令和4年度知事とのふれあいフォーラム地域版(第3回)
内容
開催日時など
開催日時
令和4年8月23日(火曜日)午後1時30分から午後3時まで
場所
綾町公民館大会議室
テーマ
「未来に残したいもの、かわっていくもの」など
参加者
綾町の皆さん12名
ふれあいフォーラムの内容
知事挨拶
- 平日の日中ということで大変お忙しい中、中学生もいるが、お仕事を抱える中、そしてまだまだコロナも大変厳しい状況の中でのご参加をいただきましたことに感謝を申し上げる。
- 自分自身、対話と協働というものを掲げており、県民の皆さんとしっかり意見交換をしながら、県政というものを考えていきたい。そして実行していきたい。そういう思いで、実施をしているものである。
- 今年の4月30日、妻と一緒にイオンの森に来た。宮崎市に住んでいる人間にとって、綾はふらっと訪れて時間を過ごしたり、またいろんな買い物に来たりするにはちょうどいい距離感である。
- 今、県内には9の市と、17の町村があるが、やはりこの綾町のブランドである。これまでの有機農業への取り組みということもあれば、ユネスコエコパークに認められたこの照葉樹林というものもある。
- そして、文化も含めてさまざまな方々が移住して来られているということで、17の町村の中でも非常に魅力的な場所であると思う。
- 宮崎市とのアクセスの良さというのももっと活用できるポジションにあるということを、非常に感じているところである。
- 今日ぜひ、それぞれの立場でいろんな提言またご質問をいただきながら、しっかりとこの地域のことについて考える、そういうきっかけにすることができればと思っている。
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フォーラムの様子
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主な意見など
1.新型コロナの影響について
- 2年間は全く自治公民館の活動ができていない。今年は協議しながらやってきたが、7月の夏祭りの神輿の御神幸行列を泣く泣く中止した。今後は、新型コロナとある程度共存をしていかないといけないと思っている。
- 経済活動が回っていないので、新型コロナを今の第2類から、9月ぐらいには、第5類にしてもらえればと思っている。
- 小学校の卒業式も縮小になり、例年なら関西方面に行く中学2年生の修学旅行も中止になった。コロナの影響でなかなか思い出がつくれない。
- 悪い影響がほとんどの中で、綾町はものすごくふるさと納税が伸びている。宅配需要がプラスに転じたのではないかと思う。
- 活動が全くできない状態で、自粛をしながら、30年近く続く組織の活動の負担軽減を図ったり、活動を見直したり、コロナでよく考える時期ではあった。
- 凍菜メーカーが県内に9社あり、新型コロナでのマイナスの影響はそこまではないが、今物価高というところで、かなり工場の製造コストにはね返ってきている。クーポン券などの消費を刺激するような取り組みを引き続きやっていただきたい。
- 綾の立地、安心安全なものを食べたいというお客様の心情、巣ごもり需要などもあって、逆にコロナ禍前よりも売り上げが良くなった。
2.人口減少の中でどういったことが課題か
- 地域を守るということが非常に今、苦痛になっている。体力がなくなり道路脇の草刈りをせず、除草剤になっているところがある。茶色く濁った山を子どもたちに残すというのは、心から残念。美観の維持というのも大きな仕事になってくる。
- 大学生などが就職時に宮崎に戻ってこず、県外で就職するというのはよく聞くが、宮崎に戻ってきてもらって仕事に就くための県のサポートなどはあるのか。
- 宮崎県の最低賃金がすごく低い。将来しっかり稼ぎたいと思っているので、最低賃金を上げ、もっと稼げるような取り組みを増やしてほしい。
- 消防団の団員が定数で210名の中で、実際の人数は200名と定数を割っている。綾町では、若い世代が入ってこないので、定年を5歳上げて50歳ということで、本年度から町の条例で決めて、何とか200名を維持しながらやっていきたい。
- コロナ禍で居住地に対する考え方が変化している。地方は空気もおいしいし、密も避けられ、あと子育てもしやすい。今まさにその移住の促進のチャンスだと思うので、経営側も魅力的な職場に移るように頑張っていこうと思う。
- せっかく移住者が来られても住むところがないとよく言われるが、空き家はいっぱいある。空き家をチェックするという体制を県と町とでやった方がいいと思う。
- 農業に関して、若い男性の担い手がいない。役場などに若い世代がたくさんいる。健康にもつながるので公務員の副業として農業を認めてほしい。
3.綾町の皆さんが考える「未来に残したいもの、かわっていくもの」
- 県道の田代八重綾線が年中通行止めになっている。いくら法面工事をしても、通行止めの状態は変わらない。災害に強い道路するために、一般土木で道路改良をしてほしい。
- 地域メンテにおいて疑義が生じたときは、協議する場、意見交換する場を作っていただきたい。
- 少しずつ改善してきてはいるが、綾北川がいつも濁っている。県と町が一緒になって、きれいな川を早く再現して欲しい。
- 野菜の直売所の価格が安い。高齢者の出す野菜は人件費がかかっていないという考え方だと思うが、若い世代、子どもがいる世代は、ほしい金額が全然違う。例えば最低価格を決めてこれより低い値段では出荷できないということにしてもいいと思う。
- 自然生態系実践振興会の組織をずっと継続的に残していきたい。情報発信などで、県にも力添えをいただければ非常にありがたい。
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知事総括
- さまざまなテーマで提言をいただき、いろんな意見交換ができた。
- しっかりと皆さんのご意見も受けとめながら、コロナも含めて、原油高、物価高それから円安の影響など課題はあるが、この綾町そして宮崎県全体の将来につながっていくような道筋をつけていく。
- 特にポジティブな言葉遣いということを、我々は本当に肝に銘じたい。大変な状況ではあるけど、でもそこに光があると、それをいかに大きな光にしていくかということを、この綾町で皆さんからヒントをいただいたと思う。
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