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掲載開始日:2019年9月24日更新日:2019年9月24日

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令和元年度知事とのふれあいフォーラム分野版(第1回)

内容

開催日時等

開催日

令和元年9月3日(火曜日)午後1時30分から午後3時

場所

県庁本館講堂

テーマ

地域おこし協力隊から見た宮崎

参加者

地域おこし協力隊や元隊員の皆さん10名

知事

ふれあいフォーラムの内容

 知事挨拶

  • 本県の人口減少が進む中、地域の活力を維持しながら担い手も確保していくために人口減少対策を進めているところである。
  • 今回、特に外からの視点で宮崎をご覧いただき、移住定住に対するさまざまな問題意識などについてお話しいただき、皆さんから現場の実態を踏まえた上で、忌憚のないご意見をいただきたい。

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 フォーラムの様子

あいさつする河野知事の写真

意見を述べる参加者の方の写真

参加者の皆さんと知事の集合写真

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主な意見等

1.宮崎の課題について

  • 食の分野について、県産品を宮崎から首都圏まで運ぶときに、物流コストがどうしても高くなってしまう。また、PRがうまくないため、こんなにいいものを作っているのに知られていないということがあり、いろいろな方法でPRしていければと考えている。
  • 都会の子どもと比較して、宮崎の子どもたちは体力的に弱く、運動機能も弱いので、もっと運動に対する意識を強くした方がよい。
  • 宮崎だけではないが、公共交通機関が少ない。私の住む地域では、バスが一日3本しかなく、1本乗り過ごすと致命的。帰りのバスの時刻では、ゆっくりお茶することもできない。
  • 宮崎県はPRが弱いという話はよく聞くが、弱い、弱いと言っているだけでなく、市町村はできるだけ土台を細分化していくという作業をするべき。例えるなら、お客さんを呼び込むときに、「誰でもきてください」というPRは間違い。マンパワーや広告費、現在受け入れられるキャパシティなどを考慮し、広報と現場の人間のバランスをどういうふうに考えていくかが課題。
  • 宮崎県は農業王国なので、やはり農業の維持、担い手不足は大きな問題。また県内はIT網の整備が遅れているが、徳島県は県を挙げてIT網を整備し、その恩恵により発展している町もある。
  • PR不足にも関連するが、宮崎県の県民性、てげてげ文化、いっちゃが文化で競争心がないことも問題。
  • 皆さんは交通が不便というが、都市機能をもとめていないため、そこも含めて宮崎はいいところだと感じている。また、温暖な気候で、年間を通して関東では釣れないような魚も釣ることができ、近所でもカブトムシが採れる。しかし道が整備されたりすると、そういう良いところがなくなってしまう。どこを目指すかによっても課題は変わってくるのではないか。
  • 業務中でも副業をしてもよいという村からの許可をいただいて、いろいろなことをしており、地域おこし協力隊の在り方も、ほかでも同じようなことができれば理想的である。

2.移住を進める上で必要なことについて

  • 多数ある空き家を安く借りて、自分の事業として例えば、ゲストハウス、カフェ、工芸品の販売などに自由に活用できるような、地域おこし協力隊員などが3年後を見据えた業務ができる仕組みづくりが必要である。
  • やはり職がない、収入が不安という、宮崎のイメージが真っ先に出てきてしまう。そのイメージを変えていくために、「自分で起業するのに強い町」というちょっと方向を変えてアピールすることで、自分で経営に挑戦しやすい町として広がっていくのではないか。
  • 正直に言えば、「移住してください」と言われるとやはり重たく感じる。プロジェクトを進めるうえでは、移住には触れないことで、皆が構えずに村のファンになってくれるのを感じる。県としても思いきって移住ではなく、関係人口として関わってほしいという方向で政策転換してもよいのではないか。
  • 「移住」という言葉はやはり重たいので、必要ないのではないかとも思う。移住ではなく、いいところを見てください、遊びに来てもらうための補助でよい。
  • 町に住んで近隣に働きにいって帰ってくることを考えれば、延長保育・病児保育・土曜保育なども必要。そういう部分にもバックアップしていただければ定住人口も増えていくのではないか。
  • 宮崎の良いところでもある「地域の人達の強い関係性」により移住者がなじめずに出てしまうという問題もある。移住してきてありがとうで終わるのではなく、移住後のサポート、何かしら地域の人達と話し合える場づくりなどが必要。
  • 車の自動運転を開発しているメーカーなどと連携して、早い段階で県内に導入できる関係づくりなどができればと考えている。しかし、山中で電波が届かない場所もあり、環境整備も必要になるのではないか。
  • 将来的には、「再生医療」が伸びてくるのではないかと予測しており、中山間でもITでオペができたりする、そういう時代を読んで投資をすべきではないか。
  • 地域の地産地消があまり進んでいないと非常に感じており、地域にお金が廻っていない。地域に10%ほどお金が廻れば、十分に地域が潤うと思うので、地域で経済を廻す仕組みづくりが必要だと思う。
  • ITに疲れた、スマホに疲れた世代を少し自然に触れさせる、いわゆる「デジタルデトックス」の取組で、参加者に宮崎の魅力を知ってもらうような仕掛けを考えている。
  • 今、どの中山間地域も同じだが、病院が少なく、特に出産の不安が非常に大きく、医療が潤って、もっと子どもを産みやすい環境が整備されれば家庭を持つ不安も少なくなるのではないか。
  • テレワーク事業が地元になじみのない職業で、なかなか持続しない。テレワークが根付くために、パソコン購入への支援や仕事もらえるような仕組みなどがあればありがたい。
  • 移住するにあたり、空き家の情報が少なく、中山間地域にいくほど情報がない。空き家情報がまとまると選びやすく移住もしやすいのではないか。
  • 空き家の遺留品問題も大きく、遺留品の片付けのための補助なども必要になるのではないか。

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知事総括

  • さまざまなご指摘に感謝申しあげる。本当にいろいろなヒントを頂戴した。
  • これからもぜひ、それぞれの市町村においていろいろ活動していただき、また発言していただきたい。
  • 県としても皆さんのそういう声を受け止めながら、もっともっとやるべきことがあると感じた。

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お問い合わせ

総合政策部秘書広報課広報戦略室 

〒880-8501 宮崎県宮崎市橘通東2丁目10番1号

ファクス:0985-27-3003

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