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掲載開始日:2012年2月2日更新日:2012年2月2日

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平成23年度第9回知事とのふれあいフォーラム

第9回知事とのふれあいフォーラム(こんにちは!河野です)

内容

開催日時等

開催日

平成24年2月2日(木曜)午後1時30分から午後3時まで

場所

国富町役場

参加者

国富町の皆さん40名
知事

ふれあいフォーラムの内容

知事あいさつ

知事就任以来「対話と協働」を掲げて取り組んでおり、地域の皆さんとの意見交換会は国富町で12回目になる。市町村長さんと地域ブロック単位で意見交換する「円卓トーク」も実施している。
昨夜、ソフトバンクの歓迎パーティーがあり、王会長や秋山監督とお会いした。昨年の歓迎パーティーの席で王会長が、「ソフトバンクは一昨年、リーグ優勝を果たしたのに日本シリーズに出場できなかった。日本一になれなかった。宮崎も口蹄疫、鳥インフルエンザ、新燃岳噴火でつらい思いをした。でも、これは神様から与えられた試練なんじゃないか。お互い頑張って、最後は良かったと思える1年にしたい。」と話されたが、ソフトバンクは今回見事に優勝し、日本一になった。本県では口蹄疫被害から経営を再開した農家が約6割であり、経済の回復もまだまだ厳しい状況であるが、王会長の言葉にもあるように、試練を乗り越え何とか元気を出していきたい。
また、今年は古事記編さん1300年に当たる。私自身も年男で、先月は青島裸まいりに褌姿で参加した。これをきっかけにいろいろなPRをしていき、今年はぜひ良い年にしたい。
今日は限られた時間ではあるが、皆さんから忌憚のない御意見をいただきたい。

 

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フォーラムの様子

(写真)平成23年度第9回知事とのふれあいフォーラム(こんにちは!河野です)の様子1
(写真)平成23年度第9回知事とのふれあいフォーラム(こんにちは!河野です)の様子2

国富町の皆さん40名が参加しました。

(写真)平成23年度第9回知事とのふれあいフォーラム(こんにちは!河野です)の様子3
(写真)平成23年度第9回知事とのふれあいフォーラム(こんにちは!河野です)の様子4

県政や地域の課題等について活発な意見交換が行われました。

 

