令和7年度「知事との本音トーク」地域版(第1回)
内容
開催日時など
開催日時
令和7年5月27日(火曜日)午後2時から午後3時30分まで
場所
新富町総合交流センターきらり大集会場
テーマ
新富町の将来像・魅力と直面する課題
参加者
新富町の皆さん13人
知事挨拶
- 本日は、「知事との本音トーク」にご参加いただき、感謝申し上げる。県政推進においては、「対話と協働」を重視し、県民の皆様との意見交換を通じて、そのフィードバックを県政に反映する取り組みをおこなっている。平日の日中という皆様大変お忙しい中、貴重なお時間をいただくことになり、本当に心から感謝を申し上げる。
- 本日、ミニトマトの水耕栽培、直売所ルーピンに行かせていただいた。多くの皆様に農作物に親しんでいただく大切な場所であると感じた。持続可能な農業、地域を作っていくことが大事だと改めて感じた。
- 新富町において特筆すべきはテゲバジャーロ宮崎、ヴィアマテラス宮崎があり、両チームとも地元に根付いて、さらに良い成績を残している。
- 本日は、皆さまからの意見をお聞きしたいと思う。新富町の今後のあり方、現場の思いを率直にお聞かせいただきたい。この地域の、そして宮崎の将来を考える実りある時間にしたい。
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新富町の将来像・魅力と直面する課題
- 新田原基地に配備予定のF-35Bの垂直着陸訓練について、当初の国からの説明では、緊急時などを除き、垂直着陸訓練は行わないと言っていたが、短期間で大きな変更が起きている。今まで自衛隊を受け入れてきた信頼関係、相互理解が壊れてしまうのではないかと感じている。知事におかれては、引き続き私達町民の声を国へ届けていただけるようお願いしたい。
- 農業については、重油や資材価格が高騰している中、野菜の価格が上がっていると感じている方もいるかもしれないが、生産者の収入は上がっていない。猛暑や長雨の影響で収穫量は落ちており、支出は増えている。
- 個人的な感想ではあるが、JAみやざきは農作物のセールスが上手ではないと思っている。農家も同様に思っているので、県や地元行政も一緒になって宮崎の食材のPRにもっと取り組んで欲しい。知事にはもう一度、稲作、畜産、露地、施設園芸、すべての農業を見て欲しいと思っている。
- 消防団員の確保が厳しい状況である。団員になってくれるよう呼びかけることも重要であるが、今現在頑張っている消防団に対する頑張れという県民の声をテレビ等で取り上げて欲しい。今後入りたいと思っている世代も、現在活動している団員も士気が高まると思う。SNS等でも発信はされていると思うが、限られた人が見るものなので、幅広く周知できるテレビ等を活用してほしい。
- 重度障がい児の医療費補助について、他県では精神保健手帳1級の方も対象となっているが本県では対象でないため、そのことを要望したいと思ってきたが、直前に確認したところ、10月から対象になるとのホームページを確認したため、お礼申しあげたい。
- 放課後等デイサービスをおこなっているが、強度行動障がいや車椅子の重度のお子さん等は支援の手を厚くしなければならないこともあり、なかなか受け入れができないという事業所も増えてきている。県は施設の監査を実施されるが、数字だけを見るのではなく、ちゃんと必要な支援の手が届いているのかサービスの内容を見ていただきたい。
- コロナ禍から現在まで、国、県、町が連携して補助金等の対策を講じていただき本当にありがたく思っている。この物価高騰の中、小規模事業者では、先行きに不安を感じ、事業承継をせずに廃業を選ぶ人も増えている。小さい店主や企業にとっては補助金は大きな助けとなる。今後も町とも連携して対策を継続していって欲しい。
- 現場から見て、主食米の不足がなぜ起こったか考えると異常気象で市場に出回る米が少なくなった、インバウンドで米の消費が伸びた等様々な要因が考えられるが、1番は生産者が自主的に主食米を作らなくなったことであると感じている。国民への供給量が少なくなったと感じている。その原因は経費だけ上がって米の値段は上がらず、主食米から転作し加工米にシフトしたことにあると考える。稲作をやることができる人材の確保、若い担い手の確保に御尽力いただきたい。
- 新富町は子どもの医療費無償化をおこなっており子育て世代は助かっている。子供を産み育てやすい環境は整ってきているが、なかなか子供を産む人が少ない。そこで、さらに生活しやすい環境を整備するため、例えば水道光熱費の控除を行う等の措置をお願いしたい。
