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発表・調査研究

宮崎県衛生環境研究所年報(2003年)

誌上発表・学会発表

宮崎県における家畜、食肉・食鳥処理場の汚水、鶏肉および河川水の Salmonella Corvallis 汚染実態調査

日本食品微生物学会雑誌,20 (3)、105-110、2003

山田 亨*1、河野喜美子、八木利喬*2

*1県立宮崎病院, *2宮崎県公衆衛生センター

宮崎県では、1993年より Salmonella Corvallisの健康保菌者が急増し、また本菌による散発性下痢症患者も、1998〜2001年には、毎年数例ずつ確認されている。そこで、本血清型 のヒトへの感染源を解明する目的で、鶏直腸便621検体(成鶏40検体、 若鶏581検体)、牛直腸便278検体、豚直腸便278検体、食鳥処理場9施設の汚水75検体、食肉処理場3施設の汚水33検体、市販鶏肉666検体(成 鶏肉370検体、若鶏肉296検体)及び県内主要河川の河川水58検体についてサルモネラ、特に S. Corvallis の汚染実態調査を行った。

その結果、成鶏およびその処理施設から S. Corvallisが高率に検出されたことから、成鶏に由来する食品は、本血清型のヒトへの感染源の一つとして注目すべきであると考えられた。


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