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掲載開始日:2011年7月8日更新日:2011年7月8日

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平成23年度第3回知事とのふれあいフォーラム

第3回知事とのふれあいフォーラム(こんにちは!河野です)

内容

開催日時等

開催日

平成23年7月8日(金曜)午後1時30分から午後3時まで

場所

えびの市国際交流センターゆらぎ館

参加者

えびの市の皆さん約40名
知事

ふれあいフォーラムの内容

知事挨拶

フォーラムは就任してから6回目になる。早い段階でえびの市に来させていただいた。まずは、先日の観測史上最高という大変な集中豪雨で、えびの市で被害に遭われた皆様に心からお見舞いを申し上げる。
3点ほど、これからのえびの市に対する期待という意味から申し上げたい。
1点目は、えびの市では口蹄疫を4例でとめていただいた。「えびのモデル」と言われるような市長さんのリーダーシップ、それから関係者の一致団結した御尽力によるもので、大変心強く思った。さまざまな災害に対しても、しっかりと地域の連携を図りながら対応していただいている。2点目は、えびの市は陸の交通における玄関口と思っている。新幹線が通り中国地方、関西から多くの皆さんが熊本、鹿児島に来るという、この大きな流れにある。その大きな流れをいかに宮崎に引っ張ってくるか、大変重要な課題だが、えびの市は、そのまさに最先端、玄関口にあるため、非常に期待が大きい。
3点目、東日本大震災後の我が国の復旧復興を考える上で、いろんな重要なヒントというものがこのえびの市にあるのではないか。地域のいわゆる助け合い。荒ぶる自然に対して、どういうふうに共存して折り合っていくのか。そういった基本的な大切な姿勢というものが、えびの市にはある。
私は「対話と協働」を掲げている。現場のいろいろな声を聞かせてもらい、県民の皆様、市町村、関係団体とも対話を通じて今後の宮崎のあるべき姿というものを議論して考えてまいりたい。

 

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フォーラムの様子

(写真)平成23年度第3回知事とのふれあいフォーラム(こんにちは!河野です)の様子1
(写真)平成23年度第3回知事とのふれあいフォーラム(こんにちは!河野です)の様子2

えびの市の皆さん約40名が参加しました。

(写真)平成23年度第3回知事とのふれあいフォーラム(こんにちは!河野です)の様子3
(写真)平成23年度第3回知事とのふれあいフォーラム(こんにちは!河野です)の様子4

知事がえびの市の皆さんと県政や地域の課題等について意見交換を行いました。

 

