掲載開始日:2025年4月17日更新日:2025年4月17日

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百日咳に注意しましょう

全国的に百日咳の報告が増加しています。

宮崎県では今年(令和6年12月30日から令和7年4月13日までの間)、

380件の報告があり、例年に比べて、診断される方が多くなっています。

特に6か月未満の乳児は肺炎等の合併症をおこすことがあるため、注意が必要です。

予防には手洗い、うがい、ワクチン接種が有効で、定期接種は生後2か月から可能です。

咳が長引く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

診断週による年別累計報告数の推移

百日咳とは

百日咳は、百日咳菌という細菌に感染して起こる呼吸器感染症です。

特有のけいれん性の咳を特徴とし、新生児や乳幼児では、咳に続いて嘔吐や無呼吸発作が生じ、重症化することがあります。

成人では、咳が長期間続きますが比較的軽い症状で経過することが多く、受診・診断が遅れることがあります。気づかないうちにワクチン未接種の新生児や乳幼児への感染源となることもあります。

主な症状

カタル期(約2週間)

かぜ症状で始まり、次第に咳が激しく、多くなります。

痙咳(けいがい)期(約2週間から3週間)

連続した短い咳の後、最後に大きく息を吸い込みヒューと音がでる咳の発作をくりかえすようになります。咳がひどい時には、吐いたり、息をつめるために顔がむくんだりすることもあります。

回復期(約2週間から3週間以降)

発症から2~3週間で激しい発作はみられなくなります。

原因と感染経路

百日咳菌を原因とします。

百日咳にかかった人の咳やくしゃみ、つばなどのしぶきに含まれる菌を吸い込むことによって感染します。(飛沫感染)

また、菌の付着した手で口や鼻を触ることによっても感染します。(接触感染)

百日咳の治療

咳の症状を抑えるための対症療法、抗菌薬の投与を必要に応じて行います。

服薬期間など医師の指示に従い、服薬・安静に努めましょう。

感染予防

咳エチケット

1.咳・くしゃみの症状があるときはマスクをする。

2.咳・くしゃみをするときはティッシュなどで口や鼻を覆う。

3.咳・くしゃみをするときは周りの人から顔をそむける。

手洗い・うがい

帰宅後、トイレ後、食事の前、自分の眼・鼻・口に触れる前と後などには、手をよく洗いましょう。帰宅時には、うがいもしっかりしましょう。

予防接種

百日咳は予防するワクチンがあります。

早目に予防接種(5種混合ワクチン等:予防接種法に基づく定期予防接種は、生後2か月から接種可能)を受けることをおすすめします。

手洗い等の基本的な感染対策の実施や、咳が長引く時は百日咳や他の呼吸器感染症の可能性も考え、早めに医療機関を受診しましょう。

感染症法・学校保健安全法との関係

  • 百日咳は、感染症により五類感染症に定められ、届出基準を満たす場合は、医師より最寄りの保健所へ届出を行うこととされています。
  • 百日咳は、学校保健安全法では、第二種感染症に指定されており、特有の咳が消失するまでまたは5日間の適正な抗菌薬による治療が終了するまでは出席停止となっています。

お問い合わせ

福祉保健部薬務感染症対策課感染症対策担当

〒880-8501 宮崎県宮崎市橘通東2丁目10番1号

ファクス:0985-26-7336

メールアドレス:yakumukansensho@pref.miyazaki.lg.jp