宮崎県グラフ誌「Jaja」じゃじゃ

 

Jajaバックナンバー

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みやざきの花

温暖な気候を活かし、花き栽培が盛んな宮崎県。
代表は全国一の出荷量を誇るスイートピー。

スイートピー

温暖な気候と豊富な日照時間に恵まれた宮崎は一年中花が咲き、観光スポットはもとより、住宅地にも四季の花々があふれている。

産業としてもキク、ユリ、バラ、スイートピー、デルフィニウムなど数多くの花を栽培しており、なかでもスイートピーは全国一の出荷量を誇る。

スイートピーは9月に種を蒔き、朝夕が冷え込む11月から本格的な出荷が始まる。翌年4月までのひとシーズンで約4000万本あまりが出荷される。

ブランド化も進んでおり、県農業試験場や各地の生産者が交配や選抜を繰り返し、オリジナルの品種「みやざきオリジナルスイートピー」を数種類開発。これらは珍しい花色や鮮やかな花色、また従来のスイートピーに見られない珍しい花形の品種もあり、どれも花束やアレンジに使うと目を引くものばかりだ。

例えば、JA尾鈴で開発された「ロイヤルチェリー」は鮮やかな淡いピンクの花色が特徴のオリジナル品種で、JA尾鈴管内で生産されるスイートピーのうち最も多い年間150万本ほどを栽培。主に東京や大阪の市場に出荷され、名前の通り高貴な美しさを振りまいている。

ブランド品種の育成は交配から7年から10年ほどを要する時間のかかる作業だが、質・量ともに優良産地の座を維持するため、研究者や生産者の努力が今も続いている。