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主な意見等




参加者
えびの市は、陸の交通網の拠点となり得る可能性はあると思う。地域の中で宮崎の陸路のビジョン、大きい話でちょっと説明が難しいかもしれないが、描いているものがあれば、聞かせていただきたい。
知事
九州全体で見ると、北部九州に圧倒的に人口が集中している。キャンプシーズンを見てみると北部九州から来ていただける方が多い。そのときに必ず高速道路を通って来られる。そういう意味で、えびの市は陸路における一つの玄関口と考えている。
参加者
宮崎県全体を考えたときに、えびの市民としては、どのようなことが必要と考えているか。
知事
京町温泉の再活性化など、いろんな努力がなされているが、このえびのの魅力をもっと高めていくこととが、陸路や新幹線で来た方の、えびのに足を延ばしてみようかという大きな誘引力になるのではないかと思う。そういう意味で期待している。
参加者
町中の空洞化をとめるとか、何か核となるものをと思っている。県の中山間の担当の方もいろんな方法があると言われたが、そのいろいろな方法というのが難しくてわからない。具体的に知事のほうで考えがあれば教えていただきたい。
知事
各地のいろんな活性化プロジェクトがあるが、その成功事例の中にヒントがあるのではないかと思っている。基本は、定住人口を増やすことだが、それはなかなか簡単にはいかないため、交流人口を増やすというのが、一つの大きなポイントになる。イベントを行なうとか、いろんな形で足を運んでもらうこともひとつで、えびのには核になる温泉施設もある。地元の皆さん、市、県、お互いがいろいろ考えて議論していくことが今後とも大事と考えている。
参加者
新燃岳の活動が続いており、韓国岳も入山できない状況が続いている。キャンプ場の客も激減している。風評被害的なことで敬遠されている状況もあるので、鹿児島県とも連携をとっていただきながら、県から何らかのアピールができないか。
それから、日章学園高校に、中国から160人を超える留学生がいるが、福島原発の状況を向こうの家族が、非常に心配しているとの話を伺った。対外的な放射線に対する安全性を権威ある機関からアピールいただければ、少しは改善につながるのではないか。
知事
風評被害の認識をいかにするかというところは重要だが、安全宣言というのは、まだ難しいのではないか。あと1年ぐらいはこの状況を前提として、観光客の呼び込みなり、火山との共存の仕方を考えるべきじゃないかという意見がある。長い目で見る必要があるが、いずれにせよ、鹿児島とも一緒になりながら考える必要があろうかと思う。
放射線の問題は、これも非常に悩ましく観光客減など大変厳しい状況になっている。徐々に回復傾向にあるが、長期の旅行をしようかという層を何とかこちらに引っ張るなど、旅行会社とも一緒になりながら考えていきたいと思う。
参加者
宮崎空港、全国の国際空港で、口蹄疫ウィルスの徹底した防疫、これをやってもらうよう国にも働きかけてほしいと思う。それと、枝肉相場が相当下がっているので、消費拡大という問題にも県で取り組んでもらいたい。
知事
水際対策、大変重要なことと思っている。空港・港湾での水際対策を国にも要望しているし、それぞれの関係のところにも徹底を図っている。水際で対策をする、地域や農場に入れない、何重にもブロックをかけていくことが、宮崎の責務と考え、関係方面にも呼びかけていきたい。
それから、消費拡大、これも非常に重大なことだと思っている。「肉の日」ということでいろんなことをやっている。大震災支援で、気仙沼に宮崎牛、地鶏を提供し、炊き出しにも活用している。新しい御当地グルメ、新しい食べ方の提案みたいなものもなされているが、いろんな形で消費拡大に取り組んでいきたい。
参加者
えびの市も離婚率が高い。産業がない、仕事がない、収入が少ない、そういうことが基本にあろうかと思う。企業誘致は、県が音頭をとって欲しい。会社を立ち上げて設備もつくっても、わずかな資金が足りなくて軌道に乗らないというところが多々ある。県のほうで、資金面のところを何とか助けて欲しい。
知事
本県の企業誘致の補助金がマックスが50億で、全国的に見ても非常に高いレベル。補助金のみならず、いろいろなツテを通じてのアプローチなど、あらゆる機会を通じて取り組んでいきたいと思っている。外から引っ張ってくることのみならず、地場企業の支援にも取り組んでいきたい。
資金の面だが、雇用の交付金などもあり、いろいろな資金供給の面で緩和というか、施策を打っている。そういうメニューがあるのだという情報提供に努めていきたいと考えている。
参加者
東日本大震災及び津波により、249名の消防団員の方が殉職している。消防団員への共済金が、犠牲者数が想定外の数になり、今まで2,600万円の補償が、今回1,200万円に減額されることが決定された。消防団員は、家族の大黒柱的な方が多いので、家族の方は路頭に迷われるのではないかと思っている。えびの市の消防においても、今後、大きな災害が起こった場合に、どうなのか、このような状態になった場合、県の対応を聞かせていただきたい。
知事
消防団員の方々は、避難の呼びかけ、誘導、水門を閉めに行く、そういう大変重要な役割を果たされており、その方々の安全をいかに確保するかというのが今後の大きな課題であるかと思っている。2,600万円から1,200万円というのは、承知してなかったが、自分なりに勉強して、必要な財源というのを確保しながら、そこはしっかり補償すべきであろうと考えている。災害時の防災力、自助・共助の中で大変重要な役割だと考えているので、安全面も含めて、消防団員の確保、それから防災力の強化、それらに今後とも努めてまいりたい。
参加者
