宮崎県グラフ誌「Jaja」じゃじゃ

 

Jajaバックナンバー

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宮崎牛

世界が感嘆するおいしさをもつ「和牛」。
その頂点を極めたブランド、宮崎牛。

料理の素材そのものを味わう日本では、やわらかい食感でかつ、繊細な旨みをもつ牛肉が求められ、そのニーズに応えられるための生産技術が日々磨かれてきた。噛み応えがある赤味肉が主流の海外では、日本が育てた「和牛」の食感は驚きに値するもので、和牛は今や高級食材として世界中から人気を集めている。

和牛の産地は全国にあるが、生産者とその作品ともいえる選りすぐりの牛が一堂に会し、その品質を競い合う大会がある。「全国和牛能力共進会」がそれで、5年一度開催され、「和牛のオリンピック」とも呼ばれる。

宮崎牛は平成19年10月、鳥取県で開催された第9回の同大会において、9部門中、7部門で首席にあたる優等一席を受賞し、その品質が名実ともに日本一であることを証明した。

「宮崎牛」の名が許される条件は、まず、宮崎県内で肥育された黒毛和種であること。そして日本食肉格付協会が定める枝肉の格付等級が4等級(5段階評価の4)以上であること。特に等級の基準は厳しく、同じ生産者が、同じ畜舎で、同じように育てた黒毛和牛であっても、宮崎牛と認められるのは約半分程度だ。

「いい牛は、よく寝る牛」といわれるように、牛の飼育には牛がストレスを感じることなく、のびのびと育てることが重要だ。

自然が多く、おだやかな気候の宮崎県は牛の発育に最適な環境を備えている。また、健康な牛を育てるため、子牛の早いうちから飼料を食べさせ丈夫な胃を作るなど、畜産農家のたゆまぬ努力が、柔らかさやコク、色合いに優れた肉質をもつ、日本一の牛を生み出している。

全国和牛能力共進会
5年に1度開催される全国和牛能力共進会