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ほのかな恋への祈りをこめて、縁結びスポットをめぐる
宮崎恋旅
流行に敏感な若い女性たちの間で、
今、縁結びスポットしての宮崎が注目されている。
神話のロマンスが花開き、多くの新婚旅行客が
訪れた宮崎の新しい魅力、「宮崎恋旅」へ。
宮崎の景勝地や神社に、県外から訪れる女性客が増えてきたのは、ここ数年のこと。これまで主流だった家族連れやカップルに加えて、20〜30代の女性同士のグループが目立つようになってきた。流行をリードする世代である彼女らによると、「今、宮崎は縁結びのメッカ」なのだという。縁結びならばカップルで来るのではないかと考えてしまうのだが、まだ見ぬ恋への憧れを、それもあまり深刻にならずに神頼みしてみる、という感覚のようだ。
縁結びの御利益というだけでなく、宮崎の南国らしい明るい自然や、古代から継承される神話・伝承の存在が、格別の魅力となっているのだろう。たしかに古事記を振り返ると、日向神話の物語は天孫ニニギノミコトと、コノハナサクヤヒメのロマンスによって花開いた。そして昭和40年代の新婚旅行ブーム、近年のスピリチュアルブームと、宮崎には恋と祈りの下地が、しっかりと根づいているように思える。
そうしたトレンドに応えて、宮崎県では「宮崎恋旅プロジェクト」を発足。「ゆるカワイイ恋の旅に出かけよう」のキャッチフレーズの下、ガイドブックやホームページで、県内の縁結びスポットを紹介するなどの情報発信が始まった。宮崎恋旅は、古くて新しい宮崎の魅力を再発見する旅だ。
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