- 5月11日に県の障がい者スポーツ大会が開催されたが、もっと競技種目を増やして欲しい。障がい者には、身体、知的、精神障がいの方がおり、私は主に精神障がいの方を支援しているが、参加種目が1番少ない。全国障害者スポーツ大会では、2種目しかない状況である。
- スポーツは選手として参加することはもちろんだが、観戦する、応援する、そしてボランティアやスタッフとして支えるという一面もある。障がいのある方が何らかの形で参加することは自信や励みにもなり、いろいろな形で社会参加・交流のきっかけにもなり、心身の健康の維持に繋がる。少し大げさだが、医療費の削減にも繋がるのではないかと考える。
- 新富町はサッカー場を作ったので、パラスポーツセンターを作っていただきたい。新富町は地理的にも宮崎県のほぼ中央であり、県内のパラスポーツの中心地として環境を整えて欲しい。
- 県内での就職を希望している。同級生等には県内出身者でも県外就職希望の方が多い。理由を聞くと宮崎県は何もない、都会に行きたいという理由である。そういう意見があるのも仕方ないと感じているが、また帰って来たくなるような町であると感じてもらうことが大事だと考えている。
- スポーツクラブとして、行政や地域といった様々なところをつなぐ橋渡しの役割は意識している。地域の支援も受けながら今では毎年県外から若者が来るという状況を作っていただいている。地域おこし協力隊で活動している選手もいるが、それ以外の雇用面も含めて、チャレンジする環境を整えたいと考えている。新富町が県外、関東関西に勝って選ばれるためには新富町に来た選手が残りたいと思える、また、新たな県外者が新富町を選択する環境を整備する思い切った施策を実施していただきたい。
- 公共工事の発注については、スマートインター周辺の県道の工事が実施される見通しと聞いており、あまり心配はしていないが、新田西地区のほ場整備について、事業採択はされているが、土地の相続等で暗礁に乗り上げていると聞いている。事業が立ち消えとならないようにお願いしたい。
- 現在、宮崎に来て5年目になるが、来る前は宮崎には何もないので少し嫌だなと感じていた。実際に来てみると、本当にいいところで、地域の方に支えられて、今活動できているという感謝の気持ちを持ちながら日々活動している。宮崎に残りたいと思っているが、それは宮崎の良さを知っているからで、宮崎の良さをもっとうまく発信していく必要性を感じている。
- 牛の改良方法が宮崎は遅れていると思っている。北海道が1番進んでいると思う。様々な改良法の情報を仕入れて県に提案するが前例がないからと採用されない。もっと柔軟に対応してほしい。今は先進県であってもこのままではすぐに後進県に落ちてしまう。
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- 新田原基地の練習機の事故については本当に痛ましいことである。改めて、亡くなった隊員の皆様にご冥福をお祈り申し上げる。F-35Bの訓練については、しっかりと地域の皆様の声を受けとめ、防衛省に対し責任ある対応を求めていきたいと考えている。
- 農業については、物価や資材が高騰する中で、食の安全保障、そして価格転嫁に取り組んでいく必要がある。意欲のある担い手に託し未来へとつないでいける環境づくりが大切だと考える。
- 経済については、コロナの影響がおさまってきているが、世界情勢・経済の悪化により物価高騰が続いていることが非常に厳しい状況である。様々な事象の動向や影響を見据えながら、今後も県として必要な対応をしていきたい。
- スポーツチームについては、選手が地域で活動いただいていることが、地域住民の誇りとなり、そのことが選手への応援、サポート体制のさらなる構築に繋がる。それが選手やチームの励みとなり、活躍へと繋がっていく。新富町のみならず県全体で応援をし、地域振興に生かしていきたい。宮崎の強みを生かした合宿や大会開催の誘致とはまた別のモデルケースとして築いていくことができればよいと考えている。
- 本日は、皆様から様々な御意見や御要望をいただいた。これからも様々な分野の率直な声をいただきながら、新富町とも連携して対応してまいりたい。
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