掲載開始日:2023年5月10日更新日:2023年5月10日

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宮崎県知事定例記者会見(2023年4月25日)

項目

配布資料

発表事項(知事発言)

G7宮崎農業大臣会合について

から何点か発表、それからコメントさせていただきます。

まず1点目にG7宮崎農業大臣会合について、お手元に資料も配付しているかと思います。会合の概要、それから議論の成果の概要、それから時系列に沿って大臣会合がどのように行われたかという写真なども添付しているところであります。これをこと細かく説明するというよりも、私の想いなり、この成果をかいつまんでお話できればと思います。23年ぶりとなりますG7レベルの国際会議となりましたが、全て無事に終了し、開催地としての役割を果たすことができたのではないか、大いに成功に貢献することができたのではないかなと感じております。特に天気に恵まれて、これも本県の農業に関わる豊かな日照を実感いただいたと思いますし、「日本のひなた」をキャッチフレーズとしている本県の様々な魅力にも触れていただくことができたのではないかと。それからやはり現地視察など予定どおり充実して行うことができたのは天候に恵まれたおかげだと思います。それからやはりこういった国際会議を行うにあたって、今の国際情勢の緊迫化、不安定化を背景として、安全安心に開催できることは非常に重要だと考えております。警察、海上保安庁等を中心に警備にあたっていただきましたが、大きな問題もなく、特に直前には岸田総理の演説会であのようなこともあって、関係者のご苦労も相当なものだったと思いますが、無事、問題なく行うことができたということで大変ありがたく思っているところであります。ご尽力いただいた皆様に心からの感謝を申し上げるものであります。今回の会議の成功に至った成果、そしてそれを将来につないでいくという点からは、5つの点で今、整理しております。


1つは世界からこれだけの閣僚が集まる中で、やはり本県の魅力発信の貴重な機会になるということで、農業関係者をはじめ、多方面から期待が寄せられた会合になったわけでありますが、初日の子どもたちによる空港での歓迎セレモニー、それからシーガイアでのセレモニー等もありましたし、会場展示、それから花を使ったいろいろな飾り付け、歓迎レセプション等も含めてしっかりと本県の魅力を発信できたのではないか、レセプションも含めて食ですとか本県の自然、歴史、伝統文化など魅力の発信ができたのではないかなと考えております。最終日に野村大臣を空港でお見送りするときに、他のフランス、ドイツ、EUの大臣がおられたんですが、今回の大臣会合がホスピタリティ、おもてなしが素晴らしかったということで大変高い評価をいただいておりました。それは野村大臣に話をしておられたんですが、そばで聞いていて私も大変嬉しく思いましたし、面白いなと思いましたのは、次の開催国がイタリアであります。そのイタリアの大臣が相当プレッシャーを感じて帰られたと。これと同じことはとてもできないなということで、しっかり自分も準備しますということを言っておられたということで、これまでの大臣会合と比べてもしっかりとおもてなしであったり、魅力の発信ができたのではないかなと思います。先ほど農林水産省の谷村審議官とも話をしたところでありますが、特に子どもたちによるおもてなし等を大臣たちは高く評価され、それから美味しい食べ物を食べて、大臣の皆さんも笑顔で会場に入り、そして会議に入ることができたことは大変素晴らしいことだし、これをまた次以降の会合にもつなげていかなくてはならない、そのようなお話があったところであります。これは1点目です。


2点目は、こういった大きな会議、MICEの受け入れ環境の充実と、それをひいては観光誘客の促進につなげていくということで、冒頭申し上げましたようにG7レベルの国際会議は2000年のG8の外相会談以来でありますが、その後特にセキュリティも含めて、いろいろな対応が求められている中で、大きなトラブルもなく無事に、そして今申し上げましたように、おもてなしに対する高い評価をいただきながら実施できたことは、MICEの受け入れにあたっても大きな自信になったと考えておりますし、今後の誘致のアピール材料にできるものと考えているところであります。これが2点目であります。


