掲載開始日:2023年6月14日更新日:2023年6月14日

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宮崎県知事定例記者会見(2023年6月6日)

項目

配布資料

発表事項(知事発言)

「日本のひなた宮崎国スポ・障スポ」イメージソングの歌詞募集について

私から何点か発表いたします。まず1点目は国スポ・障スポ関係であります。いよいよ4年後に開催を控えまして、機運醸成を図っていきたいということで、イメージソング作りを行います。お手元にチラシをお配りしているかと思います。まずはイメージソングの歌詞を募集するということであります。募集期間、応募資格は記載のとおりでありますが、特徴としましては、県内在住のアマチュアの方に限定して歌詞募集を行うことであります。この大会は、県民総参加によるおもてなしの心あふれる大会を目指しているということで、県民総参加で行うことの象徴としてこのような応募資格を定めております。個人での応募のほか、グループでの応募も可能でありますので、友人と一緒に、また学校のクラスなど学校単位での応募も可能となっております。募集期間は6月6日から8月25日まででありまして、最優秀賞一点を選考委員会により選考して、歌詞に採用された方には賞状及び賞金10万円を授与するということであります。

なお、このイメージソングにつきましては、公募による歌詞を踏まえて曲についても募集するやり方で作成していくこととしております。歌詞が決定した後に曲についても公募いたしまして、それを含めてイメージソングの出来上がりは来年夏頃を目途としているところであります。このイメージソングにつきましては、開会式・閉会式や、競技会場でのBGMでも活用し、さらにはダンスや体操、合唱などにも使用予定でありまして、長く様々な場面で県民の皆様に親しんでいただくということであります。

冒頭申し上げましたように、4年後に向けての機運を醸成する。そして県民の皆様に参加いただくことにより、県民総参加で大会を盛り上げていきたいということでありますので、ぜひ県民の皆様には、宮崎の魅力、それから「紡ぐ感動神話となれ」というコンセプトで実施するこの大会についての歌詞の応募をお願いしたいと考えております。

なお、先催県もいろいろなやり方をしているようであります。このように歌詞を公募するパターンや、歌詞だけ公募するパターンで、その後の作曲はプロに任せるものもありますし、特定のアーティストに作詞作曲を依頼するやり方もあるということです。例えば本県の国民文化祭ではイメージソングを、本県出身のボーカルのこんやしょうたろうさんがいらっしゃるアルケミストにお願いして、「ひなたの真ん中で」という曲を作っていただいたということであります。

国体に関して言うと、4年後に本県で国スポを迎えるわけであります。今年、鹿児島県で最後の「国民体育大会」が行われて、来年は佐賀県で初めて「国民スポーツ大会」と名前が切り替わるということもあります。そういった切り替わりのタイミングであること。しかもコロナの影響で鹿児島県の予定が変更になりましたので、今年、来年と九州で続けて開催されることで、宮崎県の県民の皆様にとってもこれまで以上に国体なり4年後の国スポを意識するタイミングになろうかと考えております。ぜひそういった機会にイメージソング作りで機運を盛り上げていきたいと思います。ちなみに鹿児島県、佐賀県、滋賀県あたりは特定の地元出身などのアーティストに委嘱して作曲するやり方をされるようであります。その後の青森県は歌詞を公募するということで、それぞれ「県の思い」で取組を進めるということであります。

令和4年度県外からのスポーツキャンプ・合宿の受入実績について

2点目はスポーツキャンプ・合宿の受入実績について、数字の面での報告であります。お手元の資料や、モニターでも映しておりますが、団体数、参加人数、延べ参加人数の全てで前年度と比較して増加傾向になったということであります。コロナの影響もまだ残っておりましたが、ずいぶん落ち着きつつある状況の中で、増加の要因としましては、お手元の資料に整理しておりますように屋外競技のほか、バレーボールなどの屋内競技でも合宿を再開する動きが見られたこと、それから特にこれまで見送っていました学生の合宿件数の増加などが背景になっております。お手元の資料の方がよりはっきり見えるような気もしますが、いずれにせよコロナでどんと落ち込んでいたものが回復したということであります。団体数に比べて延べ参加人数がより大きくなっているのがご覧いただけようかと思います。例えば令和元年と令和4年を比べると、団体数自体は減っておりますけど延べ参加人数はぐっと増えている状況もあって、一つ一つのチームあたりの参加人数が増えているということも、この数字から見てとれようかと考えております。これは令和4年度1年間を通しての数字であります。

そして次が春季キャンプです。年明けの1月から3月、特にJリーグやプロ野球のキャンプが行われるこの時期について、特出しで数字を整理しております。これについても、団体数、参加者数、延べ参加人数の全ての項目で前年を上回りました。1チームあたりの参加人数も増加しているということであります。特に、観客数が85万8800人であります。これはオリックス・バファローズの日本一歓迎パレードもあり、そしてその後には特に侍ジャパンの合宿があったことで、この85万余という数字は過去3番目に大きな数字となっているところであります。

