平成28年度第9回知事とのふれあいフォーラム
第9回知事とのふれあいフォーラム
内容
開催日時等
開催日
- 平成29年1月19日(木曜)午後1時15分から午後2時45分
場所
参加者
ふれあいフォーラムの内容
知事挨拶
- いろんな形で県民の皆さんと対話をし、県政に対するヒントをいただきながら県政を前に進めていく「対話と協働」の取組の一つが、このふれあいフォーラムである。
- 高千穂町は、観光の面でも、国内のみならず国外においても知名度が高く、それをもっと生かしていくことが重要であると考える。
- 高千穂方面への高速道路の開通が進んだりと、良い風が吹いている一方、様々な課題が高千穂町及び県北にもあろうかと思うので、現場の皆さんからいろいろな思いなり、御意見、御質問をいただきながら、実りある時間としたい。
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フォーラムの様子
県政や地域の課題等について活発な意見交換が行われました。
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主な意見等
- 高千穂峡の遊歩道及び九州中央自動車道について
熊本地震により高千穂峡の遊歩道が、現在まで通れない状況である。高千穂町により工事が始まっているが、県においても、町が工事しない部分をボーリング調査していただき、次の展開を考えていただきたい。
九州中央自動車道の高千穂ー蘇陽間の事業化について、県からも力を貸していただきたい。
- 世界農業遺産認定後の動きについて
世界農業遺産に認定された時は非常に盛り上がったが、その後の動きがなかなか見えない。県でイベントなりシンポジウムなり考えているのであれば、ぜひお声かけいただき、私たちの取組を紹介させてもらいたい。
- 保育士の確保及び学童施設の整備について
高千穂町では、数字上、保育園の待機児童は存在しないが、保育士の絶対数が足りず、0歳児が希望する保育園に入れないということがある。都会では、保育士人材確保対策補給金というような、職員の給与を一時的に補助するような制度がある。ぜひ、国にアピールしていただき、本県でも予算化していただきたい。
また、IターンやUターンする保育士のための住宅確保の支援をお願いしたい。
国は、児童クラブの対象児を小学校6年生までとしているが、現在の学童施設の面積からいって受け入れられる状況ではない。学童施設の整備について、予算化していただきたい。
- 屋外広告物条例について
屋外広告物条例のため、民間の看板設置が認められない。高千穂町は観光地であり、観光客のためにも、民間の看板設置を特例で認めていただきたい。
- 神楽の世界無形文化遺産登録について
高千穂町では、神楽と観光が強く結びついている。世界無形文化遺産登録に向けた取組も始まっている。当初は、高千穂町観光協会が先導していたが、今では、宮崎県、九州一丸となった取組になっていて、大変心強い。神楽の保存・継承のために、行政や地域住民の方の理解と支援が必要であると考える。ぜひ、世界無形文化遺産登録の実現のために、知事からの支援をお願いしたい。
- 土地改良区の用水の維持管理について
延長23kmある用水の中で、約半分ほどの10kmの間にトンネルが8つあるが、その内の1つ、歴代の土地改良区理事長が要望していた危険箇所地域が、町及び県の配慮により3カ年計画に上げてもらい、感謝している。
山奥の立地条件の悪い場所にある用水を維持管理していく上では安全性が一番問われるが、一方、人が通れるように工事を行おうとしても、河川法などの制約によりなかなか工事ができない状況がある。用水の維持管理のためにも、法の規制緩和などを検討してもらいたい。
- 建築業界における若手技術者の確保と育成について
建築業界では、若手技術者の確保と育成が重要な課題である。
育成に関しては、総合評価の際に、若手技術者をその現場で採用すれば2点点数が加わる項目があるが、最終的な完成検査の際に、その若手技術者の評価を行う仕組みづくりをすると、一層若手の育成につながるのではないか。若手技術者が頑張ったという評価項目があれば、若手技術者の意欲がわくと考える。
確保に関しては、高千穂高校で出前講座を実施した。建築現場で使用するドローンについての説明に関心が高かった。今後、西臼杵支庁の土木課とも連携して出前講座などを実施する予定であるが、行政として若手を活気づけるような仕組みづくりをお願いしたい。