して3点目が農業の振興に向けてということであります。コロナ、物価高、そして本県では昨年の台風14号災害があった中で、農業を取り巻く大変厳しい状況、農家の皆様の様々な努力がある中で、世界の食と農を巡る重要課題がこの宮崎で開催されること自体も大変意義深いものでありましたが、共同声明、それから今回初めて開催地の名前を冠した「宮崎アクション」が採択されたところは、大変意義深い会合になったのではないかと考えております。ワーキングランチで各国の大臣に向けて本県の農業の現状、課題、将来展望について話もさせていただいたところでありますが、今回の共同声明や「宮崎アクション」にもつながるような民間企業との連携でありますとか、持続可能な農業に向けての取組も、評価いただいたところであります。本県としましては、やはり「宮崎アクション」として宮崎の名前を冠したアクションが、このように世界に向けて表明されたことを受け止めて、本県の農業の振興、農業のみならず農林水産業に結びつけていくことは極めて重要であろうかと考えております。ワーキングランチのプレゼンでも、今、畜産、それから施設園芸が中心となる中で、外国に由来した肥料・飼料等に過度に依存しない県内の、また国内の農業資源を持続的に活用していくことを、本県としても申し上げましたし、「宮崎アクション」の中にも重要なポイントとして書かれております。各国において、それぞれの地域の状況に応じて生産性を高めていくことが今回、この大臣会合全体では大きなポイントとして表明されたところでありますが、本県の得意分野といいますか、耕畜連携がそこにつながることを改めて感じたところであります。他にもいろいろありますが、いずれにせよこういった「宮崎アクション」を本県の農林水産業の振興につなげていく取組を進めてまいりたいと考えております。


4点目は、次世代を担う人材の育成や、グローバルな視点を持つ人材の育成ということです。今回、協議会の設立総会の中で、成果やレガシーとしてどのようなことを設定するかということに沿って今申し上げているところであります。特に将来を担う高校生たちが閣僚を前に堂々と英語でプレゼンする、さらには宮崎農業高校の生徒たちも現場でいろいろな自分たちの取組について説明いただいたところであります。それに対する評価も非常に高いものがありました。高校生による提言は、新潟のG20大会でも行われて、それも参考にしながら農林水産省からのアドバイスもいただいて、このような取組を行ったところでありますが、改めて閣僚からも高い評価をいただきましたし、高校生にとっても大きな自信になったのではないかなと考えております。また、準備段階でいろいろな学校でサミット給食などを行うことで、農業であったり食について改めて見つめ直すとともに、やはりグローバルな視点を子どもたちにも考えていただく機会にもなったのではないかなというのが4点目であります。


5点目は地域経済の活性化というところで、今回の会合の開催による経済効果は今の時点で数字が出ておりませんが、改めて試算してこれはまたご報告したいと考えております。ペーパーにもありますようにプレスの関係も含めて何百人単位で県外から来ていただき、そして発信していただいた効果等もあります。そういった意味での大会開催による直接的な、そしてPRも含めた効果は大きいものがあったのではないかなと考えております。


来につながるものとして5点整理したところでありますが、私個人の思いとして3点お話しますと、1点目は先ほどとかぶる部分がありますが、高校生をはじめとする若者の活躍が非常に印象深く、素晴らしいことだと大変感心いたしました。高校生のプレゼンは、内容が非常に良かったこともあります。ドイツの大臣は、クールアグリキャンペーンのクール、「農業がクールだ」というところを非常に評価しておられましたし、全て英語であれだけ話ができるところにも感心しました。宮崎農業高校の頑張り、さらには若手農家の皆様も行動宣言などを行ったということで、G7の開催が、こういった農業であったり食を考えていこうという若い皆様に大きな刺激になったことですし、活躍も見られたのは非常に印象深かったなというのが1点目であります。


2点目は、大会の運営、それからやはり宮崎の「食」に対する高い評価をいただいたことが、今後の自信につながったなと改めて思います。おもてなしについての各大臣の評価は先ほど申し上げたところでありますが、「食」についてもやはり本当に絶賛いただいたなというのが実感であります。イギリスの大臣からはマンゴーが特に美味しいという話がございましたし、牛肉が前夜の歓迎レセプション、次のワーキングランチ、夜の大臣招宴、そして神宮会館での昼食と全部それなりに出されて、もう飽きるんじゃないかと日本人の感覚から思いましたが、最後の神宮会館も相当大きい牛肉が出ましたけど皆さんペロッと食べておられました。そして、国の名前を言うことはできませんが、私と一緒になったテーブルの皆さんも、「自分の国の手前もあるのであまり外では言えないが最高だな」と言っておられました。本当に肌身で評価をいただいていることを感じたものですから自信になりましたし、これをやはり畜産農家の皆様にぜひ伝えていきたいなと改めて思っております。


