病原微生物情報 Vol.24 12、2003
岩切 章、元明秀成、山本正悟、岩城詩子*1、齋藤信弘*2、鈴木 泉
*1消費生活センター、*2宮崎県健康づくり協会
2003年第25週に宮崎市内の眼科病原体定点医療機関から7名の急性出血性結膜炎患者の報告があったため、当所で保健所を通じ実態調査を実施したとこ ろ、東諸県郡の一地域の小中学校における集団発生が確認された。そこで当該患者からの検体提出を同定点に依頼したところ、結膜擦過ぬぐい液が6検体提出さ
れ、そのうち3検体からA群コクサッキーウイルス24型変異株(CA24v)を分離した。ウイルスが分離された3名のうち2名は家族内発生例で、3名とも 海外渡航歴はなかった。
宮崎県では1993年に468名の急性出血性結膜炎患者の報告があり、29株(全国で30株)のCA24vが分離され、それ以来の分離である。