令和元年度知事とのふれあいフォーラム分野版(第3回)
内容
開催日時等
開催日
令和2年1月28日(火曜日)午後1時30分から午後3時
場所
県庁本館講堂
テーマ
宮崎県ゆかりの外国人等が考えるインバウンドの観光推進について
参加者
JETプログラム参加者である国際交流員や県内在住でインバウンドの取り込みなどの業務に携わる外国人の皆さん7名
知事
ふれあいフォーラムの内容
知事挨拶
- それぞれのお立場で宮崎県のためにご尽力いただき感謝申し上げる。
- 観光だけでなく、外国人労働者の受け入れなども進んでいるところであり、その中でいかに暮らしやすい地域、いかに宮崎の魅力を発信していくかについて問題意識をもって取り組んでいる。
- 宮崎のそれぞれの地域を考えると、海外との関わりの中で魅力を発信していき、そのことが地域の振興につながっていくと考えている。
- 皆さまのお気づきの点、我々が今後どういうところにもっと力を入れていくべきかというヒントを得たいと思っているので、ぜひ忌憚のないご意見をいただきたい。
ページの先頭へ戻る
フォーラムの様子



ページの先頭へ戻る
主な意見等
1.外から見た宮崎県について
- 宮崎に来る前は日本の中での位置関係も分からなかった。知人に聞くとシンガポールでは宮崎牛が知られており、食の印象が強い。しかし宮崎の観光スポットなどは知られていない。
- 日本の他のところと比べると情報が少ないと感じた。
- 英語でインターネット上の宮崎情報を調べると動画がヒットし、きれいな四季が感じられた。
- 宮崎は中国出身者が少なく、情報の発信が弱いと感じた。
- 調べれば情報はあるかもしれないが、よほど日本に興味がない限り情報に辿りつけない。
- ブロガーであるレイチェル&ジュンさんが宮崎県を「未発見の自然が溢れた天国」と紹介している。そのほか、日向市が配信した動画などが印象的だった。しかし、どこも同じかもしれないが、積極的に検索しなければ情報は得られないと感じた。
- 宮崎の情報を検索するとやはり「宮崎駿監督」などしか出てこないため、正直諦めた。小林市を調べると諸県弁がフランス語に似ているという動画がヒットしたが、全然似てないのに、なんでだろうと思ったことを覚えている。でもそれは良く考えられた動画だと思った。
- やはり観光客の目線と我々は違うと思う。観光客は「九州」で調べるため、そこにもっと宮崎が出るように力を入れてほしい。
2.宮崎の魅力を活かしたインバウンドの観光推進について、外国人に宮崎を楽しんでもらうために
- 魅力という観点からは、現在のスポーツや自然をもっと広めていければよいと思う。神社や自然、一番いい波があるビーチなど、フォロワー数の多いインフルエンサーなどに発信してもらうのが効率的だと思う。
- 宮崎のJETプログラムに参加しているメンバーでブログなどを発信していきたいと考えている。
- 宮崎県は他県の観光地などと比べて温泉や買い物をする場所が少ないのが弱いところ。これがあるから宮崎に行くというセールスポイントがほしい。お金を使える場所をもっと増やさなければいけないと思う。
- 情報発信においては、それぞれの国で影響力のある方を選定するのが非常に大事である。例えば、シンガポールの大臣が高千穂峡の情報を発信したら「いいね」が2,000ほど付いて、映画に出てくるような場所だと反響が多かった。
- 情報発信においては、ターゲットを決めなければならない。さきほどの例で言えば、中国人は買い物が目的だが、フランス人は田舎を楽しむことを目的としてやって来る。ターゲットが決まったら、どういう方法で呼ぶか、宮崎にも魅力がたくさんあると感じており、魅力をきちんと伝えれば必ず人は来ると思う。
- 宮崎県の強み(特徴)は高千穂の峰や高千穂峡などの伝説(神話)だと思うので、伝説にまつわるストーリーを作れば来る人は増えると思う。
- 温泉を求めて大分県を訪れた人は観光客が多くて残念という意見もあり、逆に観光客の少ない宮崎の本物の自然などを楽しんでもらえるチャンスだと思う。
- 京都などの観光客が多い場所は知人なども敬遠する傾向にあり、次回は別の場所に行きたいという意見もある。