れから3点目であります。やはり先ほども申し上げましたが宮崎で大臣会合、特に農業の大臣会合を行うことができたのは本当に良かったなと思います。それによって今の若者、それから農家の方も含めて大きな刺激を受け、そしてそのことにより様々な広がりが見られたのではないかなと思います。他のいろいろな大臣会合ももちろんそれぞれ重要な会合だと思いますが、宮崎で農業の大臣会合がこのタイミングで開催されたことでの、本当に様々な効果をいただくことが出来たのではないかなと思います。これからもG7は、宮崎のみならず7年後なりまたどこかで開催されるわけですが、その中での農業大臣会合の位置づけの重要性、やはり食の安全保障であったり、持続可能な農業がますます求められている中で、非常に重要な閣僚会議の一つになっていくのではないかなと思いますし、その中で日本の食の豊かさでありますとか魅力を発信することができると、そういった意味においても今後とも非常に重要な会合であろうと、そのような感想を持ったところであります。長くなりましたが、今回の農業大臣会合の総括、それから今後に向けての知事としての思いも含めてご説明申し上げました。

オリパラ材を活用したバックボードについて

2点目であります。2点目はこのバックボードについてであります。東京2020オリンピック・パラリンピックの選手村ビレッジプラザに本県が提供して、構造材として使用された県産スギ材を再利用して作ったものであります。G7農業大臣会合の会場でも、シーガイアコンベンションセンターの2階に展示して多くの皆様にご覧いただき、それからぶら下がり会見などでも使ったところであります。杉の生産量が31年連続日本一で、製材品の出荷量も全国1位になったりということで、国内有数の木材供給県としてしっかりとオリンピックのレガシーをこういった形で、今後ともこの定例会見等でも活用していきたいと考えております。


リパラ材の活用については、先日オープンいたしましたアミノバイタル®トレーニングセンター宮崎にも木材が使われているのはご覧いただいたと思いますし、木材を提供していない市町村でも求めに応じて、ベンチなどを使っております。例えばこの前串間駅に行きましたら、駅構内でベンチとして使われているということであります。県としてこうして活用するとともに、特に本県が木材供給県ということも重要視しながら県下全域でそういったレガシーを、県産材の良さが伝わるように積極的に活用していきたいということであります。


のデザインコンセプトはオリンピック発祥の地であるギリシャのパルテノン神殿の形がモチーフになっているということであります。そう見えますかね。それをゲート上に作って市松模様にパネルを作ってるということで、このバックボードから発信される情報が、宮崎への入り口になればという製作者の思いが込められているということであります。

おいしさ日本一宮崎牛プレゼントキャンペーンについて

3点目であります。お手元に資料を配付しております「おいしさ日本一の宮崎牛プレゼントキャンペーン」の実施ということで、モニターにも映っておりますが、今、主要駅などでジャックという言葉はありますけど、こういうふうに一面にプロモーションを行っておりますが、今日の発表内容はプレゼントキャンペーンということであります。QRコードを掲載して、特設サイトから申し込んでいただくということであります。これまでは買っていただいた方が応募できるキャンペーンが多かったのですが、買っていただかなくても幅広く宮崎牛についてしっかりと関心を持ってもらい、そして応募していただくことを行っているということでございます。


4月17日から5月いっぱいまで、東京・大阪・福岡の各駅で、このような形でPRを行っています。ビジョンで出される映像とか、それからこういった形で駅などで大々的にということでございます。鹿児島の全共でせっかく「おいしさ日本一」というタイトルを手にしたことをしっかりPRしていこうと、このような大々的なキャンペーンを行っていくということであります。このプレゼントキャンペーンのサイトには宮崎牛指定店とか、ふるさと納税のサイトにもリンクさせていくということであります。全共での内閣総理大臣賞の4連覇ということで、ずいぶん以前と比べると認知度が高まっていると考えておりますが、2年後には大阪・関西万博等もありますので、さらに「おいしさ日本一」という絶好のタイトルを持って、しっかりと定着させていく取組み行っていきたいと考えております。