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主な意見等

参加者
国富町にスマートインターチェンジが設置できるか検討をおこなっていると聞いている。スマートインターができれば、産業や観光などの経済効果はもとより、医療や防災対策の面から見ても、果たす役割は非常に大きいと思う。県としての考え、現在どういう状況にあるのかお伺いしたい。
知事
スマートインターが国富町にできれば利便性も高まるが、設置には要件がある。国、県、町、西日本高速道路などの関係者が入った勉強会で今需要予測をしており、その結果を期待して待っている。平成19年以前の調査では、整備に至るまでの需要が見込めないという結果だったが、その後、ソーラーフロンティア工場の立地等で、人口動態の変化もある。需要が見込めるという結果が出れば、それを踏まえて関係機関がしっかり連携をしながら、整備に向けて進んでいく方向になればいいと思う。
参加者
アジア圏からの観光客の誘致も大事であるが、家畜伝染病の水際での防疫について、マット等の設置だけではなく、もう少ししっかりした防疫体制ができないか。空港、港でも、靴底消毒だけでは安心できない。農家に対しては防疫を徹底するよう言われるが、一方では手抜きのところがあるのではないか。
知事
農家の方だけに防疫をやってくださいということではない。ウィルスを地域に入れないためには、水際でシャットアウトし、何重にもブロックをかけていくことが大事である。
宮崎空港は、かなりマット防疫を徹底していると思うが、ほかの空港が宮崎と同じレベルになっていない。すべての空港が今の宮崎と同じような危機感をもって防疫を徹底するよう国にも意見している。農家の皆さんの不安を考えると、さらにできることはないか、これからもいろいろ工夫をしていきたい。
参加者
中東など産油国の政情不安等で恒常的な原油高が続いている。国富町は施設ハウスなど盛んな土地であり重油等の高騰は厳しい。青果物の輸送コストも上がる。
県内にキュウリの黄化えそ病が蔓延しており、普及センターやJAが指導しているが、なかなか食いとめることができない。対策を打っていただければ非常にありがたい。
また、国富町は、昔は日本一の葉たばこ生産地であったが、今、葉たばこ農家が46名と非常に少なくなっている。転作する農家に対する補助事業等もあるが、利用しにくい部分がある。
知事
原油高は農業や漁業など幅広く影響がある。いろいろな支援のメニューがあるので、その充実を図ることが大事だと思う。葉たばこの廃作についても支援メニューがあるので、柔軟に対応できるように出来る限りの工夫をしていきたい。
中部農林振興局長
キュウリの黄化えそ病対策については、今、モデル地区をつくって対応している。原因の害虫はわかっているので、何とか拡大を止めたいと思う。みんなで一緒にやることが大事なので、御協力をお願いしたい。
参加者
JTによる葉たばこの廃作募集があり、国富町でも半分の葉たばこ農家が廃作を希望した。継続される農家への今後の支援をお願いしたい。
知事
私もJTにいって、継続される農家への支援をお願いしてきた。JTのほうでは、継続される農家への対策をしっかり考えていくとのことであった。県としても、廃作をされる農家については、ほかの作物への転換を支援していく。
参加者
今、宮崎で一番苦しい立場に置かれているのは肥育農家である。昨年の福島原発事故による稲わらのセシウム問題があり、風評被害で枝肉単価が下がった。一方、先月の宮崎中央家畜市場での今年の初市では、子牛に予想以上の価格がついた。枝肉価格は下げられ、子牛の仕入れ値が上がる状況では、繁殖を持たない肥育経営は成り立たなくなっている。岐阜の飛騨牛、滋賀の近江牛、三重の松阪牛の肥育農家と話をすると、年間を通しての枝肉の価格設定ができている。例えば、A5のサシの8番だったら2,200円から2,400円の幅。宮崎の場合は、東京、大阪、福岡の3市場の平均でずっと動く。経済連やミヤチクと県が一体となって、早く宮崎牛の年間を通しての価格設定をつくっていただきたい。
県は、口蹄疫対策で、繁殖雌牛のほうには手厚い支援をおこなっているが、肝心の肥育農家への枝肉の補てんや素牛導入に対して、なかなか支援が見えてこない部分が多い。枝肉の販売単価が決まってくれれば、安心して肥育農家も経営が継続できると思うので、ぜひ検討いただきたい。
知事
繁殖農家も肥育農家も大事だと思っている。しっかり問題を受けとめてやっていきたい。価格形成がどういうメカニズムで、経済連なり県なりがどうかかわっていけるのか、詳細には承知していないが、市場が主導してやらざるを得ない部分もあるのだと思う。宮崎牛のブランドを全国和牛能力共進会での二連覇を達成することで確立し、それを弾みに再生復興を図っていきたい。
