掲載開始日:2022年12月22日更新日:2022年12月22日
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皆さん、こんにちは!
宮崎県企業局発電設備課祝子担当です!
今回は、私たち祝子担当の紹介をさせていただきます。
発電設備課では、企業局が所管している発電所において、電気・機械設備の管理や工事設計・監理等を行なっています。
このうち、私たち祝子担当は、五ヶ瀬川水系の祝子川に建設された上祝子、祝子、浜砂及び祝子第二の4つの発電所を担当しております。
上祝子発電所は、水路式の横軸ペルトン水車を用いた最大出力3,300kWの発電所です。
上祝子(かみほうり)発電所
祝子発電所は、ダム水路式の縦軸フランシス水車を用いた最大出力17,300kWの発電所です。
祝子(ほうり)発電所
浜砂発電所は、ダム式の横軸フランシス水車を用いた最大出力2,400kWの発電所です。
浜砂(はまご)発電所
祝子第二発電所は、ダム水路式の横軸フランシス水車を用いた最大出力35kWの発電所です。
祝子第二(ほうりだいに)発電所
以上の4つの発電所を、それぞれの特徴を踏まえ故障が起きないように点検等を行い管理しています。簡単ですが、以上で祝子担当の紹介とさせていただきます。
興味をもたれた方は、施設見学を行なっていますので是非、申し込みをお願いします!
と、当たり障りのない話をして、本当ならここで終わりたいところですが・・・
発電所を管理していると、いろいろなことが起こります。今年度もいろいろなことが起こりました。中でもひどかったのが、今年9月に襲来した台風第14号による被害でした。
今回は、祝子(ほうり)発電所の被災状況を皆様に報告します。
こちらの写真が、通常の河川状況時の祝子発電所です。
台風の際は、赤色の点線まで水位が上昇し屋外機器が水に浸かったり、放水口が土砂で埋まってしまうといった被害を受けました。
こちらの写真は、普段の祝子発電所、屋外変電所の状況写真です。
こちらの写真が、実際に河川水位が上昇したときの屋外変電所の状況写真です。
夜間に監視カメラが捉えた写真ですのでわかりにくいですが、屋外変電所が濁流に飲み込まれているのが分かります。
私も監視カメラをとおし、リアルタイムで状況を確認していたのですが、当時は現実味がなく映画を見ているような感覚でした。
こちらが土砂で埋まる前の放水口です。写真ではわかりにくいですが、放水路内に土砂がなく、発電で使用した水がスムーズに河川へ流れるようになっています。
こちらが台風後に河川水位が下がった際に撮った放水口です。
土砂で埋まってしまっています。この状況では、発電に使用した水が流れ出るのを堆積した土砂が邪魔してしまい、うまく発電することが出来ません。
業者さんにお願いして積もり積もった土砂をどけてもらいました。
重機を操り、手際よく作業を進めていく様はカッコよくてあこがれますね~。
懸命の作業により、やっとかわいい顔を見せてくれた放水口ちゃん。
会いたかったぜ!
全作業が終了し、見慣れたいつもの姿になりました。
まるで実家のような安心感を漂わせていますね~。
このほか、祝子ダムにある水の取り入れ口(取水口)も詰まってしまったため、潜水士さんによりきれいに掃除してもらいました。こちらの作業も紹介したかったのですが、長くなりすぎるので断腸の思いで省略します。
今回の台風では、浜砂発電所の運転再開までに約1日、祝子発電所、祝子第二発電所の運転再開までに約半月、上祝子発電所の運転再開までに約2か月かかりましたが、入口などに取り付けている防水扉により、建物の中への浸水被害がなかったのが幸いでした。
普段は様々な恩恵を授けてますが、時に厳しさもみせる自然。
いや~自然をなめちゃアカンすね。
最後に、発電所運転再開にご協力いただいた皆様に、この場をお借りして、お礼申し上げます。ありがとうございました!
宮崎県企業局が行う電気事業・工業用水道事業・地域振興事業を、「笑顔のような電源プラグ」、「水滴の循環した輪」、「ゴルフ場のグリーン」で表し、明るく元気にデザインしました。
ロゴマークに添えている【ひなたの恵みで新たな未来】は地域資源を活用して事業を行う企業局のキャッチコピーです。
宮崎県企業局は、宮崎県が経営する3つの事業を行う地方公営企業です。
【電気事業】・・・・・・水力発電で純国産の自然エネルギー
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