そういえばアメリカのヴィルサック長官と話をしていて、「神戸牛と和牛というのはどう違うんだ」ということを言われました。それほど神戸牛が和牛の代表としてアメリカも含めて海外には浸透しており、神戸牛とか松坂牛が先行ブランドとして定着しているところであります。和牛というのがそれらを包括する概念ですよとしっかり説明して、その中で宮崎牛はこれだけの成績を挙げているという説明も改めてしたところでありますが、これだけの実力を持った宮崎牛でありますので、国内において、また国外においてももっともっと知名度を上げていく、これからもしっかり力を入れてプロモーションを行っていきたいというご報告であります。

台湾新竹県訪問団の来県について

後であります。台湾の新竹県からの訪問団ということで、コロナ後初めて双方向でのチャーター便が台湾と運行されます。それに合わせて本県が友好交流協定を結んでおります台湾の新竹県から、いわゆる県知事にあたる現在の県長、それからその前の県長さんも含めて170名ほどに訪問いただくということで、4月28日から5月1日まで歓迎セレモニーや歓迎レセプション、それからちょうどそのタイミングで行われております「みやざき国際ストリート音楽祭」にアーティストが参加いただくだとか、あわせて「宮崎アート交流展」なども行うというご報告であります。


た、チャーター便が来るときに、日隈副知事や県内の関係団体等が台湾を訪問して、意見交換などの交流を行うことも予定しております。G7大臣会合にしましても、3月のアジアゴルフツーリズムコンベンションにしても、本県から直行便が飛んでおりましたアジア以外にもしっかり視野を広げて交流を図っていこうというところでありますが、まずはこの足元で、いずれ定期便が再開されるであろう台湾、それから韓国も非常に重要なところだと考えておりますので、このような形でさらに交流を深めていきたいということでございます。みやざき国際ストリート音楽祭には毎年このグループとはまた別ですけどイエシュハンさんという音楽大学の先生にも来ていただいておりまして、その方に「みやざき大使」をお願いすることも今考えているところでありまして、こういった訪問団の受け入れ、それから毎年来ていただいている方とさらに縁を深めていくことをしっかりと進めていきたいと考えているところであります。
私からの説明は以上です。

質疑応答

おいしさ日本一宮崎牛プレゼントキャンペーンについて

(NHK)
おいしさ日本一宮崎牛プレゼントキャンペーン」について伺いたいと思います。今回大都市圏で集中的にPRを出していくということだと思うんですけれども、改めてその狙いとしてはやはり全国的にブランドを浸透させたい、もしくは海外にもつなげていきたいというところなのか、大都市圏にあえてこういうふうに大々的にやっていくところの狙いとか想いを教えていただけますか。

(知事)
はり人口が集中しているとともにそこから情報が発信されるというのが今の日本の状況でありますので、そういったところに集中的に情報発信することでもちろん大都市のみならず全国に向けて情報発信したいという思いがありますし、今はインバウンドのお客様も相当訪れておられ、そういった方が目にするところもありますので、決して東京・大阪・福岡のエリアだけを視野に入れたものではなく、国内外に向けて大都市の情報発信、人口集中、それから観光客も多く来ておられるその環境をターゲットにしての取組になります。

(NHK)
ういった宮崎牛のPRも県でもずっとされてきていると思うんですけれども、今回G7では持続可能な農業だったりですとか、海外資源に頼らないところが十分注目されましたけれども、宮崎牛はある種海外の飼料を前提としているところは大きいかと思うんですが、今後、県としての方針だったりとか、今一番売れているブランドをどうやって維持していくのかですとか、方向転換していくのかっていうところをPRの面でもどのように考えていらっしゃいますか。