飯野高校は現在、定員割れしているので、県立高校再編整備計画の中に入るのではないか懸念している。えびの市に隣接する鹿児島県湧水町には高校がないので、湧水町からの入学・進学を認められないか。えびの市は小中高一貫教育に取り組んでいるので、五ケ瀬中等教育学校のような制度にできないか。普通科と生活情報科があるが、生活情報科を現在の社会の情勢、企業が求める人材に見合った総合学科に変更できないか。
知事
教育委員会のほうで、現在、県立高校再編整備計画の議論や検討が進められている。行革だからとか、コスト削減だからということで、すぐに廃止というような短絡的なものではないと思っている。生徒の教育環境の問題や、一方でコストの問題の中で、いかに高校の魅力を高め、多くの方に入学していただくかということを、今後一緒になって考えていきたいと思っている。
参加者
道州制について、実現性や実現したときの宮崎県の役割、南九州の中心としてのえびの市の食い込み方など、考え方などあったら教えていただきたい。
知事
将来の道州制をにらみながらいろんな議論を進めていこうというのが、今の九州全体の経済界や知事会のスタンス。今の都道府県制から分権がなかなか進まないが、分権を進めていくためのエンジンとして、道州制を目指していくという、運動論として道州制をみんなで議論するということには大変意味があると思っている。道州になっても、ちゃんと宮崎のインフラ整備を含めて投資がなされるような、魅力ある地域として磨いていくことが大事である。南九州で出先機関ができるかなど、それは今後の制度設計の仕方次第だと思っている。
参加者
えびの市は、平成16年に行財政改革を始め、今年の3月で職員数25%削減を達成した。平成の大合併により県下44市町村が26市町村になったので、県の行財政改革も大きくできると思うが、どのような改革をされているのか。
知事
職員数の削減、予算の削減、組織の縮小など、全般的に行財政改革を行なっている。知事給与の20%カットや管理職手当のカットも行なっている。県議会の定数削減を始め、県、市町村もいろいろな取り組みがなされている。
参加者
えびの市には以前、改良普及所があったが、小林のほうに移管された。連絡しても、担当者が西諸県郡管内に出張していることが多く、えびの市に来る機会が少ない。えびの市は「ひのひかり」を重点化して売り出したいので、米をつくる6カ月ぐらいの間、担当者がえびの市に駐在していただき、重点的に指導していただけないか。
西諸県農林振興局長
米の担当は、1~2名の限られた人数で管内全体を回っている状況なので、えびの市への常駐はなかなか難しい。基本的にはJAや市とも連携をとりながら、技術的な指導を含めて、いろいろやらせていただいている。今後もしっかり連携をとってやっていきたいと思っている。
参加者
県道矢岳高原線は道幅が3.5mで車の交差ができない。10年ぐらい前に測量してもらったが、工事がなかなか進まない。予算の関係があるとは思うが、いつ頃出来るのか。
小林土木事務所長
小林えびの線の改良は、現在、2工区ほど道路の幅員の狭いところを、小林側からえびの側に向けて工事を進めている。事業費の問題などあるが、順次、工事を進めてまいりたい。
参加者
消防団員がだんだん減っている。企業が消防団員を何人雇用しているかは個人情報などで分からないが、緊急事態には、消防団員は職を置いて出動する。そういう人を雇っている企業は褒めるべきだと思う。褒めて、お互いに手を引っ張り合っていくことが一番大事だと考えている。
知事
協力企業の表彰制度もあるし、地域貢献ということで入札などでの評価も取り入れている。褒めること、その評価をすることは大変大事だと思う。
参加者
介護保険関係で仕事をしている。現場は、生きがい、やりがいを感じて仕事をしているが、パートなので、正看護師の資格があっても10万円以下の給料である。宮崎県はパートの賃金が全国ワースト2位ぐらいである。大変だと思うが、宮崎県全体の底上げを頑張っていただきたい。
知事
介護職種に対する給料の問題については、今回、国のほうで改善の補助金もついた。現場ではいろいろな難しい条件もあるようだが、しっかり問題意識として持って取り組んでいきたい。
参加者
首長が自分で給与をカットして財政を切り詰める気持ちはわかるが、できれば100%貰って100%の仕事をしてほしい。そのほうが見ていて気持ちがいい。
知事
経済がこれだけ低迷している状況の中で、いろんな県民感情もある、市民感情もあるという考慮の中での決定だと思っている。いずれにせよ、仕事はきっちりとしてまいりたいと思っている。
参加者
農村の後継者不足が人口減の原因になっていると思う。その要因の一つに、独身の男女の多さがあるが、婚活と後継者支援について県はどのように考えているのか。また、知事はいずれ国政に出ていく気持ちがあるのか聞いてみたい。
知事
後継者の問題については、農業の長期計画の中で稼ぐ農業というのを掲げており、所得に対する農業の支援策・振興策というのをまずやっていきたい。独身対策、子育て対策については、こども政策局などをつくって、県としてもいろんな取り組みをしている。政策提案の中にも、日本一の子育て・子育ち立県を目指したいと掲げている。それを具体化するための事業を、6月議会の補正予算でも認めていただいた。まずは市町村に取り組んでいただいて、県も一緒になりながら婚活事業をぜひやっていきたいと思っている。
それから、私は、もともと地方を元気にしたいということで自治省という国の役所に入り、地方自治を実践したいと思って国から地方に来たという思いがあるので、宮崎で頑張っていきたいと思っている。


 

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