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掲載開始日:2023年9月4日更新日:2023年9月4日

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令和5年度知事とのふれあいフォーラム地域版(第3回)

内容

開催日時など

開催日時

令和5年8月25日(金曜日)午後1時30分から午後3時まで

場所

間市役所3会議室

テーマ

串間市の「魅力・強み

参加者

串間市の皆さん11名

ふれあいフォーラムの内容

 知事挨拶

  • このたびは、「知事とのふれあいフォーラム」に参加いただき、感謝を申し上げる。今回は、特に若い世代の皆さまが多く参加されていることにうれしく思う。地域の活性化や未来への展望について、皆さまからの貴重なご意見を真摯に受け止めたい。
  • 先日の台風6号や去年の台風14号で被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げる。復旧・復興に向けて全力で支援していきたい。
  • 災害対策については、南海トラフ地震など大規模な災害に備えることも重要である。そのためにも高速道路の整備が必要である。国土交通省や関係機関と連携しながら高速道路のミッシングリンク解消に努めていきたい。
  • 宮崎県には人口減少や災害などさまざまな課題があるが、同時に自然や文化など多くの魅力もある。それらをどう生かしていくかが、今を生きる我々の責務である。皆さまからの貴重なご意見を聞かせてほしい。

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 フォーラムの様子

全体写真

説明

意見交換

全景

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 主な意見など

串間市の皆さんが考える「串間市の『魅力・強み』」

  • 串間市に住んでいると、自然の美しさに日々感動する。しかし、県全体も自然が豊かで、食べ物がおいしいという魅力がある。その中で、串間市がどうやって他の地域と差別化を図り、多様な観光客にアピールできるかという課題に直面している。串間市の魅力と強みを効果的に打ち出す施策を実施してほしい。
  • 少子化対策として、人口を増やすことだけを目標にするのではなく、今住んでいる串間市民の幸福度や生活水準を高めることが重要である。串間市には自然や文化などの豊かな資源があるから、それらを活用して市民の魅力や強みを引き出してもらいたい。そうすれば、自然と人口も増えていくと思う。
  • ある県外からの移住希望者から問い合わせを受けた経験がある。その移住希望者は海がきれいでサーフィンができることに魅力を感じていた。職種は福祉関係で主要な資格を有していた。しかし、移住に際して何かお金の支援があるかと尋ねてきた。市の担当者に確認したところ、そういう制度はないとの回答だった。県外からの移住者に対して、何か支援があれば、誘致しやすくなるのではないかと考える。県には移住しやすい環境を作ってもらいたい。
  • また、串間市はチェーン店が少なく、地元の個性的な店が多いという特徴がある。これはチェーン店が入りにくい環境にあるからだと考えられる。人口規模や交通アクセスがチェーン店の出店基準に影響するという事実を考えると、串間市はまだ高速道路が開通しておらず、ターゲットとなる人口エリアが狭いからだと推測できる。高速道路が開通すれば、人の流れや消費動向が変わり、チェーン店の進出も増える可能性がある。
  • 串間市は、中学生までの医療費が無料という制度があるが、子どもや妊婦に必要な医療機関が不足している。難病を抱えている子どもが別の県の大学病院に通っているが、近隣の病院では夜間診療を断られたことがある。このような状況では、子どもを産み育てることに不安を感じるだろうし、子どもの数も減っていくだろう。
  • 保育園の経営者としても、少子化の影響を受けている。他の園でも子どもが少なくて困っているところが多いと聞く。保護者からすれば、待機児童がほとんどいなくて入園しやすいというメリットはあるが、経営者からすると収支が厳しくなるというデメリットもある。
  • 子どもや妊婦に必要な医療機関の充実を図ってほしい。また、子どもが少なくても運営ができるような環境や設備を整えてほしい。
  • 少子化は国全体の課題であり、県や串間市が市民や他の関係者と協力しながらその対策に取り組んでいくことが、串間市の子どもや若者にとって魅力的で希望に満ちたまちにするためにも必要なことである。知事には串間市の魅力と強みを高めるために、積極的に少子化問題に取り組んでもらいたい。
  • 串間市には、一世帯に複数の子どもがいる家庭が多いという特徴があるが、それでも子どもの総数は減っている。その原因は、若い世代が串間市を離れてしまうことにあると考えられる。