参加者
日本がTPPに参加すれば、外国産豚肉が半値以下で国内に入ってくるのではないかと心配している。豚のえさとして、イモや米がある程度使えるのは実証済みと聞いているが、当然、外国産米もかなり安くで国内に入ってくると思うので、対策を検討してほしい。
知事
10年前に本県で口蹄疫が発生した時、輸入稲わらが原因ではないかと言われたこともあって、飼料の自給率の向上、飼料米の増産に取り組んできたところであり、それをしっかり進めていきたい。TPPに関しては、国に対して、しっかりとした対策の方針が出ないままでは反対だと申し上げている。関係国との事前協議に入っているのであれば、その情報をしっかり示してほしいと要望している。
中部農林振興局長
飼料米については、収穫量等も含めて今後検討していきたい。稲をつくって多目的に回すのがベストだろうから、それが可能になるように、試験場、国等も含めて、今後、研究、要望をしていきたいと思う。
知事
20年後は、世界的に言うと、例えば小麦などは今の2倍くらいの収穫量が必要だというデータもある。米も減反とか休耕田とか言っている場合ではない。しっかりとした農業生産額を保っていかないといけない。国の食料安全保障にもかかわる非常に重要な課題だと思っている。
参加者
和牛部会の中での肥育と繁殖の共通課題は、新規種雄牛の造成だと思う。種を制する者は日本を制すると言われている。各JAの肥育施設なりいろんな施設等を有効利用して、その中でより早く、優秀な種雄牛を造成するような工夫をお願いしたい。
知事
種雄牛の造成は、後代検定等いろんな作業をやっているが、これからもしっかり進めていきたい。それから、種雄牛の畜舎を西米良村、高原町につくるなど1カ所に固めず、危険分散やリスク対応もしっかり考えながらやっていきたい。市場の変化なり消費者の志向の変化にも対応して、戦略的に考えていく必要がある。
参加者
正月のNHKの討論番組でペレットストーブの話題が出ていた。家庭の主婦、消費者として、それを見て、すごいなと思った。宮崎は林業がいろんな課題を抱えているので、宮崎でも取り組む価値があれば、検討してもらいたい。
知事
再生可能エネルギー、自然エネルギーの取り組みを進めていく中で、本県の場合、一つは太陽光でのソーラーフロンティア構想を掲げている。もう一つはバイオマス発電で、木質ペレットなどを利用したものと、畜ふんを利用したものがある。本県にとって森林資源は、スギの素材生産量が20年連続で日本一になるなど、宝の山が眠っている。ただ、その燃焼効率やコスト、安定供給というところで、少しハードルはあるようだが、本県なりの貢献という意味で、しっかり進めていきたいと思っている。
中部農林振興局長
管内では木質ペレットのハウス暖房は、以前からやっているし、家庭用のストーブもある。ペレットは石油の半分のカロリーなので、石油の半分の値段になったときに同じ効率となる。いかにペレットの値段を下げていくかが大きな課題である。
参加者
黄化えそ病は、一昨年より県内に広がりを見せているが、この中で共販(JA系列)のところと共販外のところで、対策に差がある。共販では、JAの指導員が巡回しながら指導できるような体制だが、共販外ではできていないので、その体制づくりを早くして欲しい。また、2年前に、黄化えそ病対策として防虫ネットの補助事業があったが、防虫ネットをキュウリだけにやっても効果がない。施設園芸はいろいろあるので、害虫がキュウリ以外について、越冬して夏に柵の外に出て広がる可能性がある。施設園芸全体を対象とした補助事業にしていただきたい。
中部農林振興局長
防虫ネットについては、農協を通して上げてもらえば、対応できるところは毎年対応させていただいている。キュウリの黄化えそ病には、生産者の皆さんと関係者、普及センターも一緒になり対応したいと思う。
知事
この対応は地域が一体となって連携しないといけない。畜産に関しては、県内約1万戸ある全畜産農家を巡回指導しているが、キュウリについても同じように、協力の輪を広げていく体制を整えていきたいと思う。
参加者
大雨や台風等の影響で葉たばこ生産が減っている。行政は千切り大根や焼酎の原料用のカンショの生産を推進しているが、なかなか思うとおりに進んでいない。県としては、どういう作物を推進されているのか。
知事
基本的には土地利用型作物を推進するということで、農家の方々のいろいろな意見も伺いながら支援や技術的なサポートもしていきたいと思う。
中部農林振興局長
