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掲載開始日:2022年6月15日更新日:2022年6月15日

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令和4年度知事とのふれあいフォーラム分野版(第2回)

内容

開催日時等

開催日時

令和4年6月2日(木曜日)午後2時30分から午後4時まで

場所

県庁防災庁舎4防42号室

テーマ

ポストコロナの商工・観光業について

参加者

商工・観光業の経営者など11名

ふれあいフォーラムの内容

 知事挨拶

  • 平日の日中だが、大変お忙しいところお時間をいただき感謝申し上げる。
  • コロナに関しては今、本県、それから全国的、世界的にも感染者が減少傾向にある。万が一、次の新たな変異株が出てリスクが高まるようなことがあれば、対策を強めるわけだが、今はしっかり経済を回していこう、日常を取り戻していこうというメッセージを出すことができればと思っている。
  • 皆さんのお仕事もそれぞれコロナで影響を受けておられるだろうし、それに加えて、ウクライナ情勢ということもあって、いろんな難しい舵取りが求められていると思う。でも、今日はポストコロナというテーマだが、コロナだけではないということを皆さんのさまざまな取り組みを見ながら思った。宮崎は12年前に口蹄疫を経験して、あのときも同じように畜産のみならず社会全体がさまざまな影響を受けた。あってはならないが、大きな自然災害が起こればまた同じような対応が求められる。
  • 今日はコロナということでのテーマ設定ではあるが、これだけ社会にグッと強い圧力がかかったときにさまざまな課題が顕在化して、どうやって次なる展望を開いていくのかという共通の問題認識で、意見交換ができればと思っている。
  • 先日は農林水産業というテーマで、同じような意見交換を行った。非常に印象深かったのは、自分たちの分野以外のジャンルで活躍している方の話を聞くことがすごく刺激になるというようなお話もいただいたところである。今日は相互に刺激を与え合うような、またヒントをいただくような機会になればと思っている。