  • 県外に住んでいた経験がある者としても、串間市の魅力を感じて帰ってきた。しかし、より若い世代は、串間市に魅力を感じていないのではないかと思う。「食べ物がおいしい」「ロケーションが最高」では、若い世代にとって魅力的ではないのかもしれない。
  • だからこそ、若い世代に対しての魅力を作る必要があると思う。串間市でも宮崎県でも、若い世代が帰ってきたくなるような環境を整えてほしい。
  • 医療について、心臓病の子どもが、県病院や別の県の大学病院で手術を受けた経験がある。県病院では、医大の心臓の名医に診てもらえたが、最近の医師は給料が安くて開業したり、他の市でバイトをしたりしていると聞いた。医療費も高校生になってからは大人並みにかかるし、身体障害者手帳の更新も1年に1回で手間がかかる。県内の医療体制や身体障害者手帳の制度には改善の余地があると思う。
  • ヨガのインストラクターをしている者として、ヨガは女性や子どものためにも有効で、学校や福祉センターなどで取り入れられるべきだと思う。ヨガは人と比べないことで自分を見つめ直すことができるし、体だけでなく心の勉強にもなる。小さな学校では生涯学習でヨガを実施しているので、県全体でヨガを推進してほしい。
  • 串間市は自然豊かで多様な魅力を有する市である。高速道路が開通し、観光施設が整備されたことで、交流は活発化し、新たな魅力が創出されている。都井岬には、「PAKALAPAKA(パカラパカ)」という観光交流館が新しく建設され、グランピング施設も設置された。
  • 若者の流出防止や定住促進はまちづくりの重要な課題である。福島高等学校では、学校存続の危機に直面している。県には引き続きサポートをお願いしたい。
  • また、地域文化に触れる機会を増やすことが郷土愛を育むことにつながると考えている。昨年の全国神楽継承・振興協議会の発足は大変喜ばしいことである。それとともに、県や市町村が連携して、各地域の文化的なものを保存できるような支援策が今後あるといい。
  • 串間市の魅力と強みとして、豊かな自然と、環境にやさしい取り組みが挙げられる。串間市長は「串間市ゼロカーボンシティ宣言」を表明したが、それを持続させる努力が必要だと感じている。
  • 一方で課題としては、少子高齢化と人材不足が挙げられる。福祉事業所では、求人に応募する人が少なく、退職したい人も多い。これに対処するためには、移住者と外国人の受け入れが必要である。串間市と事業所が協力して移住の取り組みを推進していかなければならないが、県には、外国人採用や日本語教育などの援助を強く求めたい。
  • 串間市の魅力と強みは、自然や交通の便だけでなく、人と人とのふれあいやつながりにもあると思う。他県から移住してきた人に串間市の魅力を聞いてみると、知らない人が話し掛けてくれることや、高齢者がスーパーでいろんな人と話していることが挙げられた。それは住みやすさにつながっていると考えられる。
  • 子どもたちには、将来、串間市から出て行った時に、戻ってきてもらいたいと思っている。そのためには、子どもたちが楽しかった思い出やイベントがたくさんある場所であることが大切である。コロナ禍でイベントが減ってしまったが、人と人との触れ合いや楽しい思い出を作れる場所を今後も増やしていってほしい。
  • 甘藷を栽培する農家として、農業の後継者不足が深刻な問題であると感じている。子どもは農業を継ぐとは言わないし、周りを見ても後継者がいるところは少ない。農業はきついというイメージが子どもにはあるようだ。地域で農業の魅力を伝えたいと思って活動しているが、なかなか実行に移せていない。
  • また、サツマイモ基腐病にも悩まされている。8月にサツマイモ基腐病が県下全域(県北地域除く)で発生し増加するおそれがあるとして、令和5年度病害虫発生予察注意報が発令された。このような状況で、希望が持てないこともある。
  • 私は出戻りで串間市に帰ってきて農業をしている。しかし、燃料や肥料の高騰や機械の購入などで経済的に厳しい。農業は串間市の魅力と強みの一つであるから、知事には農業者の経営支援や補助金を検討してほしい。

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 知事総括

  • 本日は、さまざまなテーマで貴重な意見や提言をいただいた。串間市の魅力や強み、そしてこれからの課題や展望について、共に考えることができたと感じている。皆さまは今後、この串間市の地域社会の中核として、活躍されることを期待したい。
  • 串間市は高速道路の開通などで大きなチャンスを迎えているが、それだけではなく、市民の皆さまと一緒になって、市の魅力を磨いていく必要がある。私も市と連携して、全力でサポートしていきたい。

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