宮崎県季刊誌「Jaja」じゃじゃ
海、川の幸

地どれの魅力

総延長447キロメートルに及ぶ海岸線と、大小いくつもの河川を有する宮崎は魚介類の宝庫。各地の道の駅にも、いろいろな水産品が並んでいるが、中でも海と魚の魅力を全面に打ち出しているのが南郷町の「港の駅・めいつ」だ。漁港に隣接しているだけに、ここの一番人気はカツオをはじめとした地どれの鮮魚だが、たいてい午前中には売り切れてしまうという。

また、「道の駅・日向」で弁当として売られている魚寿司は、祝いの席には欠かせない郷土料理で、アジ、サバ、チダイ、コノシロなど種類も多い。川の幸では、「道の駅・北川はゆま」。北川でとれた天然鮎を使ったうるかや、甘露煮をはじめ、谷の清水で育てた鰻の蒲焼きも人気が高い。

宮崎の海・川の幸は、これ以外にも魅力のあるものが多く、どこで面白いものに出会うかわからないから、ドライブにはクーラーボックスを持っていく、という人もいるほどだ。


かにまき
広渡川でとれる山太郎蟹をすりつぶし、水を加えながら味噌と混ぜたもの。この濃厚な液体を沸騰させ、身やカニ味噌のエキスがふわりと浮いてくるとかにまき汁の完成だ。
かにまき
すりみ

すりみ
水揚げされたばかりのエソで作る北浦町名物。揚げ物や焼き物にして食べるとおいしい。

鮎うるか
美しい北川の流れで育った天然鮎の身や内臓を塩漬けに。酒の肴によくあう。
鮎うるか
北浦自然塩
北浦自然塩
海から海水を汲み上げ、薪で焚くという昔ながらの製法で塩を作る北浦の塩。この天然塩は、カリウム、マグネシウムなどのミネラルを豊富に含み、奥行きのある味わい。

塩ようかん
天然塩が甘みを引き立てる。甘さと塩味のバランスがいい。
塩飴・にがり飴
甘みを増すために、少しだけ塩を使う塩飴。にがり飴は、さらに複雑な味わいでおいしい。
にがりちゃん
塩を作るときに副産物としてできるにがりには、上質な天然ミネラルが92種類も含まれ、豆腐を作る際だけでなく、入浴剤としても人気がある。

カツオの腹皮
料理の際にたいてい余ってしまう腹皮にひと塩して干したもの。いわばトロの部分で、カツオ基地目井津ならではの美味。

 

カツオの腹皮

ヤマメの甘露煮
ヤマメの甘露煮
渓流の女王・ヤマメの姿そのままの甘露煮。独特の斑紋も美しい。

鮎の甘露煮
北川の天然鮎を使う甘露煮。天然育ちのためか、身にこくがあり、おいしい。
鮎の甘露煮
魚寿司
魚寿司
人気の焼きサバや定番のアジをはじめ、種類の多い「道の駅・日向」の魚寿司。弁当としてパックされているので、数種類を持ち帰って自宅で楽しむこともできる。

一夜干し
アジやチダイ、カマスなど新鮮な旬の魚を一夜干しに。干して水分を抜くことで魚のうまみが凝縮。身をほぐしてお茶漬けにしてもおいしい。
一夜干し