掲載開始日:2022年3月30日更新日:2025年2月6日
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今夏以降の大幅な需要増により、HPVワクチンの接種を希望しても受けられなかった方がいらっしゃる状況等を踏まえ、2025年3月末までに接種を開始した方が、全3回の接種を公費で完了できるようになりました。
対象者
期間
キャッチアップ接種期間(2025年3月31日まで)終了後、1年間
<宮崎県子宮頸がん予防(HPV)ワクチンリーフレット>
宮崎県内のHPVワクチン接種状況は「宮崎県内におけるHPVワクチン接種状況」をご覧ください。
子宮頸がんは、子宮の頸部という子宮の出口に近い部分にできるがんです。
若い世代の女性のがんの中で多くを占め、日本では毎年、約1.1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約2,900人の女性が子宮頸がんで亡くなっています。
子宮頸がんのほとんどがヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因と考えられています。このウイルスは主に性的接触により感染し、”女性の多くが一生に一度は感染する”といわれます。
感染してもほとんどの人はウイルスが自然に消えますが、一部の人でがんになってしまうことがあります。
1.HPVワクチン
子宮頸がんの原因となるHPVの感染を防ぎます。
日本では、小学6年生~高校1年相当の女子が定期接種の対象です。
2.子宮頸がん検診
がんの早期発見・治療につながります。
ワクチンを接種していても、20歳以上の方は2年に1回、検診を受けることが大切です。
公費で受けられるHPVワクチンは、3種類あります(令和5年4月1日現在)。
HPVワクチンを接種することにより、子宮頸がんになる手前の状態を予防する効果が示されています。また、子宮頸がんそのものを予防する効果があることも分かってきています。
HPVワクチン接種後には、多くの方に、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。
また、まれですが、重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)が起こることがあります。
頻度 |
2価ワクチン (サーバリックス®) |
4価ワクチン (ガーダシル®) |
9価ワクチン (シルガード®9) |
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50% 以上 |
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10% 以上 |
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1-10%未満 |
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1% 未満 |
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頻度 不明 |
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<ごくまれに起こるかもしれない重い症状>
呼吸困難、じんましんなどを症状とする重いアレルギー(アナフィラキシー)
手足の力が入りにくいなどの症状(ギラン・バレー症候群)
頭痛、嘔吐、意識の低下などの症状(急性散在性脳脊髄炎(ADEM))
予防接種を受けた後は、体調に変化がないか十分に注意してください。
もしも、気になる体調変化があった場合は、まずは接種した医療機関に相談してください。
詳細は、厚生労働省ホームページ(外部サイトへリンク)のリーフレットをご確認ください。
HPVワクチンの接種については、接種部位以外の体の広い範囲で持続する疼痛等について十分な情報提供ができない状況にあることから、2013年6月から、積極的な勧奨(=市町村が接種対象者や保護者に対して接種を勧めること)が一時的に差し控えられていました。
その後、2021年11月に専門家の評価により安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められました。
そして「HPVワクチンの積極的勧奨を差し控えている状態を終了させることが妥当」とされ、2022年4月から、他の定期接種と同様に、個別の勧奨(=個別に接種のお知らせを送ること)を行うこととなりました。
対象者:小学校6年から高校1年相当の女子
(2023年度:2007年4月2日~2012年4月1日生まれ、2023年度中に12歳~16歳になる方)
HPVワクチンの積極的勧奨の差し控えにより、ワクチン接種の機会を逃した方に、公平な接種機会を確保するため、改めてHPVワクチン接種の機会が提供されます。
