第40回全国衛生化学技術協議会年会(平成15年11月13日、和歌山市)
小野英俊、小坂妙子
今後、ポジティブリスト制が完全に導入され、残留基準の設定される農薬が増加することを考えると、より多くの農薬を迅速に分析できる方法が必要になる。
気体を高温高圧の状態にして得られる、溶解性が高く物質の輸送能力も高い超臨界流体を利用した抽出法(Supercritical fluid extraction「SFE」)は、種々の物質の抽出や分析に利用されている。今回、SFEとLC/MSを組み合わせた残留農薬の一斉分析法を検討した
ところ、リン酸添加抽出を併用することにより、39種の農薬の迅速分析が可能であった。