第61回日本公衆衛生学会(平成14年10月 埼玉県埼玉市)
岩城 詩子,鈴木 泉,古家 隆*1
宮崎県では、麻疹の流行が依然として見られ、県内のワクチン実施率の算定方法は各市町村で統一されておらず、実施率がその評価の指標として適していない。そこで実施率算定方法の現状について調査し、併せて、指標としての1歳代接種率の有用性を検討した。その結果、今回検討した1歳代接種率は、1歳代接種者数を容易に把握できるため算出方法が統一しやすいこと、1歳代の接種者数が接種者数の8割を占める市町村の多いこと、麻疹累積患者報告数との相関が現行の実施率より高いことから、指標として有用と思われる。なお、本研究は、浜田恵亮先生(宮崎県立宮崎病院)との共同研究である。
*1小林保健所