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 フォーラムの様子

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 主な意見など

1.コロナ前と比較した商工・観光業を取り巻く社会環境の変化について

  • 社会環境の変化でいうと、私たちはイベントやお子さんがレジャーに行くというところに、非常に近いところにいる。外に出られない中でも、家族連れ自体は外に出ていきたいという欲求は常にあると日頃から感じている。イベントの事業においては観光施設や遊園地自体も事業が大変で、自社で投資できないため、私たちが持っているレンタルの商材を貸し出している。2020年、21年と、2倍ずつぐらい伸びてきた。そういったところから考えると、お客さまの元々持っている根源的なニーズや欲求をきちんと捉えながら、あとは環境の変化はどうしても読みきれないと思うので、読みきるよりは、きちんと観察をして、その中で濃淡があるところで自分たちができることを最大限やるということに、取り組んでいくのが一番いいのではないかと考えている。
  • 農家を回りながら、農家の人たちやお客さんの人脈の中で、「私どもにこんなことできませんか」とか、「こんなことをお手伝いしましょうか」ということで、従来の菓子屋の商いとは違う商いができている。例えば、玄米を作っていらっしゃるところから玄米をお預かりして、玄米のぽんせんを作って、お客さんにお返しする。加工賃だけいただいて付加価値を上げた製品としてお返しするということも、今取り組んでいる。そういった農家との連携、私どもが菓子屋として持っている設備を他の業界のところで生かしてもらうというようなことも、視野を広げて今取り組みをしているところである。
  • コロナによる環境変化というところでは、マイナスだけでなく、プラスの部分に目を向けると、やはり地域外の方とのコミュニケーションが非常に取りやすくなったというのは感じる。行政の事業もしている関係で、移住や関係人口政策などに関わることが多く、今までは東京に行って呼び込みをしてと、どうしても効率は良くない形だった。今はオンラインを使って、さまざまな形でその地域外の人材と繋がることができるようになったということは、非常に大きなところだと感じている。
  • 新しい事業をするにあたって、人材採用を一生懸命やった。しかし、地域の中で人が全然採用できなくなっており、今回は地域外にも目を向けて取り組み、結果、6名ほどUIJターンで採用することができた。オンラインを使って地域外と積極的にコミュニケーションができるという環境が整っていなかったら、なかなか難しかったことだと感じている。地域の企業も、思ってもいなかった人材が来て、一気に次のステップに出るということも起こり得るのではないかと感じている。
  • 最近、西都でUIJターンの成功事例があるようで、西都市は移住したいランキングの部門で1位になっていた。「西都はじめるPROJECT」という企画で、私もPVを作ったが、そういう地道な活動をしていきながらUIJターンなどの部分で、飲食業として協力していけることがあればいいと思っている。
  • コロナ前と比較したときに、私はお客さまの立場として店舗の点検をしている。例えば、東京の居酒屋の研修で呼んでもらったり、広島にも行かせてもらったりして、覆面パトロールとかではなく、プロが行って指摘をする。やはり見えない部分が、お客さまからは見える、プロが見たらわかるけど、勤めている側からは見えない部分がある。お客さまはコロナ前よりも、同じお金をかけるのであれば、環境を買う、空間を買うというところが強くなっているので、そういうところで会社に対しては、コロナ前とコロナ後では社会環境、見る目が変わってきていると感じる。
  • ウイルスとの戦い方はいろいろあるが、それによってテクノロジーが生かされた。スマホもZoomも当たり前になった。こうやって何かが起きることで、もう一つの何か、テクノロジーが生かされるときが来る。スマホやパソコンがわからないとは言っていられない。使ってみると便利だということを人々が共有する。そうやって何かある度に、人は進化していくのだろう。そのスピードは今後もっと速くなっていくのであれば、いろんなことに先んじて取り組んでいきたいと思っている。
  • コロナ前までは鶏だけを扱っていたが、コロナになってスーパーの惣菜コーナー、デリカの方を攻めるにあたって自社の機械で使えるものがたくさんあったので、海産物や業務用の巻き寿司の芯だけを冷凍で製品開発して販売を始めた。初年度はそこまで伸びないだろうと思っていたが、5,000万円を超えたので目標は達成できた。今年度は1億円を超えるように頑張ろう、とみんなで言っていて、大手のスーパーと契約することができた。コロナになったときには、潰れるかなと思ったが、コロナがなかったら逆に海産物を扱っていなかったかもしれないし、大きいところの取引が増えていなかったかもしれない。良かったと言ったら語弊があるが、きっかけとして良かった。
  • コンビニさんとのやりとりの中で消費動向の変化を感じてきているが、それとは別に、脱サラから始めたので、仕事をゼロから興していくことの大切さをわかっている。また、商品開発や事業が少しずつ大きくなっていくときの変化、周りの変化も経験してきた。多くの問題は、成長することによって解決できるが、成長せずにいると非常に良いビジネスモデルでもそこで終わったり、オーナーが耐え切れずに辞めてしまう。今、行政もそのあたりに非常に力を入れていて、セットアップに補助するような事業も出てきているので、促進していかないといけないと思っている。
  • 今、インターネットによって、情報などはタダで早く手軽に手に入るので、以前のように、宮崎と東京、大阪、世界規模で言ってもほとんど一緒の条件。そうなったときに、結局は競争力という話になる。抵抗があると思うが、地方だから良い物があるという考えに、いつまでも縛りつけられていると競争には勝てないし、成長もしない。
  • 中山間地域に惣菜や日用品を持っていって、中山間地域で作っている野菜を回収して住宅地で売るというサイクルの移動販売をやっていた。集会所や公民館に来て、お買い求めする方が集まるちょっとしたコミュニティの場みたいな感じだったが、コロナになって、高齢者の方は来なくなって、一時期移動販売を辞めていた。すると、ある利用者の方から電話があって、どうにか来てくれないかと言われた。逆に今まで利用された方に電話やダイレクトメールで案内をしたところ、利用者の8割ぐらいの方が、家まで来てくださいということだった。個人宅への配達みたいな感じになり、お金をやりとりすることに抵抗がある方もいらっしゃるので、商品を玄関前に置いて、次に来たときはお金をいただくというやり方もした。すると、玄関先に農産物が置いてあって、これ全部で100円でいいから売ってきてよというサイクルが復活した。今、コロナと隣り合わせで付き合っている中で、個人宅配が大体2割ぐらいまで落ち着いて、あとは集会所などに行くことが復活してきたので、非対面、非接触というのも続かないのではないかという憶測で、環境の変化は読みきれないが、対応していこうと思っている。
  • コロナ前と今の現状に関して、お客さまの来る層が全然違う。以前は、東京や大阪などの都市圏からのお客さんが主だったが、今は県内や九州域内のお客さまが増えている。今までだったら、高千穂に延岡からのお客さまが泊まることはなかったが、コロナになって、そういうお客さまが増えて意外だった。
  • 旅館組合でいろいろと情報交換をするが、こういった場もいいなと思った。高千穂の地域だと、若い者ということで、活躍する場をいただける。先輩方、高千穂の伝統文化などを築かれた方々とも一緒に仕事をしたい。そういう文化、伝統は付加価値になるので、それをしっかり知った上でマッチングさせて、発展をさせて、情報をしっかり発信していく。今後はこういうことが重要になるのではないかと思っている。
  • 宿泊業に関しては、今まで不景気となると大体削減されるところだったが、コロナになって見直されたと感じる。仕事の活性化とか、宿泊することによって元気になる、リフレッシュできるとか、そういう方の宿泊業になったかなと思う。宿泊だけではないが、お客さまは高い安いはさらに関係なくなった。要するに、こだわっているというか、自分にとって価値のあるものに関してはいくらでもお金を出していくのだなと思った。今、宮崎市内を見てみると、本当にこだわった飲食店さんとかは、ホームページなどは全然作っていないと思う。やるとしたら、インスタグラムでちょっと発信して、それをメディアがキャッチして、そして火がついているという流れだと思う。そうなると私達はどれだけいいもの、お客さまにとって素晴らしいものを提供していくか。そういうことによって成長し、競争力は増していくのではないかと思った。

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 知事総括

  • それぞれの業界で、またそれぞれの地域で、こういうリーダーが頑張っておられるお話を聞いて元気をいただいたように思う。
  • ぜひ皆さんのような取り組みをもっと広げていくことで、宮崎がポストコロナに向けても元気になるなということを確実に手応えとして感じることができた。

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総合政策部秘書広報課広報戦略室 

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