- 全国和牛能力共進会の周知及び子牛価格高騰について
アメリカで知事が宮崎牛と焼酎のトップセールスをするというニュースを拝見したが、そのことについて具体的に教えてもらいたい。
今年は全国和牛能力共進会の年であるが、近所の農家と話をしても、知らない人もいる。地域で共進会を意識することがレベルアップにつながると考えるので、知事からもどんどん周知していただきたい。
子牛の価格高騰と繁殖農家の担い手不足が問題となっているが、知事の考えを聞かせていただきたい。
- 九州中央自動車道の補修について
熊本地震により、日之影、高千穂、五ヶ瀬で落石などにより、被害が出ている。命の道路である中央自動車道を一刻も早く安全安心な道路として通行できるようお願いする。
- まちづくり活動及び防災対策について
夏休みなどに都市部の大学生を高千穂町に招致して、地域づくりのインターンシップの活動をしている。大学生の設計・デザインによるコワーキングスペースを作り上げた事例もある。高千穂町からは運営に関する補助金などを出してもらっているが、県からもまちづくりや村おこしに関する補助などをいただけるとありがたい。
山間部における今後の防災対策について教えてもらいたい。
- 老人クラブの活動について
高齢化社会で高齢者が増えてきている中、全国的に老人クラブに入る人が減っている。そのため、全国的に100万人増強運動が展開されており、高千穂町からも助成金を出してもらい、魅力ある老人クラブ活動を進めている。
今後、老人クラブの役割はますます重要になってくると考える。老老介護問題などを抱える家庭も多く、その方たちの手助けや、学校に出向いて放課後の過ごし方のお手伝いをしたり、地域のために、高齢者でなければできないことをやっていきたいと考えているので、御支援をよろしくお願いする。
- 農の雇用事業について
中山間地域において、家族経営で頑張っている農家も多いが、高齢化に伴いきつい仕事は人を雇ってお願いしたいと考える農家もいる。しかし、農閑期と農繁期があるため、年間通して雇用するのは厳しい。栽培する作物が異なれば、収穫時期など農作業にもずれがでてくるので、地域で人を雇えば、仕事が途切れることなく、そしてそれなりの賃金をきちんと支払えると考える。
農の雇用事業は提出書類が多いので、高齢者にとってはそこが大変である。その部分をフォローするソフト事業を考えてもらいたい。
- ハウスの老朽化対策及び高速道路の早期開通について
ハウスを覆う被覆材ビニールをだいたい3年ごとに取り替えるが、町から3割ほど負担してもらっている。県においても、予算化を検討してもらいたい。
高千穂町は九州の真ん中で、花の出荷に距離的な問題がある。また、花は重量と比較して、箱の容積が大きくなるため、送料が高くなる。また、長距離バス事故などによって、長時間の運転には運転手が2人対応となっている。もし、高速道路が開通されれば時間短縮につながり、運転手の人件費も削減されることにより、送料が安くなる。ぜひ、スピード感を持って、国と一緒に高速道路の早期開通をお願いする。
- 中山間地域の農地の維持管理について
高齢化や後継者不足により、先祖代々の土地の維持管理が非常に難しくなっている。中山間地域での農業は、条件等が厳しい面もあるが、集落営農や法人で活動するなどできることはあると思うので、県も含め、行政の方々の支援をいただきたい。
- 精神障がいに対する偏見について
障害者自立支援法によって、知的、身体、精神の障がいが同じ法律で運用されるようになったが、精神障がいに対する偏見は昔と変わらない。様々な広報をしているが限界があると思うので、当事者支援とともに、学校教育の中で、小さい時から障がいを理解してもらえるような環境をつくることが大切だと考える。
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知事総括
- いろいろな分野で御指摘、御質問、御意見をいただいたので、しっかりと受け止めて、今後の施策に生かしていきたい。
- 先人の努力により今の高千穂、そして宮崎があるので、その感謝の思いをもとに、さらにより良いものを次世代につないでいくための努力を重ねていきたい。
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