(2006年度生まれの女性は2023-2024年度の2年間、2007年度生まれの女性は2024年度の1年間のみ、キャッチアップ接種の対象となります。)
キャッチアップ接種についての詳細は、厚生労働省ホームページ(外部サイトへリンク)のリーフレットをご覧下さい。
定期接種・キャッチアップ接種で接種できるHPVワクチンは3種類あります(令和5年4月1日時点)。
接種するワクチンの種類や、1回目の接種を開始した年齢によって、接種のタイミング・回数が異なります。
詳しくは接種を希望される医療機関にご確認ください。
9価ワクチン接種に関する詳細は、厚生労働省ホームページ(外部サイトへリンク)のリーフレットをご参照ください。
定期予防接種(キャッチアップ接種含む)は、各市町村が実施主体となっています。お住まいの市町村での実施方法などについては、市町村の予防接種担当者にお問い合わせください。(宮崎県内の市町村お問い合わせ先一覧参照)
宮崎県では、安心してHPVワクチンを接種していただくために、接種後の症状が生じた場合における相談体制・医療体制を整備しています。
まずは、接種した医療機関・かかりつけの医師に御相談ください。
より専門的な診療が必要となる場合には、接種した医療機関から協力医療機関である宮崎大学医学部附属病院*に紹介受診できます。
-協力医療機関の受診には地域の医療機関からの紹介予約が必要です。
-協力医療機関についての詳細は下記リンクをご覧下さい。
【厚生労働省】ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関について
宮崎市の相談窓口にご相談ください。
【宮崎市】子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)について(外部サイトへリンク)
厚生労働省感染症・予防接種相談窓口
宮崎大学医学部附属病院初診予約について(医療機関の皆様へ)(外部サイトへリンク)
宮崎大学医学部附属病院総合予約室
Q.予防接種はどこで、どうやって受けるのですか?
予防接種については市町村が実施主体であり、お住まいの市町村ごとに接種できる医療機関が決まっています。接種場所・接種方法等の詳細はお住まいの市町村の予防接種担当者にお尋ねください。
Q.予防接種の際・予防接種後に注意することはありますか?
予防接種全般について、針を刺した直後から、強い痛みやしびれが生じた場合は、接種した医師にすぐに伝えて、針を抜いてもらうなどの対応をしてもらってください。
予防接種直後に、注射による痛み・恐怖・興奮などをきっかけとした失神が起こることがあります。接種後の移動の際には、保護者の方が付き添うなど注意し、接種後30分ほどはなるべく立ち上がることを避け、背もたれのあるような場所で、待機して様子を見るようにしてください。
予防接種当日ははげしい運動や入浴を避け、接種部位を清潔に保つようにしてください。
Q.積極的勧奨が控えられていた期間に、自費でHPVワクチンを接種しました。費用の補助は受けられないのでしょうか?
積極的勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方(キャッチアップ接種の対象者)であって、既に自費で接種を受けた方に対して、一部の市町村では費用の償還払いを行なっている場合があります。
償還払いが可能かどうか、および申請方法等の詳細については、令和4年4月1日時点に住民登録のある市町村にお問い合わせください。
Q.新型コロナワクチンと一緒に打つことはできますか?
原則として、新型コロナワクチンとそれ以外のワクチンは同時に接種することはできません。互いに、片方のワクチンを受けてから2週間後に接種することができます。
Q.予防接種を受けた後に体調が悪くなり、医療機関を受診しました。救済制度などはありますか?
HPVワクチンに限らず、予防接種では、極めてまれではあるものの、健康被害を生じる場合があり、健康被害に対する救済制度が用意されています(下記リンク参照)。詳しくは、お住まいの市町村の予防接種担当者にご相談ください。(なお補償にあたっては、国の審査会にて、予防接種と健康被害の因果関係の審査が行われます。)
Q.HPVワクチンやほかの予防接種に関して、他の言語でのパンフレット等はありますか?
予防接種リサーチセンターのホームページに、各種外国語版の予防接種に関する紹介(「予防接種とこどもの健康」)および予診票が用意されています。配布等で利用される場合は、利用規約を遵守の上、ご利用ください。
このほかの内容については、【厚生労働省】HPVワクチンQ&Aにも詳しく掲載されています。ご参照ください。
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福祉保健部薬務感染症対策課感染症対策担当
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