- ターゲットを選ぶ前に観光客のデータなどを確認すべきであり、例えばドイツ人などは九州を周遊しないが、フランス人は九州を4県周遊するなどのデータもあり、ターゲットを絞る際の参考になると思う。
- シンガポールでは、学校が休みになる11月から12月に家族旅行者が多い傾向にある。
- 宮崎の自然などを楽しんでもらうためには交通の利便性が大事になる。また自然も大事だが、インバウンドにより中小企業にお金が廻るようにならなければ観光業も潤わないため、そのバランスを取っていく必要もある。
- 観光地に行くためために何回も電車やバスの乗り換えの必要があり、そこまでして行こうとは思わない。
- 観光客が来るときに宮崎の情報が全て見れるようなサイトがあれば安心して旅行できると思った。
- 海外の方々が空港に到着したときにすぐに観光情報が見れるようにすればよいと思った。
- 宮崎の観光案内サイトは文字が多すぎるなど外国人には分かりにくい。外国人の視点で作成する必要があると思う。
- 観光客は宮崎に来る前に行程を考えるが、宮崎の情報を簡単に調べることができるサイト(レンタカーなどの案内ができるサイト)があればよいと思う。
- 国によっては国際免許証ではレンタカーの運転ができないことも問題。そういう情報も伝えた方がよいと思う。
- アメリカ人は長距離運転も慣れており、また九州内は道路も素晴らしいので、レンタカーをもっと使いやすくすればよいと思う。
- 公共交通機関の料金や時刻を調べる際、さまざまなサイトで調べなければ必要な情報を得られないことが問題だと思う。
- 検索サイトは、日本はヤフー、アメリカはグーグルという違いがあり、例えばグーグルでは東京などの大都市の情報は検索で出てくるが、宮崎などの交通機関の情報は出てこない。グーグルで検索できるようになればよいが、残念ながらアメリカ人にはヤフーをダウンロードする発想がない。
- 宮崎県は観光の予算が少ないため、県だけでなく県内の企業などと連携して観光誘致に取り組んでほしい。
- アメリカ人も体験ものが好きであり、日本独自の体験が人気である。例えば着付けの体験で着物を着て観光名所を巡れば、施設などに割引きで入場でき、その写真を見た人がまた行きたいと思うような取り組みが有効だと思う。
- 宮崎は交通の便が悪いと言われるが、高千穂、青島、鵜戸神宮、霧島連山など写真を見て魅力を感じるところも多いので、しっかりと情報を発信すれば観光客は来てくれると思う。
- 両親が宮崎に来たとき、この場所は20年以上前のシンガポールに似ているのでリラックスでき、癒やしを与えてくれる。ずっとここに住みたいと言っていた。
- 「ストレスの発散のために宮崎に来てください」というイメージ戦略で情報を発信してもよいのではないか。
- 新聞のインバウンドアンケートでは、日本の旅行は料金が高いイメージがあるとあったが、逆に安くで旅行が楽しめれば不便でも人を呼ぶことができるのではないか。それに合わせて、交通機関の利便性も改善されていくと思われる。
- インターネットでの情報発信は学生などの若者が多いので、もっと若者が宮崎に残るような取り組みが必要ではないか。
- モノや景色だけでなく、宮崎人の情熱、県民性をアピールすれば、「またあの人に会いたい」と思ってリピーターになってくれるのではないか。
- 宮崎を海外に向けてPRするキーワードは、「癒やし」という意味で一言で、「Get away」、「Escape from the city」などが良いのではないか。それぞれ一言でならば決してネガティブな表現ではなく、むしろポジティブなイメージである。
- 「田舎っぽい」というのはネガティブ表現と言われるが、英語では「Countryside」で表現され、これもポジティブなイメージである。
- 宮崎の県民性の良さは確かに伝わりにくいが、一度宮崎に来てもらえればその良さが伝わり、また来たいと思ってもらえる。
ページの先頭へ戻る
知事総括
- 本日は、海外の方へのアピールの仕方などのヒントをいただいた。
- 本当に大変楽しいフォーラムとなり、改めて感謝申し上げる。
ページの先頭へ戻る