葉たばこほどの価格がつく露地野菜が見つからない。農協、市町村と一緒になって、再度早急に全農家を戸別に訪問して、どういう意向であるか伺いたいと思っている。今まで葉たばこと千切り大根、漬物大根の体系がほとんどだったと思うが、漬物大根も需要が減って、生産調整に遭っていると聞く。何とか本県で有利な作物を見出したいと思う。
知事
国外への販路の拡大も大事。香港、マカオは今どんどん伸びている。経済連も香港に職員を常駐させるということである。アジアは人口も伸び、経済も活発なので、そういった方面での販路の拡大にもしっかり取り組んでいきたいと思う。
参加者
学校から地域に情報を提供できていない。個人情報保護という名において、地域と子ども会の間に壁をつくってしまっている。人材の育成という部分では、地区、子ども会、親も学校も協力し合って育てていかないといけないと思うが、知事の地域での人材育成の考え方についてお聞きしたい。
知事
子どもは地域の宝であり、人材は将来の地域を支えていく宝である。県では、子育て県民運動に取り組んでいるが、学校、地域、家庭がまさに三位一体で連携をして取り組んでいくことが必要だと思う。指摘のあった個人情報の問題は、本当に厄介で、昔からすると、その取り扱いが非常に厳しくなっている。どういう形で情報を共有し、地域との連携を深めていくかは、非常に大きな課題だと思う。
参加者
一昨年、県議会で消防団員に対するアンケートがあった。結果等は新聞に載っていたと記憶している。どの市町村も、新しい団員の確保が一番の課題になっている。県議会のアンケートの結果を受け、どういうことが話し合われているのか。また、県として、消防団に入ったらこういうメリットがあるという方策はないか伺いたい。
知事
消防団員の確保は、私の政策提案の中でも掲げている。昨年の東日本大震災の教訓を踏まえて、現場の消防団や消防署職員の安全の確保は、しっかり考える必要がある。国も今、研究会をつくって、あの教訓をどのように生かしていくか、検討が進められていると聞いている。それをしっかり現場に還元するという取り組みを県としてもやっていきたいと思う。県民に消防団の役割の重要性をしっかり認識してもらいながら、消防団で活躍してもらえる方をサポートする環境づくりに努めていきたいと思う。
参加者
先日、宮崎国際音楽祭のプログラムが発表になった。毎年、魅力あるプログラムの時は観客が多く、県総合文化公園の駐車場が非常に混み合う。同所は桜の名所でもあるので、駐車場をもうちょっと広げていただきたい。二階建てにして、有料駐車場にするとか検討をお願いしたい。
知事
音楽祭やコンサート時における駐車場のキャパシティーの問題は、たびたび指摘をいただく。二階建てや地下などの駐車場は、コストの問題がある。思いやり駐車場制度ということで、障がいを持たれた方などが優先的に利用できる利用証を交付する取り組みも一方では進めている。駐車場のキャパシティーの問題については、残念な思いをする人が少なくなるように工夫をしていきたい。
参加者
宮崎県はこれだけは力を入れている、例えば家読(うちどく)とか、県の特徴を生かした教育があれば教えてもらいたい。
知事
県教育委員会の渡辺教育長は「弁当の日」を通じた食育にかなり力を入れている。大変いいことだと思う。特に本県は農林水産業が基幹産業だということを考えると「弁当の日」などの食育には力を入れていきたいと思う。
家読の話もあったが、県庁の玄関を入ったところに家読の本棚を置く予定である。家読に対する認識を高めて広めていきたいと思う。
参加者
県から中山間地域関係の予算をもらって、八代地域の農業、商工業者の後継者の方に、お嫁さんを探す会の役員をしている。若い方たちが結婚して子どもをつくって、地域を盛り上げてくれるのが私たちの願いでもある。1人でも多くの方に地域で結婚してもらうために、こういう形の事業を続けてもらいたい。
知事
婚活というのも大変大事だと思っている。これまでは市町村が中心であったが、県としても、側面的なサポート、財政的な支援も含めて、もっともっとやっていくべきだと思い、力を入れている。産業の活性化、地域の継続、家庭の安定など、いろんな意味で大事な取り組みだと思う。
参加者
知事はフェイスブックをやっているが、どのような考えでやっておられるのか。
知事
個人として、ツイッターとフェイスブックをやっており、ツイッターでの県政情報の発信はフェイスブックでも連動している。ソーシャルメディアにしてもネットにしても、その普及は日本ではまだ限られているが、今そういう活用がどんどん増えているので、有効活用したいと思っている。私個人もそうだし、県としても今ツイッターは持っているが、フェイスブックについても、今後どう活用するのか、新年度の大きな課題として取り組もうと思っている。

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