病原微生物情報 Vol.24、7、2003
岩切 章、元明秀成、山本正悟、岩城詩子*1、齋藤信弘*2、三宅和昭*3
*1消費生活センター、*2宮崎県健康づくり協会、*3三宅小児科医院
感染症発生動向調査事業において2003年第1週〜第23週までで、発疹および無菌性髄膜炎に関する検査依頼はそれぞれ103検体および6検体であり、そ
のうち27検体からエコーウイルス9型を検出した。27例の患者の主な症状は、発熱、発疹が25例、無菌性髄膜炎が1例、口内炎が1例であった。
県内の感染症発生動向調査事業におけるウイルス検出統計では、1990年からのエコーウイルス9型の流行は、1994年(分離株数65株)、1997年
(同71株)、2000年(同114株)と3年ごとで、この流行サイクルから考えると今年は流行する可能性が高い。