そして、経済効果であります。今、申し上げましたような、団体数なり観客数の大きな伸びがありまして、経済効果につきましても特に侍ジャパンの合宿は大きかったと考えておりますが、118億円余でした。それからPR効果は100億円と、これは過去最高の数字です。連日のように「侍ジャパンの宮崎キャンプ」と報道されたことにより、PR効果が過去最高の数字になったと考えております。参考までに、侍ジャパンを特出しで整理した数字をここに掲げております。経済効果が21億円余、PR効果が50億円でありまして。先ほど見ていただきました春季キャンプの多く、特にPR効果はその半分が侍ジャパンの宮崎キャンプに伴うものであったという数字であります。来場者も18万人で、相当な人数であります。ちなみに単純に比較しますと、イチロー選手が参加した平成21年の侍ジャパンの合宿は、来場者が24万人であったとこれまでもご報告しております。

でもあのときは適切なコントロールができなくて、大渋滞にもなったということであります。今回はそういった過去の経験・教訓を踏まえて、適切に管理することによって、渋滞等の大きな問題もなく受け入れることができ、これだけの人数、そしてこれだけの経済効果、PR効果を生むことができたということであります。ちなみに平成21年のときの侍ジャパンだけの数字は出していませんが、平成21年の春季キャンプの経済効果、PR効果は、経済効果が107億円余でPR効果は76億円余でありました。いずれにせよ、そのときを上回る経済効果、PR効果を出すことができたと考えております。このような経済効果をもたらしたことに加えて、やはりキャンプ地として、特に侍ジャパンでしっかり役割を果たすことができたのは、今後の自信にもつながると考えておりますし、またキャンプ地としての魅力を、このような機会を通じて幅広く発信することができたと考えております。

来月はいよいよラグビー日本代表の合宿が、新しく整備されたアミノバイタルトレーニングセンター宮崎等もありますし、そういったところも活用されながらラグビー日本代表が合宿されるということで、スポーツを通じた「スポーツランドみやざき」の取組が、様々な効果を生んでいることを手応えとして感じられるところであります。また別の話になりますが、昨日は、3月に行われましたアジアゴルフツーリズムコンベンション(AGTC)の日本の関係者が訪問されて、我が国で初めて開催するゴルフツーリズムコンベンションが非常に成功だったと、特にやはり宮崎の食べ物の美味しさ、それから海外の方も含めてニシタチ巡りなども非常に好評であったとおっしゃっておりました。これは合宿ではありませんが、スポーツを通じたこのような大きなコンベンションにおいても手応えを感じることができたことと、それからこれをきっかけとして、ゴルフツーリズムもアジアからのお客様が中心でありましたが、それ以外の国からも受入れを進めていきたいと考えております。まだ具体的に発表できる段階ではありませんが、今回のAGTCをきっかけとした宮崎のツアー商品を考えておられる海外の旅行会社の動きがあるという報告も受けていたところであります。言葉の面も含めて、これまで以上に様々な対応の体制を整えていく必要があろうかと考えておりますが、「スポーツランドみやざき」のさらなる動きが経済効果も含めて期待できるものとして、付け加えてご報告したところであります。私からは以上です。

質疑応答

令和4年度県外からのスポーツキャンプ・合宿の受入実績について

(MRT)
ず今回のキャンプの数字についての率直な受け止めを改めてお願いします。

(知事)
コロナがこのような落ち着きを見せて、いよいよ5類に移行した段階を5月8日から迎えたところですが、その前の状況だった春季キャンプにしても、今年は有観客でほぼ例年どおり実施することができ、回復傾向が、このような数字からも確実に見て取ることができたことは大変嬉しく思っております。それに加えて侍ジャパンのPR効果も含めて、大きな経済効果、PR効果を生むことができたのは、しっかり開催地としての役割を果たした上で、そのような効果を生み出すことができたところにも強い手応えを感じております。

(MRT)
あと、先ほどラグビー日本代表の合宿について、アミノバイタルトレーニングセンター宮崎等という発言がありましたけれども、正式にアミノバイタルトレーニングセンター宮崎を使いますという打診がもうあったんでしょうか。

(知事)
発表の時はそういった表現はされていませんでした。受入体制の強化という意味で、アミノバイタルトレーニングセンター宮崎の話を申し上げましたが、日本ラグビーフットボール協会の発表においては、シーガイア周辺においてという表現がされておりました。実際にどのように使われるかという詳細までは、まだ我々も把握できておりません。

(スポーツランド推進室)
ラグビー日本代表の合宿地でございますが、今のところ宮崎市という表現になっております。過去の実績から申しますと、シーガイア周辺で行われておりますので、今回もその辺りで行われることにはなるかと思われます。

