宮崎県グラフ誌「Jaja」じゃじゃ

 

Jajaバックナンバー

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完熟きんかん 出荷時期:1〜3月

開花から210日以上、樹上で熟成。
選び抜かれたきんかんのエリート。

完熟きんかん

実を木につけたまま熟成させる「完熟きんかん」は、それまでの酸味が強いきんかんの味わいを劇的に変えた。実を選び抜いたハウス栽培のきんかんを、開花から210日以上、樹上で熟成。そのうち、糖度16度以上、直径2・8センチ以上のものを「たまたま」、さらに糖度18度以上、直径3・2センチ以上のものを「たまたまエクセレント」として出荷している。味はいずれもきんかんとは思えないほど甘く、丸かじりにすると華やかな香りが口いっぱいに広がる。

完熟マンゴー 太陽のタマゴ  出荷時期:4〜7月

自然落果するまで熟しきった濃厚な甘み
宮崎独自の手法で生まれた完熟マンゴー。

完熟マンゴー 太陽のタマゴ

宮崎を代表する食べ物として、全国的に知られるようになった完熟マンゴー。濃厚な甘みをもつ完熟マンゴーの美味しさの秘密は、独自のネット栽培にある。従来、マンゴーは適度に熟したものを鋏を入れて収穫していたのだが、ある時、自然に木から落ちたマンゴーを食べてみたら、これまでにないおいしさだった。

そこでマンゴーが木から十分に栄養を受け取り、これ以上は吸収しきれなくなって自然落果するものをネットで受け止める栽培法が確立。これが完熟マンゴーの評判を飛躍的に高めることになった。

この完熟マンゴーのうち、糖度やサイズなどの基準を満たすものが最高ブランドの「太陽のタマゴ」として出荷され、市場でも最高級品の評価を受けている。

日向夏 出荷時期:3〜5月

さわやかな香りと上品な甘み。
皮ごと味わう宮崎の特産果実。

日向夏

晩春から初夏にかけて、さわやかな香味と上品な甘みを楽しませてくれる日向夏は、宮崎の特産果実。文政年間の1820年頃、宮崎市赤江の真方安太郎氏宅の庭先で発見された一本の木が、そのルーツになっている。日向夏は皮ごと味わう柑橘で、表面の黄色い部分を薄くそいだ後、一口大に切って食べる。その白い皮は、果肉と響き合うような風味があっておいしい。

日向夏は、もともと種の多いみかんの代表であるが、宮崎県では、研究・工夫を重ね、種なしや種の少ない果実づくりに成功した。特にブランドして認証されたものは種が少なく、糖度が約10〜11度ある。主な産地は宮崎市、日南市、綾町など。

みやざき温室光センサーメロン 出荷時期:11〜6月
(愛称・めろめろメロン)

光センサーによる糖度検査で、
メロンの品質を一個ずつ管理。

みやざき温室光センサーメロン

美しいネット(網目)模様が特徴のアールス系メロンのうち、近赤外線測定、糖度14度以上などの基準をクリアした、 特別なメロン。愛称の通り、ジュ ーシーな果肉のとりこになる。

おいしいメロンを出荷するためには糖度・熟度などの検査が欠かせないが、これまでの果汁を検査する方法では、ネット模様を傷つけてしまうため、一定の割合で抽出したものだけを測定していた。「みやざき温室光センサーメロン」は、近赤外線を照射してメロン内部の品質を測定することで、一個一個を傷つけずに検査・管理するもの。

これにより、すべてのメロンに個体番号をつけられるようになり、生産者の顔が見えるトレーサビリティも確実に行えるようになった。