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掲載開始日:2019年12月10日更新日:2019年12月10日

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令和元年度知事とのふれあいフォーラム分野版(第2回)

内容

開催日時等

開催日

令和元年11月18日(月曜日)午後1時30分から午後3時

場所

県庁本館講堂

テーマ

外国人労働者の確保

参加者

外国人労働者を受け入れている企業の経営者や外国人雇用の支援を行う団体の皆さん8

知事

ふれあいフォーラムの内容

 知事挨拶

  • 日中の大変ご多忙なところ、ご参加いただき感謝を申し上げる。
  • 県政を進める上で「対話と協働」を基本方針としており、県民の皆さまとの対話を大事にしている。
  • 本県で就労する外国人は4,000人を超え、ますます増えていくことが予想されており、これからさまざまな問題が顕在化してくると思われる。先日、外国人の生活相談の窓口である「みやざき外国人サポートセンター」が開設したが、まだまだ整えるべき体制や連携の仕組みが必要だと感じている。
  • ぜひ、現場の実態を踏まえた上で忌憚のないご意見をいただきたい。

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 フォーラムの様子

知事あいさつの様子の写真

意見交換の様子の写真

参加者と知事の集合写真

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主な意見等

1.外国人雇用の受け入れの現状について

  • 「みやざき外国人サポートセンター」は現状、委託による運営だが、技能実習生からの相談は少ない。さまざまな悩みの相談に応じており、センターの活用をしっかりと周知したい。いろいろな方法でPRしていければと考えている。
  • 日本語がうまく伝わらないという悩み、日本語をどのように勉強すればよいかという相談が多い。また、病気になったときの国民健康保険の相談や、外国語対応の病院などの紹介が多い。
  • 介護職では、日本語学校で1年間学んでいるため、言葉の壁はそれほど感じられない。しかし、高齢者と話をする際、方言で話されるため、学んだ日本語とは異なり戸惑いを感じているようである。
  • 文化的・宗教的な違いでお肉類を食べられない外国人も多く、介護の現場で高齢者と食事をする際、お肉抜きのメニューなどの対応が必要である。
  • 仕事に対する熱意があり、目的意識が高く、お金をしっかり稼いで長期的なビジョンを持たれている方が非常に多いと感じている。
  • 出身国で日本語を習って日本に来られているが、設計書などは漢字も多く、漢字の再教育が必要となっている。
  • 勤勉で向上心が高く、社員に良い影響を与えてくれており、会社全体が良い方向に向いていると感じる。
  • 驚いたことは、インドネシアの方は、お金を稼ぐことよりも、日本での生活を楽しんでいるようである。
  • 当初、受け入れの段階では、事業者側も非常に閉鎖的で心配事も多いが、実際に実習生は相当の努力をして、日本語も短期間で習得して来られている。ただ諸県弁はやはり分かりにくいため、事業者側には極力、標準語でお話しをしていただくようにお願いをしている。しかし、3カ月もすると、実習生はもう諸県弁を話しており、逆に標準語が使えなくなるという問題もある。
  • 実習生の移動手段が基本的に自転車しかなく、(実習生に限らないが)地方ではバスの運行が少なく悩ましいことも多く、地方に行くほど不安を感じているようである。
  • 外国人の技能実習制度は、職種が限られており、実際はこの分野で人材がほしいのに、使えないという問題があり、その職種の関係する組合から声を挙げていただくのが良いが、可能であれば、県の関係課からも職種を増やすよう声を挙げていただきたい。
  • 介護の試験は、実際の介護現場で行われるが、万が一事故が起きた場合に、どう対処するのかという問題を団体として訴えており、そういった試験の改善についても県側から対応していただきたい。
  • 外国人が自立した行動ができるように、休日などに日本語の勉強会を開いているが、一つ一つ納得するまでの過程で苦労は多い。また寮の集団生活でのさまざまなルールの理解などにも時間を要している。
  • 工場のラインで業務を行うまでの(教育から認定試験などの)過程で時間が掛かり、また厳しい品質管理を行う一員となるために苦労は多い。
  • イスラム教の断食やお祈りなど宗教上の考え方については、宗教の先生からご指導いただき、時間をずらして対応してもらうことで、業務に支障がないよう対応していただき、特段の問題は発生していない。
  • 漁業の現場でも、方言で厳しい言葉を言うことも多いが、日南地区の監理団体では研修会を開催し、「声が大きく怒っているように聞こえるが、危険な船の上では安全を守るために必要なことである」と伝えるよう努めている。
  • 海外からの留学生の生活指導については苦慮しており、地域住民とのトラブルが起きないように、ゴミの分別や自転車の停め方など何度も同じことを説明する必要がある。
  • キリスト教徒の留学生が教会にいって、日本の方々とのコミュニティができて、教会が日本人と分かり合える場となっていることが興味深い。
  • 外国人労働者を考えるとき、「生活者であること」、「どのように管理するか」(雇用する側の視点)、「外国人であること」の3つの視点から考える必要がある。外国人を受け入れることはどういうことかという視点で、市町村での研修なども必要である。
  • 宮崎にようこそ来ていただいたという気持ちは大事だが、特別扱いや特別待遇などは必要なく、周りの日本人と同じように接してあげることが大事である。

