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掲載開始日:2024年7月31日更新日:2024年7月31日
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7月18日(木曜日)及び19日(金曜日)に、兵庫県神戸市において、令和6年度全国都道府県教育委員会連合会第1回総会等が開催されました。1日目は、教育委員協議会の研修事業において、文部科学省より「不登校に関する課題と対策」というテーマで行政説明が行われ、不登校児童生徒の実情や、学びの多様化学校やフリースクール等の活用事例など、不登校児童生徒の支援に関する取組について周知が図られました。
また、教育長と教育委員を合わせた総会では、文部科学省より「教師を取り巻く環境整備」というテーマで行政説明が行われ、働き方改革の更なる加速化や学校の指導・運営体制の充実、教師の処遇改善について一体的・総合的に推進していくための方策について周知が図られました。
2日目は、教育長協議会と教育委員協議会に分かれて、それぞれの分科会で他県との意見交換を行いました。共通テーマは「不登校児童生徒の多様な学習機会の確保」ということで意見交換が進み、教育支援センターやフリースクール等を活用して、子どもの居場所づくりを推進している各県の取組が非常に参考になりました。
7月25日(木曜日)の7月定例教育委員会が開催される前に、島原教育委員が御自分の会社の方々とデンマークを視察してきたことについて、教育庁の各課員を対象に報告を行いました。デンマーク視察をとおして、本県の教育にも生かせるものがあると感じられ、今後の教育施策にも参考にしてほしいとの思いで、今回の視察報告を企画いたしました。
幸福度と経済競争力を両立するデンマークは、民主主義のパワーを至るところで感じられる国だと実感しました。例えば、投票率が84%とのことで、住民自身が社会を変えるという意識が高かったり、900人のヒッピーが独自のルールで暮らす自治区があり、住民には上下関係がなく、みな平等で、トラブルが起きた際には住民による話合いで解決したりするといったことです。
教育では、統一した教科書や試験、宿題がなく、先生はファシリテーターやモデレーターという役割で、先生が教壇から降りて対話をするといったフォルケスコーレ(義務教育学校)の取組や、育った環境の違いや様々なクセをもった人々、互いの変わったところを認めながら、よいものを作り上げるといったフォルケホイスコーレ(人生の学校)のワークショップ等も非常に参考になりました。
多様な価値観や考え方をもった人々が、寛容な態度で寄り添い、対話を通じてみんなのためによりよい方法を導き出すことが重要であるということを実感した報告でした。
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