平成15年度感染症危機管理研修会
鈴木 泉(セン)
平成14年6月から8月にかけて、同一の循環型温泉施設を利用した人々からレジオネラ症の患者が集団発生した。患者喀痰と浴槽水から、同一血清型で PFGEパターンも一致するLegionella属菌が検出され、県は同施設に営業停止の行政処分を課した。平穏に日常業務・調査研究をしていた当所は、
事件発生から4ヶ月間にわたり、精度と迅速性を要求される膨大な検査業務に追われ、否応なく健康危機対応という有事特有の業務を経験した。当事例を行政の 立場、特に地研の視点から振り返り報告した。