2.外国人が安心して働ける環境づくり、外国人から選ばれる宮崎県になるために必要なことについて

  • 台風や地震を経験していない方も多く、防災意識の植え付けが必要と感じている。地震発生時に机の下に隠れる行動もできないため意識付けが非常に大事である。
  • 防災情報については、国際交流協会でも、英語、中国語、韓国語でその都度、情報発信を行なっている。また、市町村の避難所運営においても、多言語表記が必要であるため、市町村にも研修などでお願いをしているところである。
  • 地域に根付くための一例として、防災の青年団に入団させて、そのイベントに参加させて地域の文化を学ばせたりしている。そのような地域のイベントに積極的に参加させるような取り組みがあれば、地域の文化も楽しみながら学べるのではないか。
  • 休日の空いた時間を充実させる取り組みが必要と感じている。当初は学校の運動会などに参加のお願いをしていたが、現在は、学校から参加の要請が来るようになり、県南の小学生も楽しみしていると聞いている。
  • 交通安全のルールやスマートフォンの詐欺被害防止などについて、警察に基本的な研修をお願いしている。
  • その国の郷土料理を地元の方々に振る舞って食べてもらったり、夏まつりなどで踊りを披露してもらい皆で踊ったりなど、こちら側がその国の文化などを知りたいという思いを伝えるようにしている。
  • 課題となっていることは、技能実習生が賃金を稼ぐために休みは必要ない、もっと働きたいと訴えていることである。労働基準監督署にも相談し、流動的なシフトでどこまで労働させてよいのか悩ましいところである。
  • 留学生をいかに宮崎に残すかという観点からは、専門学校の学費を奨学金として貸与し、その後、勤務を条件として返済を免除するやり方がある。また、宮崎県は賃金では他県と勝負できないが、何か楽しみがあれば宮崎に残ってもらえるので、どのように楽しんでもらうかという取り組みを考えていく必要がある。
  • 車の運転については、母国(ベトナムの場合)で免許を取得すれば、切り替えで免許取得できるため、事前に取得を促すなどの方法で対応できるのではないか。
  • 休日の過ごし方で、余暇を持て余している印象がある。JAで一年目はしっかりと日本語の勉強をしてもらっているが、それ以降については、市町村で日本語勉強の機会を作ってもらえれば、実習生も参加すると思われる。
  • 安心して働ける職場を目指して、寮には防犯カメラや指紋認証などの設備を設けたり、防災の観点からもガスは使用せずIH調理器具を設置し、母国の親も安心してもらえる環境を整備している。
  • 住居を探す際に、不動産業者から外国人の入居を敬遠されることは大きな問題と感じている。もし県の方で空いている施設などがあればご提供いただけないか。
  • 宮崎に愛着を持ってもらうために、外国人向けの「宮崎観光文化検定」などを創設してみてはどうか。
  • ホームページ上の外国語に対応できる医療機関の紹介や市町村の乳幼児医療費助成制度の周知など、既存の情報をもっとPRしていく必要がある。
  • 日本語教育については予算がすでに付いているので、企業側から各市町村に上げていただければ、現在さまざまな取り組みが可能な状況にある。

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知事総括

  • さまざまなご指摘に感謝申し上げる。
  • まだまだこれから整えていくべきことが多いと感じた。これからしっかりと体制づくりを進めていきたい。

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お問い合わせ

総合政策部秘書広報課広報戦略室 

〒880-8501 宮崎県宮崎市橘通東2丁目10番1号

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