(知事)
G7のワーキングランチでもプレゼンしましたように、やはり耕畜連携を進めていくことによって、海外への依存度を可能な限り低くしていくということです。例えば稲わらなども中国等からの輸入が多いということでありまして、G7では今回、鹿児島県と宮城県が遠隔地ではありますが、稲わらで連携を図る取組も展示ブースで説明されたところでありまして、県内においてそういった耕畜連携も進めていき、さらにはより視野を広げてそういったところと海外依存の脱却を可能な限り進めていく取組は非常に重要であろうかと考えておりますし、それを国、県、市町村と連携しながら実現していくことが、先ほど申し上げました「宮崎アクション」を将来につなげていく取組になるものと考えております。それからやはり重要なのは海外資源の依存度を低めていくということと、担い手を確保するというところであります。宮崎牛はこれだけ評価が高まっていることが今の担い手にも大きな刺激になり、「よし、じゃあ頑張っていこう」と次の世代へのアピールにもつながると考えておりますので、やはり認知度を高めていく、ブランド力をさらに向上させていくことが将来につながる畜産を支えていくことになるだろうなと考えております。

台湾新竹県訪問団の来県について

(宮崎日日新聞社)
湾新竹県訪問団の来県と相互交流についてお伺いしたいんですが、向こうから県長が来られるということで、こちらから日隈副知事以下皆さんが行かれるということなんですが、台湾の現地訪問で前回は現地の航空会社など訪問されていましたけども、国際定期便の再開に向けての具体的な訪問先で決まっているものがあれば教えていただきたいんですが。

(総合交通課)
回は日程に土日が入りまして、金曜夜の時間に出発しまして土曜日、日曜日と。そして5月1日は台湾がメーデーでお休みということで、チャイナエアラインにはアポを取ろうとしたんですけど取れなくて、今回は航空会社への訪問はございません。あちらでは新竹県の政府を訪問したり、あと外交部を訪問したり、県人会と交流するとか、そういったところを今回の目的としております。以上でございます。

(UMK)
表事項以外のことで質問ございましたらお願いいたします。

新型コロナウイルス感染症に係るワクチン接種について

(NHK)
月から新型コロナウイルスの関係で5類相当に変わってくるところで、ワクチンの接種対象が若干これまでと変わってくるという事情があるとは思うんです。その辺り知事としてどうして欲しいというのはなかなか難しいと思うんですけれども、考えとしてリスクの高い方に絞られるところもありますけれども、それも踏まえて知事としての考えがあれば教えていただきたいんですが。

(知事)
5類への見直しに伴う様々な対応については、改めて整理して県民の皆様にご報告したいと考えておりますが、ワクチンについてはやはり高齢者や基礎疾患を持たれた方など、リスクの高い方により重点を置いた取組になるものと考えております。今、特にオミクロン株がこれまでの株と比べてもかなり軽症で重症化はしない、若い方は比較的リスクは低いわけですが、やはり引き続き高齢者等については十分警戒する必要がある疾病だということを理解していただいた上で、2類から5類になるからもういいんだではなしに、やはりリスクの高い方をしっかり守っていく、そういったところにメリハリをつけた対応になっていくことは、関係の皆様に説明していきたいと考えています。

(NHK)
ばらく一般の方はワクチン接種が一時期途切れるかとは思うんですけれども、その点に関してはいかがですか。

(知事)
自身も感染しましたが、海外と比べた場合に自然感染による免疫を持っている人の割合はまだ多くありません。全体で4割ぐらいじゃなかったかなと思いますが、したがいましてまだまだワクチン接種も含めて免疫力を高めていくことの重要性は専門家から指摘されているところでありまして、今、本県もじわっと増加するのかどうなのかという微妙なところでありますが、やはり今後の推移に注意しながら、適切に感染状況等に応じた対応がこれからも求められていくと考えております。

チャットGPTについて

(宮崎日日新聞社)
話型AIのチャットGPTについて、活用方針などを巡って鳥取県知事も含めいくつかの県知事が、一部は活用するというところもありましたがいろいろな考え方を述べられています。知事としては、県の業務などへの活用をどういうふうに考えているのか、全く使わない方がいいとか活用する余地があるんじゃないかとかいろいろな問題点も指摘されているんですが、どういった考えをお持ちでしょうか。

