掲載開始日:2023年3月13日更新日:2023年3月13日
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こんにちは!企業局北部管理事務所の土木担当です!
今回は【隧道の点検】について紹介します。
北部管理事務所では、二級河川の耳川から取水した河川水を、浄水場(日向市東郷町)から約10km先の日向延岡地区新産業都市の細島工業団地まで、工業用水として送っています。
工業団地へ水を送るためには、浄水場から配水池に送水するための「送水管」と、配水池から各工場へ配水するための「配水管」が不可欠であり、これら送・配水管が破損すると水を送れなくなるばかりか、漏水によって付近の住民の方々にも、大変な迷惑をおかけすることになります。そのため、定期的に施設の点検を行なっています
今回は、送水管の2つの隧道(トンネル)で行なった点検の様子を紹介します。
点検を行なったのは、1号隧道(約1500m)、6号隧道(約300m)です。
点検する際は、浄水場からの送水を止め、隧道の中に人が入ります。
ですが、点検時も工業団地へ水を送り続ける必要があるので、事前に配水池の水を満杯にし、工業団地へ水を送ります。そして、配水池の水が無くなる前に点検を終了し、浄水場からの送水を再開し、翌日の朝までに配水池の水を再び満杯にします。この工程を点検すべてが終わるまで行います。
配水池の状況
浄水場からの送水を停止しても、隧道内にはまだ残っている水が流れているため、水が抜けるまでには約1時間かかります。
水が抜け終わると、いよいよ隧道内に入ります。
隧道内への入り口は、地上から約10m下にあるので、ガスセンサーを使って酸素と硫化水素の濃度を測定します。酸素と硫化水素の濃度に異常値が出た場合は、重大事故につながりますので、点検者は慎重に降りていきます。
入坑前の安全確認
入坑の状況
隧道内部は、暗くて狭く、遠くの出口もなかなか見えてきません。多少水も残っているので胴長を着用し、ライトの明かりだけを頼りに進み、隧道に破損や変形がないかなどを点検します。
隧道内部の状況
点検の状況
冬の寒い中、職員と協力業者さんと一緒に2日間かけて点検を行いましたが、異常は見つかりませんでした。
私は、2度目の隧道点検でしたが、今回点検した隧道は意外と風通しが良いことに驚きました。また、山間部にある影響からか大きなゲジゲジ虫(20cmほど)も大量に生息していて、初めは気持ち悪かったですが、次第に気にならなくなり慣れていきました。
今後も定期的な点検を行うことで、未然に事故の発生を防ぎ、工業用水の安定供給に努めてまいります。
入坑前に敬礼!
二人で協力して
今回は、以上です。
また、機会がありましたら様々な情報を発信していきますので、よろしくお願いします!
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