懸念されます。
性交渉で感染することが多く、粘膜や皮膚が梅毒の感染部位と直接接触することで感染します。具体的には、性器と性器、性器と肛門(アナルセックス)、性器と口の接触(オーラルセックス)などです。
粘膜や皮膚が梅毒の病変と直接接触しないように、性交渉の際はコンドームを適切に使用しましょう。ただし、コンドームが覆わない部分から感染する可能性もあるため、コンドームで100%予防できると過信はしないようにしましょう。皮膚や粘膜に異常を認めた場合は、性的な接触を控え、早めに医療機関を受診して相談しましょう。
主に、抗菌薬を服用する治療が行われます。
医師の許可を得るまでは、症状が良くなっても、自己判断で薬の内服を中断しないようにしましょう。また、医師が安全と判断するまでは、性交渉等の感染拡大につながる行為は控えましょう。
また、感染の可能性がある周囲の方(パートナー等)も検査を受け、必要に応じて治療を受けることが重要です。
福祉保健部薬務感染症対策課感染症対策担当
〒880-8501 宮崎県宮崎市橘通東2丁目10番1号
電話:0985-44-2620
ファクス:0985-26-7336