(知事)
当に便利なものがある意味できて広く使えるようになったんだなと。新しい技術なり新しい道具が導入されたときに、メリットはあっても一方でデメリットがあるのは多分これまでも同じで、古くはダイナマイトであったり、原子力技術にしてもそうであります。それと比べても同じぐらい、そして社会にもっと大きなインパクトを与えていくのがこの生成型AIということは今指摘されているところでありまして、少しまわりくどい言い方になりましたが、リスクを十分認識し、それを適切にコントロールしながら有効活用することができればいいなという思いは一般論としてあります。そして今、県の県庁LANが直接インターネットに接続されていないので、県の職場では活用できないのが現実問題としてあります。ただ、職員が自宅でいろいろ作業するときには使えたりするわけでありますので。その時に今言われている情報流出だとか著作権の問題に抵触するというリスクがあります。したがいまして、禁止ということを言っている知事もおられましたが、自宅等も含めて一律に禁止することを今考えているわけではありませんが、どういう問題があるのか、リスクがあるのかというところを庁内的にも確認する必要があるのではないかということを今指示しておりまして、改めてそれを職員に徹底して、リスク管理をまず行うこと。その上で、やはり使いようによっては効率化であったり、生産性の向上に結びつくのではないかなと考えております。私自身は今言われたチャットGPTは登録しておらず使っていないんですが、BingAIは少し使ってみたことがあります。「確かに賢いんだな」と感じたことがあります。ある記念式典での祝辞はどういうものが望ましいかと試しに問いかけてみたら、ちゃんといろいろなポイントを押さえた答えが出てきて、自分なりにいろいろ試してはみたところであります。せっかくこういった技術ができたものですから、リスクがあるからと警戒するだけではなく、適切にリスク管理をしながら、良い形で活用ができればなという思いはあります。

(宮崎日日新聞社)
答えを要約すると、今のところ県の方針としては未定だけれども、リスク管理がしっかりできるのであれば使っていくのは別に問題ないということでしょうか。

(知事)
庁の仕事としては今活用できないことになっております。そして自宅での補足の作業のときなどリスクもありますので、それをまずは周知したいというのが今の段階であります。その次の段階として、より積極的に活用すべきではないかという考え方が出てきた場合に、インターネットとの接続環境を整えて県庁の中でも使うことができるような仕組みを作るかどうかというところは、よく検討していく必要があろうかと考えています。

アミノバイタル®トレーニングセンター宮崎について

(読売新聞)
外型トレーニングセンターがオープンしたと思うんですけれども、いろんなチームの合宿だったりキャンプを誘致して「スポーツランドみやざき」の中核となる拠点ということは理解してるんですけれども、改めて知事にトレーニングセンターの意義とこの施設をどう活かしていくかお聞きしたいのと、あとラグビー日本代表の合宿はじめ、その他にどういったチームを誘致していきたいというところがあればお教えください。

(知事)
ポーツを地域振興に生かしていくということでの「スポーツランドみやざき」の取組を行う上で、昭和54年国体であれだけスポーツ施設を集中させてということで、まず一つの大きな拠点は総合運動公園なわけでありますが、それに加えて、このシーガイアエリアも今既にゴルフやトライアスロンのトレーニングセンターに位置づけられておりますし、今ご指摘のあったラグビーとか、それからJリーグのチームや陸上競技なども受入れています。そしてその環境をさらにより充実したものにしていこうというのが今回のアミノバイタル®トレーニングセンターになります。ここの強みとしてはやはりすぐそばにシェラトン、宿泊施設もあることだとか、トライアスロンなどは海でのトレーニングもできるだとか松林を利用したクロスカントリーのコースもあるだとか、それから今まで周辺のグラウンドなども活用して合宿が行われてきたということですが、より環境を整えた練習グラウンド、それから屋内練習施設等を整備することで、今言われたラグビーの日本代表も含めた国内外のトップチームの受入れが可能な環境を整えることができましたので、ここだけということではなしに、さっきの総合運動公園などに加え、「スポーツランドみやざき」の受入体制がより充実したという位置づけで考えております。これまでも実績を積み重ねてきて、そして今年、ラグビーのワールドカップフランス大会が開催されますので、まずは日本代表チームの誘致に今、取り組んでいるところで、良い感触も内々には伝わってきているところであります。それのみならずサッカーでありますとか、陸上競技、それから日本代表チームのみならずラグビーで言えばトップリーグのチーム。この前オープニングのとき、トップチームの方も視察に来ていただいていたところであります。興味を示していただいたところで、しっかりとそういったラグビーやサッカー、陸上競技などのトップレベルのチームの誘致に努めていきたいと考えておりますし、元々屋外型でありますので、それ以外の種目もさらに受け入れることができればと考えております。

