掲載開始日:2022年10月17日更新日:2023年5月8日
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令和4年11月2日、公益社団法人日本小児科学会が「生後6か月以上5歳未満の小児への新型コロナワクチン接種に対する考え方」を公表されています。詳細については、以下のリンクから御確認ください。
ワクチンの種類 | 対象 | 接種間隔 | 接種回数 | 接種量 |
---|---|---|---|---|
ファイザー社ワクチン(従来株型) (注意)オミクロン株対応ではありません。 |
生後6か月~4歳の小児 |
1回目~2回目接種までの間隔:3週間 2回目~3回目接種までの間隔:8週間 |
3回 | 毎回0.2mL |
通常、三角筋中央部又は大腿前外側部に接種します。1歳未満は、大腿前外側部に筋肉内接種します。(臀部には接種しません。)
ファイザー社は米国食品医薬品局(FDA)の委員会において、生後6か月~4歳の小児に対する接種については、他の年代と同様に、2回接種によってデルタ株に対しては有効性を示すが、オミクロン株に対しては十分な有効性を示さず、オミクロン株に対する高い有効性を確保するためには3回接種が必要であると報告しています。
この報告された、臨床試験では生後6~23か月では治験薬が376人、プラセボ179人、2~4歳では治験薬が589人、プラセボが271人参加しています。
この試験の解析では、生後6~23か月におけるワクチンの効果は約75%と推定されています。(2~4歳では約82%)
(第36回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会資料)(PDF:1,455KB)
ファイザー社又はモデルナ社ワクチンの1回目、2回目接種後の局所・全身反応として被接種者から報告された症状の頻度は、臨床試験と同様の傾向であった。また、医療機関等から有害事象として報告されたもののうち。重篤な有害事象は1.9%であった
ファイザー社は米国食品医薬品局(FDA)の委員会において、生後6か月~4歳の小児に対する接種の安全性について、局所反応は軽度から中等度であり、全身反応についてもプラセボと同等であると報告しています。
この報告された、臨床試験では、生後6か月から4歳までの4,526人が参加しています。
接種後の即時副反応報告の報告頻度は0.5%未満、注射部位における反応は20.5~36.3%、全身性反応は30.8~61.0%であった。
((第36回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会資料)(PDF:1,486KB))
ワクチン接種の副反応による健康被害が生じた場合、その健康被害が接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定したときには給付を受けることができます(健康被害救済制度)。
詳しくは、「新型コロナワクチン接種に係る健康被害救済制度について」を御確認ください。