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発表・調査研究

宮崎県衛生環境研究所年報(2003年)

誌上発表・学会発表

感染症新法施行5年目を迎えて−地方感染症情報センターの立場から−

衛生微生物技術協議会 第24回研究会(平成15年7月10〜11日、福岡市)

岩城詩子

地方感染症情報センター(以下情報センターと略す)の役割は、主として、(1)患者情報・病原体情報の収集分析と(2)県民等への情報提供であるが、他に、本庁の役割を代替する機能である(3)指定届出機関(患者定点及び病原体定点)の選定と(4)感染症発生動向調査企画委員会の事務局としての運営などがある。九州の県及び政令指定都市10カ所における情報センターの設置状況をみると、4カ所が地方衛生研究所に、6カ所が本庁に設置されており、全国的な 傾向に比べて地方衛生研究所に設置している割合が低い。

九州の情報センターの業務内容は地域により様々であるが、その役割は、通知文で明確にされているように、感染症情報を効率よく一元化し、患者情報と病原体情報の解析を行い、解析したデータを基に行政、医療機関、一般の人々等へ迅速に情報を提供していくことである。このため、各地域の情報センターは、情報センター以外の地方衛生研究所または本庁との情報交換を密にし、より迅速で正確な情報提供システムを構築する必要がある。また、情報センター間の情報交換 の方法や、情報センターの人員や予算について検討できるシステムを早急に確立する必要がある。


宮崎県衛生環境研究所
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