第39回全国衛生化学技術協議会(平成14年10月 山形市)
小坂 妙子,浜田 洋彦
「健康食品中の甲状腺ホルモンの分析」について平成13年の全国衛生化学技術協議会で発表したが,平成14年4〜8月に中国製ダイエット食品による健康被害が全国的に発生したことにより,あらためて分析法の詳細な注意点と新たな調査結果を報告した.
健康被害を起こした健康食品を分析した結果,平成13年は2種類からT3を16μg/g及び29μg/g,T4を31μg/g及び90μg/g検出した.平成14年は4種類からT3が2μg/g,T4が7〜11μg/gを,5種類からN-ニトロソフェンフルラミンとフェンフルラミンを検出した.また,不老長寿を標榜した1種類(8検体)の健康食品から医薬品の常用量に匹敵する0.08〜0.11%のデキサメタゾン及び1.7〜2.6%のインドメタシンを検出した.