(読売新聞)
グビーのワールドカップが終わってから4年経つ間に、また今言われた海だったり松林だったりいろんなところを活用して他の種目のチームを誘致していくことにも注力していきたいということですね。

(知事)
ッカーとか陸上の例えば長距離のチームなどは既に受け入れされておりますので、さらに環境が充実したところはアピールポイントになろうかと思います。

知事のゴールデンウィークについて

(宮崎日日新聞社)
年のゴールデンウィークは例年以上に、これまでとは違ってコロナの影響もほとんどないのかなっていう気はしますけども、まず知事はゴールデンウィークに何かご予定が決まっていれば、答えられる範囲でいいのでお答えください。

(知事)
つもこの時期は宮崎国際音楽祭がありますので、基本的に県内で音楽祭を中心としたスケジュールということで県外に行ったりすることはないです。

ゴールデンウィークにおける旅行等について

(宮崎日日新聞社)
内からも帰省であったり旅行であったりとか、今年は業界の期待感もかなり膨らんでいると思いますけれども、その辺の知事の受け入れ側として、観光県として、今後この2週間程度にどういう期待をされているのかお聞かせください。

(知事)
ろいろな公共交通機関の予約状況を見ると、コロナ前と100%同じまではいかないにしても、かなり回復しているなと感じておりますし、特に5月8日の5類への移行が、それはもっと前に発表されるわけですから、国民の皆様にどういうメッセージとして伝わって、いわゆる大型連休全体として誘客にも大変期待ができると考えております。今、侍ジャパンの合宿もG7農業大臣会合の受け入れも経験して、元気が出てきたところで勢いに乗って、観光の回復にさらに結びつけていくことができればなと期待しています。しばらく前に、どこかの大学の教授がAIの予測で5月の上旬ぐらいに感染が拡大するのではないかと言われていて、今この状況で都市部も含めて大きく拡大の予兆があるわけではありませんが、そこは慎重に見極めながら、でも久しぶりに、強い警戒までは抱かない状況の中で、やはり旅行などを楽しんでいただく時期ではないかなと考えております。心配なのは受け入れ体制の方です。急に人が戻ってきて、まさに直行便もそうですが、航空会社ではグランド職員の確保だとか、ホテル、旅館もやはりスタッフの確保が難しいということも聞いておりますので、タクシー等の交通機関もそうですし、せっかく経済の歯車が動き出してきましたので、それとぐっと噛み合うような受入体制の充実も今後課題になってくるだろうなと考えています。

花粉症について

(宮崎日日新聞社)
し前の話題になるんですが。花粉症に関する関係閣僚会合が初めて4月中旬に開かれて、首相いわく社会問題であるとおっしゃっておられて、対策の強化を指示されたとこだったんですが、花粉症の代表的な発生源が杉だと思うんです。宮崎が木材供給県ということで宮崎にとっても貴重な資源でもあると思うんですが、このあたりについて知事はどういう所感をお持ちで、いわゆる国を挙げてのプロジェクトに宮崎としてもコミットメントしていける部分があるのかなと思うんですが、どういうお考えをお持ちでしょうか。

(知事)
国知事会でも問題意識を持ってワーキングチームができたりしたこともありました。大事なことは、花粉の少ない杉に切り替えていくような将来に向けての取組もあります。宮崎県は杉の生産量が日本一ですが、宮崎のような挿し木のものと、それから関東などで行われている実生からの杉では、花粉の出方が違うとも聞いているところでありまして、いずれにせよ切り替えていくところは大事な取組であろうかなと考えております。

(UMK)
上で知事定例記者会見を終わります。

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総合政策部秘書広報課広報戦略室報道担当

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