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掲載開始日:2023年3月23日更新日:2023年3月23日

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令和4年度知事とのふれあいフォーラム地域版(第5回)

内容

開催日時など

開催日時

令和5年3月16日(木曜日)午後2時30分から午後4時まで

場所

西米良村基幹集落センター

テーマ

「未来に残したいもの、かわっていくもの」など

参加者

西米良村の皆さん12名

ふれあいフォーラムの内容

 知事挨拶

  • コロナもあり、なかなか対面での意見交換をすることが難しく、随分できない時期もあったが、ようやく5年7ヶ月ぶりに西米良村で開催することができた。
  • 皆さんがマスクしているなと思って驚いたところである。徐々にマスクのみならず、コロナと折り合いながら、これまではいろんな形で経済を多少止めてもこのコロナを抑えていこうというような局面があったが、今はそこまでやらずにコロナの拡大を防ぎながら、経済の回復に取り組んでいこうということである。
  • そして昨年のウクライナ情勢に端を発した物価高・原油高というのがあるが、ここに集中して対策を打っていこうというのが今の状況であろうかと思う。
  • そしてその根底にある少子高齢化・人口減少、その中でどのように地域の活力を保っていくのか、地域の未来像を描いていくのかというところをテーマに今日は意見交換できればと思う。
  • 開催にあたっては黒木村長はじめ、西米良村の皆さんには大変ご配慮いただき心から感謝を申し上げる。

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 フォーラムの様子

フォーラムの様子1

フォーラムの様子2

フォーラムの様子3

フォーラムの様子4

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 主な意見など

1.新型コロナ、原油価格・物価高騰、令和4年台風第14号の影響について

  • 新型コロナが落ち着いた中でも、会合が終わった後に飲食店に行こうかとか、そういった雰囲気になかなか移行されてない。5類に移行後にどのぐらいのお客さんが戻ってくるのかという、心配事とかが若干見受けられる。
  • 台風の影響で、建設業が自分の仕事プラス災害の方に追われるということで、どうにか頑張っているがやはりマンパワーが足りていないことが懸念材料。
  • 台風第14号では国県道・作業道を含め、かなり崩壊した箇所が多くあった。それに伴って木材が搬出できず、西米良村でも搬出量がかなり減ってきた。造林の際の植え付けなど保育作業にもかなり影響を与えた。自然災害に強い道路にしてほしい。
  • ゆずを使った商品の製造販売などしているが、新型コロナの影響で売上が一旦下がりつつあったが、概ね平成30年ぐらいのコロナ禍前の水準に戻りつつある。しかし、燃料費、輸送費、資材包材、原材料すべてが上がってきてしまって、なかなか利益にできないというところが一番の今苦しいところ。
  • コロナが始まって約3年間大きなイベントなどに出る機会がなかった。3年も経ってしまうと、またやるとなったときにものすごくエネルギーが必要。花火大会ができるかなとか、夜神楽の夜店ができるかなとかよく話し合う。

2.人口減少の中でどういったことが課題か

  • 介護従事者が全国的にも少なく、職員の確保が大きな課題となっている。西米良村にとって老人ホームはなくてはならないものと思っている。しかし、職員が減ることで、利用者さまによりよいサービスができないということが今後の大きな課題となっており、その解決に向かって今奮闘している。
  • 西米良村では住むところの確保が非常に難しい。村営住宅が空けばすぐ埋まってしまう。家を建てたいと思っても西米良は土地がなかなかない。住める場所もないし、あったとしてもすぐ建てられるような状況ではなくなかなか整備できない。移住者にとっても、住みたいけれども住める状況・環境にないという問題にもつながっている。
  • 若い人を雇用するということを考えたときに、住む場所がないので、そこをどうしても雇う側としては考えていかないといけない。だからといって、西都市とか、多良木町から通うかとなると、建設業だと5時ぐらいには起きて1時間かけて通勤ということを、従業員さんにお願いできるかと言ったらそれは簡単なことじゃない。
  • 買い物に行くにもバスから降りて荷物を持っていかないといけないから、なかなか買い物ができない。だから、移動販売車の導入ができると本当にいいのかなというのがある。でも、人口が少なくなって、売りに来てもなかなか商売が成り立たないということなので、少し行政側からバックアップしていただいて、小さな車でもいいから販売車とかが必要なのかなと思っている。
  • 透析が必要になられる方が多いようで、受け入れ先がなく、村外の病院に行くために、村外に住んでいる子どもさんのところに住まなければならなくなったということがある。例えば、西都・西米良地区で言えば西都市に医療センターとかあるので、何かそういうところに腎臓センターとかを作っていただけると何とかなるのではないかと思うところもある。
  • 西米良村は子育て支援が充実していて、医療費とか高校就学時の支援もある。こういった行政のシステムがある中で、村外から来られる人が少ないので、もう一つアピールしてもらえると来る人も増えるかと思う。西米良の子どもたちは高校生になったら村外に出る。村外から来た者としては本当に悲しかったが、西米良村を出られた子どもたちはしっかりしていて、そこも強みかなと思った。

3.西米良村の皆さんが考える「未来に残したいもの、かわっていくもの」

  • 西米良村に残したいものは「神楽」。やっと国の指定を受けた。神楽保存会では神楽が好きな者ばかりが集まって一生懸命やっておるが、ただ、その人たちを支えてくれる氏子の人たちがまた少なくなっている。存続がなかなか難しい。小川、越野尾、村所、すべてが同じ悩みである。できなくなるというのが一番寂しい限りである。
  • 村外の人から、西米良村では認知機能の落ちた人が1人でよく生活できているねと言われる。これは隣近所の方たちのサポートで、何とか生活ができているという方が結構多くいらっしゃる。これから残していきたいものっていうのはこういった隣保班体制というコミュニティ。
  • ゆず農家も高齢化が進んでいて、担い手不足である。どうやったら担い手の人がゆずをやってくれるかなと考えたら、ゆずが儲かったらやりたいっていう人が増えるのではないかと思った。それこそ、役場と県とかと一緒に商品開発をして、ゆずのブランド化とか、ゆずの価値を上げていこうという取り組みをしている。これからのゆずを残そうと思ったら、儲かる農業をやっていかないといけないと思って活動している状況。

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 知事総括

  • ゆずの話でも思ったが、そういう資源があって、これを何とか使いたいということを発信していくことによって、村外の人に興味を持ってもらう、手助けしてもらう。これだけネットも含めていろんな発信手段がある中で、いかに存在を知ってもらうかという、その発信戦略というのが非常に重要な課題だなと思う。
  • 今日いろいろ出していただいた中で一つの今後の方向策として力を入れていくのは、住宅問題に加えて、魅力の発信。大きな課題だということで、西米良村だけではなしに、県も連携しながら今後進めていきたいと思う。
  • 現場の切実な声を改めて私も認識をしたところもあり、提示をしていただいた今日のふれあいフォーラムになった。
  • 今後ともいろんな形でご意見を伺いながら、相互連携をして、いろんな課題解決に取り組んでいきたいと思う。

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