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掲載開始日:2022年9月12日更新日:2022年9月12日

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「アウトドア的?な仕事」

こんにちは!
企業局施設保全課送配電担当です!

担当名のとおり、私たちは送電線・配電線の管理をしています。
送電線は皆さんおわかりと思います。太い線に大きな鉄塔、たまに赤白に塗り分けられているあれですね。
配電線って?皆さんの家庭に電気を送っている電線路のことを指します。

発電所で生まれた電気は、送電線を伝って電力会社に売られていきます。この時ドナドナを歌うことはありません。
この送電線、電線にかかる電圧により線の太さや数など変わってきます。慣れてくると、ぱっと見て、大体何キロボルト(kV)ぐらいかなと分かるようになります。
各線が1本で線が細く、碍子(絶縁のための白い皿状の物)の数が4~5個・・・66kV
各線が1本で線が太く見える、碍子が7~8個・・・110kV
各線が2本・・・220kV
各線が4本・・・500kV
などなど。送電線の仕様などにより変わることもありますが、大体こんな感じです。

送電線の管理

企業局が管理する送電線鉄塔は、1番低い物で18mくらい、高い物で40mくらいです。
送配電担当へ配属になると、国富町法華嶽にある鉄塔(26m)にて、昇塔訓練を行います。
この鉄塔は、見晴らしも良く、風もよく吹く尾根の上なので、鉄塔も揺れます。てっぺんまで登ると、東側には日向灘を見渡せます。

写真1

法華嶽にある三財線11号鉄塔での昇塔訓練

企業局の送電線鉄塔は、合計133基あり、うち約8割が低い鉄塔です。低いと周りの木の方が大きくなり、鉄塔や電線に接近してきます。
接近するとどうなるのか?
110kVの電圧がかかっている電線だと、電線からの距離が約1mほどになると、電線からアーク(電撃!注:ネットワークではない。古っ!)が飛んできます。
大抵の動物などは天に召され、樹木だと、停電や最悪山火事に発展します。
それを防ぐために、定期的に点検し、周りの木の樹勢を確認します。接近しそうな木はあらかじめ伐採し、あるいは芯止め(成長点となる木の先端を切る)を行います。
今年度は、送電線に詳しい県内のM工業やM社などに点検を委託し、ラインマンと呼ばれる専門家の目で、危険となる木を確認してもらい、伐採を行います。
私たちも調査・点検のために年に十数回は、尾根に建つ鉄塔を目指し、巡視路をゼエゼエいいながら這い上がって確認します。

送電線鉄塔にアクセスするため、山中に細い獣道のような道(巡視路)が整備してあります。巡視路地図はありますが、道標の設置も大変なので、所々にピンクのリボンが取り付けてあります。
これを目標に歩きますが、時々見落として迷ってしまうこともあります。特に冬場は日没が早いため、薄暗くなると見えません。行程管理は大事。
同じ担当員のO氏はこの数年で何か悟ったらしく、迷うことも恐れず、「迷ったり、歩くの面倒なら、泊まればいいじゃない。ウロウロしなけりゃ死にゃしないよ」などとつぶやいています。

写真2

鉄塔に向かう順視路
気持ち良いヒノキ林

 

 

写真3うっそうとした巡視路のピンクのリボンを目印に歩く

自然豊かな宮崎の山では、イノシシや鹿、コシジロヤマドリやニホンカモシカなど様々な動物に加え、春先には渡り鳥のアカショウビンの鳴き声に、夏には乱舞するアサギマダラとニホンアカガエルの大合唱、秋にはきれいな紫色に熟れたアケビなど、季節ごとに楽しむことができます。
もちろん危険な生物もいます。ニホンマムシ、オオスズメバチ、ヒル、ダニなどは普通です。
植物もトゲだらけのタラノキやノイバラ、ヤマグミ、かぶれるウルシ科の植物、コンニャクイモと間違いやすいムサシアブミ、触れるだけで毒を皮膚から吸収し中毒を起こすというキノコ、カエンタケなどあります。

 

 

写真4

美しいアサギマダラ

写真6

珍しいモリアオガエルの卵包

 

写真5巡視路の吊り橋のキイロスズメバチの巣の除去

写真7

かわいいアナグマ(食べません)

 

樹木を伐採するときは、地権者さんに承諾を頂くため、樹種を覚えないといけません。地図上の巡視路図を見て歩き、どの辺りに伸びている木か地図に記しますので、地図も読めないと行けません。

あめ玉などの甘い物と水分は十分に持って行きますが、最悪水をどのように確保するかなど、技術も必要です。(まず、そんな状況にはなりませんが)食べられる物、食べてはいけない物も覚えます。(もちろん、マムシや蜂の子も人間の餌食に!)
危険生物に襲われたときの対処法、熱中症を含む応急処置の知識もある程度必要です。山の天気は変わりやすいので、気象の変化など観天望気の知識も必要です。

知識だけなく、ロープ1本で安全を確保するためのロープワーク、チェーンソーや草刈り機などの操作法、場所によっては、船で対岸へ渡るための操船技術など、様々な技術を活用することがあります。

アウトドアって、楽しいな!どころではありません。覚えたら即実践です。
送配電担当は、県職員でもかなり特殊な仕事になると思います。
担当員は、まずは自分の身を守る手段を身に付けることから始まります。作業でロープが結べない・・・死につながります。それくらいの意識を持って、今日も山に入ります。(最近暑いので、涼しくなることを祈りながら・・・)

 

 

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