臨時県議会知事提案説明要旨（令和3年4月）

項目

県政報告
補正予算案
予算以外の議案

配布書類

臨時県議会知事提案説明要旨（令和3年4月）（PDF：214KB）

発言

令和3年4月県議会臨時会に当たり、県議会の皆様におかれましては、新型コロナウイルス感染症への対応をはじめとする県政運営につきまして、格別の御理解と御協力をいただき厚く御礼申し上げます。

県政報告

ただいま提案いたしました議案に関する御説明に先立ち、県政に関しまして、2点御報告を申し上げます。

1点目は、本県の新型コロナウイルス感染症対策の状況についてであります。

去る3月27日、26日ぶりに県内での感染者が確認され、4月8日には県内で初めて変異株疑いの患者が確認されました。また、日向市を中心に複数の飲食店が関わる新たなクラスターが発生し、感染の急拡大が懸念される状況となったことから、4月10日に県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催し、「日向・東臼杵圏域」を「感染急増圏域（赤圏域）」に指定いたしました。

この圏域にお住まいの住民の皆様には大変な御苦労をおかけしますが、感染拡大を防ぎ早期の封じ込めを図るため、原則、外出自粛や4人以下での会食人数制限など感染防止対策を徹底いただくとともに、日向市の飲食店等の営業時間短縮に協力いただきますようお願いいたします。

これは、いわば宮崎県版の「まん延防止等重点措置」でありまして、このようにボイントを絞った強い対策を迅速に講じるとともに、積極的疫学調査や一斉検査を幅広く実施することにより、早期の封じ込めを目指してまいります。

全国的に変異株が相次ぎ確認され、大阪府をはじめ感染再拡大が続いていることから、「まん延防止等重点措置」による感染拡大防止対策が講じられております。本県も「第4波」の入口に立っているという危機意識のもと、引き続き、県外からの感染リスクに最大限警戒しつつ、強い緊張感をもって感染防止対策の徹底を図ってまいります。

2点目は、航空自衛隊新田原基地へのF35Bの配備についてであります。

去る4月4日の報道におきまして、航空自衛隊のF35Bが本県に配備されることが決定されたかのような内容の記事が掲載されました。

この報道を受けまして、私は、事実の真偽について防衛省九州防衛局へ速やかに確認をとるよう指示しますとともに、国から何ら情報提供を受けていない中で、新田原基地に確定したかのような報道が先行しましたことに「甚だ遺憾」である旨、表明いたしました。

これを踏まえ、翌5日に、九州防衛局が県庁を訪れ、「配備先については、現時点では決まっていないこと」及び「今回の件で、県民の皆様に不安を与え、混乱を招いたことに対してお詫び申し上げる」との説明がありました。

私としましては、県民の安全・安心の確保という知事としての責務を果たすべく、県議会の皆様とともに、関係市町と緊密に連携しながら、国に対し、迅速な情報提供と、丁寧な説明を行うことを強く働きかけてまいります。

県議会におかれましては、引き続き、格別の御支援、御協力をよろしくお願いいたします。

補正予算案

それでは、一般会計補正予算案に計上しております事業の概要につきまして御説明申し上げます。

補正額は、
一般会計1億8,896万円

であります。

この結果、一般会計の歳入歳出予算規模は、
6,301億4,637万円

となります。

今回の補正予算による一般会計の歳入財源は、
国庫支出金1億8,896万円

であります。

なお、財源は、全額、国の地方創生臨時交付金を活用することとしております。

以下、一般会計補正予算案に計上しております事業の概要について御説明いたします。

今回の補正予算は、日向市における4月12日から4月30日までの飲食店等に対する、営業時間の短縮要請に御協力いただく事業者の皆様への支援パッケージとして、提案しております。

第1に、感染症対策休業要請等協力金事業としまして、日向市と連携し、営業時間短縮要請に対応いただく事業者の皆様に協力金を支給し、感染拡大の防止を図るとともに、事業の継続を支援いたします。
第2に、飲食関連事業者等緊急支援事業としまして、時短要請に応じていただいた飲食店等と直接の取引がある関連事業者やタクシー事業者など、直接的に大きな影響を受ける事業者の皆様に対し、支援金を支給いたします。

以上、事業の概要について御説明いたしました。