掲載開始日:2023年3月6日更新日:2023年8月29日

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帯状疱疹ワクチンについて

帯状疱疹ワクチンは、厚生労働省によって使用が認められているものの、予防接種法に規定されておらず、個人の希望と医師の判断によって接種していただく「任意接種」に位置付けられています。接種費用は原則として、全額自己負担となります。

帯状疱疹とは

帯状疱疹は、体内に潜んでいた水痘(=水ぼうそう)・帯状疱疹ウイルスによって起こります。
小児期等に水痘にかかり、治癒後も体内の神経節に潜んでいた水痘・帯状疱疹ウイルスが、加齢・疲労・ストレスなどにより、免疫力が低下した際に再び活性化し、帯状疱疹として発症します。

50歳以上になると発症率が上昇し、80歳までに約3人に1人が発症すると推定されています。

症状

帯状疱疹の主な症状は、身体の左右どちらか片側の皮膚に生じる、痛みやかゆみを伴う発疹(水疱)です。
はじめにピリピリとした痛みやかゆみから始まり、2-3日後からその部分に発疹(水疱)が生じます。やがてさらに激しい痛みを伴うようになります。
水疱が可否化するまでに10~15日、皮膚が正常に戻るまでには1か月ほどかかります。
また、皮膚が正常に戻った後も痛みが持続し、痛みが完全になくなるまでには6週間ほどかかります。

治療・予防

  • 帯状疱疹の治療は、ウイルスの増殖を抑制する抗ウイルス薬の投与(内服・点滴)が行われます。また、痛みを抑える目的で、痛み止めも処方されることがあります。
  • 予防には、日頃の体調管理が重要です。バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動など、健康な生活を心がけましょう。
  • 発症予防・重症化予防として、接種対象に該当する方は、帯状疱疹ワクチンを任意で接種することができます。

帯状疱疹ワクチン(任意接種)

  • 帯状疱疹ワクチンは、発症を抑制し、重症化や後遺症の予防につながるとされています。
  • 帯状疱疹ワクチンには、(1)乾燥弱毒性水痘ワクチン(生ワクチン)と、(2)乾燥組替え帯状疱疹ワクチン(不活化ワクチン)の2種類があります。
  • 両ワクチンとも「任意接種」となっています。

 

各ワクチンの説明

  乾燥弱毒性水痘ワクチン
(ビケン)
乾燥組替え帯状疱疹ワクチン
(シングリックス)
種別 生ワクチン 不活化ワクチン
接種回数・接種方法 1回・皮下注射 2回・筋肉内注射
接種対象者 50歳以上の方
  • 50歳以上の方
  • 帯状疱疹に罹患するリスクが
    高いと考えられる18歳以上の方
発症予防効果
  • 50歳以上で約70%
  • 70歳以上で約50%
  • 5年間程度持続
  • 50歳以上で約97%
  • 70歳以上で約90%
  • 9年間程度持続
接種費用 約7,000~10,000円/1回
(施設により異なる)
約20,000円~30,000円/1回
(施設により異なる)
接種が勧められる方
  • 水痘にかかったことのある50歳以上の方
  • 帯状疱疹にかかったことのある50歳以上の方

(水痘、帯状疱疹にかかったことがあるか分からない場合も接種可)

  • 医学的理由等により、帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる方
接種できない方
  • 水痘ワクチンにアレルギーがある方
  • 妊娠されている方
  • 免疫機能異常のある方
  • 免疫力抑制をきたす治療を受けている方
  • 帯状疱疹ワクチンにアレルギーがある方

接種費用について

  • 帯状疱疹ワクチンは任意接種であるため、全額自己負担となります。
    (お住まいの市町村によって、接種費用の助成を行なっている場合があります。詳細はお住まいの市町村にお問い合わせください。)
  • 接種費用は医療機関ごとに定められていますので、各医療機関にお問い合わせください。

お問い合わせ

福祉保健部薬務感染症対策課感染症対策担当

〒880-8501 宮崎県宮崎市橘通東2丁目10番1号

ファクス:0985-26-7336

メールアドレス:yakumukansensho@pref.miyazaki.lg.jp