掲載開始日:2023年1月30日更新日:2023年1月30日
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こんにちは!
総合制御課情報通信担当です。
企業局が管理する発電所やダム、工業用水道施設については、宮崎市の企業局庁舎にある「総合監視制御システム」によって、遠隔で集中監視制御されて運用しています。
平成26年度に「総合監視制御システム」の全面更新を実施してから、約8年が経過、その間、年に2回の保守点検を実施して、現在まで大きな支障もなく稼働してきましたが、機器の老朽化によるシステム安定運用への影響が懸念されるため、この度、サーバや操作卓などのパソコン機器の一部更新を行いました。今回は、「総合監視制御システム一部更新工事」についてご紹介します。
更新前の総合監視制御システム機器(大型モニタや操作卓モニタ)
機器を入れ換えるにあたっては、現在使っているシステムのソフトウェア(機器の状態を監視したり、制御したりするプログラム)が問題なく動作するかを十分検証したりする期間と、それにあった性能を有する機器類が必要です。そのため、2か年の継続事業として令和3年11月から実施しました。
監視制御サーバは、監視制御の中枢となる機器で、総合監視制御システムの機能のほとんどは、このサーバプログラムによって実行されます。
サーバは、常用系サーバと待機系サーバの二重化構成となっていて、常用系サーバが故障した際は、待機系サーバがプログラムの実行をそのまま引き継ぎ、システムが停止しないようになっています。機器を更新する場合も、システムを停めれば運用に支障がでるため、旧システム(更新前の機器)と新システム(更新後の機器)を併用しながら、システムが停止しないよう工夫して、切換作業を行う必要があります。
工事では、令和3年11月のキックオフからはじまり、納入する機器仕様等を十分確認してから、機器の調達を行いました。世界的な半導体不足やコロナの影響、物価高の影響など様々な影響がありましたが、受注業者との綿密な協議を通じて無事に仕様にあった機器を調達することができました。
また、月1回のウェブ会議を用いて進捗確認や懸案事項などを協議しながら、工事監理を実施しました。
令和4年9月には、工場製作や機器の納入前試験が終了したことを確認するため、工場検査を実施しました。
写真は、検査風景になります。
東京での工場検査の様子(納入機器を模擬環境で構築して試験を行います。)
納入機器の数量確認や試験要領書にそって、動作試験等を行い、工場検査の結果、おおむね順調に準備が進んでいることが確認できました。
コロナ禍の中、現地での工場検査実施に躊躇もありましたが、コロナ対策もしっかりしていて、現地で確認しなければわからないこともありましたので、やはり現地での工場検査は必要であると感じたところです。
令和4年10月には現地での作業を開始し、作業は、コロナ対策や職員等への業務に支障がでないよう調整を行いながら、また、システムを停めることがないように、既存の機器も稼働させながら行いました。
(手前のラック内が更新前の機器で、奥のラック内に新しい機器が実装されています。)
新しい機器の設置を設置した後は、旧システムと新システムの入替作業を行い、工場検査時にチェックした手順や事前協議、入替え手順要領書に基づき、慎重かつスピーディーに行いました。
工場検査や事前協議等があったおかげで、特に大きな問題もなく無事に新しい機器に入れ替えることができました。
写真は、新サーバの様子です。
総合監視制御システムの機器入替後
写真は、大型モニタや操作卓モニタを入れ替えた後です。
更新後の総合監視制御システム機器(大型モニタや操作卓モニタ)
見た目は、更新前と大きくは変わりませんが、機器は新しくなり、性能も上がっています。
現在は、新しい機器でシステム運用を行いながら動作状況確認を行なっています。このまま安定稼働ができれば、本格稼働となります。
機器更新は、システムによっては、停止することができない場合や、停止期間を極力短くする場合がほとんどですので、事前の打合せや関係部署との連絡調整をしっかり行うことでスムーズな作業ができることを改めて感じたところです。
次の更新は、約10年後にシステムも含めた更に大規模なものになりますので、その時々の技術トレンドなども見据えながら、日進月歩で進んでいく技術の情報収集を行なっていく必要があると考えています。
以上、総合制御課情報通信担当の『総合監視制御システム機器』一部更新工事についてのご紹介でした。新システムが安定稼働するよう、引き続き保守管理等に努めてまいります。
けんでんくん
そうせいちゃん
宮崎県企業局が行う電気事業・工業用水道事業・地域振興事業を、「笑顔のような電源プラグ」、「水滴の循環した輪」、「ゴルフ場のグリーン」で表し、明るく元気にデザインしました。
ロゴマークに添えている【ひなたの恵みで新たな未来】は地域資源を活用して事業を行う企業局のキャッチコピーです。
宮崎県企業局は、宮崎県が経営する3つの事業を行う地方公営企業です。
【電気事業】・・・・・・水力発電で純国産の自然エネルギー
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