(知事)
失礼しました。あくまで協会の発表がそういった表現になっているということです。

(MRT)
先日の自民党総務会長の視察のときもそういったお話はいただいたんですけど、今の会見の中でアミノバイタルトレーニングセンター宮崎等とちょっと一歩踏み込んだ表現があったのかなと思って。

(知事)
少しそこは不正確でありました。失礼しました。

(MRT)
進展はそれから変わってないということですね。発表事項について各社質問をお願いします。

(宮崎日日新聞社)
スポーツ合宿について、コロナ禍前の水準に戻ってきているということですけれども、実績を見ると、やはり春のキャンプの時期に集中している傾向が見てとれるんです。県としては全県展開と通年化を掲げていらっしゃると思うんですけど、そこも踏まえて、まださらに多い過去最高の実績もあると思うんですけど、これを超えていくために必要な取組をどういうふうに考えていらっしゃるのか教えてください。

(知事)
やはりこれまでの実績を踏まえてさらに伸ばしていくためには、これまで申し上げておりますような通年化であったり、全県化、多種目化を具体的に実現していくことであろうかと考えております。例えば野球だけを取っても、秋のフェニックスリーグをもっともっとPRして盛り上げていく余地はあるだろうと思います。今、メジャーで大活躍している大谷選手も含めて、多くの選手がこのフェニックスリーグを通って成長していかれるわけでありますので、若き将来のスターが宮崎で鍛えていることは、野球だけをとってもまだまだ伸ばしていく余地はあろうかと考えておりますし、ラグビーについてはトップリーグ、それからJリーグについてももっと多くの合宿を宮崎市のみならず、全県的に受入れをさらに進めていきたいです。それからもっともっと種目を広げていくという意味では、ツーリズムも入りますけどサーフィンなども海外からの誘客に取り組むことを補正予算案でも発表したところでありまして、観光も含めてでありますがスポーツの合宿なり、さらにそういったところに力を入れていくことでもっともっと伸ばしていく余地があろうかと考えています。

(NHK)
春季キャンプの観客数は過去3番目に高い結果ということで、平成27年度と平成28年度が今回より高かった年かと思うんですけど、このときは何か要因があったりされますでしょうか。

(知事)
平成27年度は、ラグビーの日本代表が長期合宿で何回かにわたって計75日間、来県されたところが大きかったですかね。

(スポーツランド推進室)
手元に要因というのは特にないんですが、先ほど知事が申し上げましたとおり、ラグビー日本代表の合宿の期間とかそういったところも要因になるのかなと思っておりますが、いずれにしても今の時点では手元に資料がございません。

(NHK)
通年で見てもかなりコロナ前の水準には戻ってきていると思うんですけど、春季キャンプがかなり多かったことで全体を押し上げている面もあると思うんです。この春季キャンプ以外は去年の夏はまだコロナの影響もかなり多く厳しい状況もあったと思いますが、そのあたりはいかがでしょうか。

(知事)
そのような背景のもとで全体的に戻りきっていない部分があろうかと考えております。特に年明け以降のオミクロン株の状況の中で春季がこのようにかなり回復してきたのは、今後の夏秋に向けても大きな期待ができるのかなと考えております。

(MRT)
それでは発表事項以外で各社よろしくお願いします。

「東九州自動車道」清武南IC~日南北郷IC間の開通効果について

(UMK)
昨日、国土交通省から発表がありました東九州自動車道の今年3月に開通した清武南-日南北郷間の延伸効果について、1ヶ月の利用台数が5700台ですとか日南と宮崎方面の交通量が5%増えたという発表がありました。これについて所感を教えていただければと思います。

(知事)
数字として5%だろうかと、もっと大きな数字もあるのかなと思っておりましたが、実際に自分が利用してみても、それから例えば日南飫肥の観光客の動向にしてもかなり人が増えていると言われております。やはりインフラ整備による観光経済効果は極めて大きいことを改めて実感しております。

(UMK)
今後の期待はいかがでしょうか。

(知事)
ぜひこれを生かして、コロナからの回復が今も県全体で大きな課題となっておりますので、先日、クルーズ船の「クイーン・エリザベス」が初めて油津港に入港したり、これからもクルーズ船の入港も予定されています。やはり高速道路の開通効果もプラスにして、さらに周遊していただけることもあろうかと考えておりますので、今、それを最大限に活用していろいろな取組を進めていきたいと考えています。

県立学校における転落事故の発生について

(NHK)
昨日、県立学校での転落事故があり、今日の午後に記者レクが予定されておりますけれども、昨日の午前中9時ごろに発生した事案で、警察からの発表があったんですけれども、私が17時頃に担当課に問い合わせたときに一切回答がなくて、発生から8時間経っている状況で、しかも県立学校という県が管理する立場にある場所での事故を、もちろん学校の特性上、センシティブな部分もあると思うので、すぐに全てをつまびらかにすることはなかなか難しいのは承知していますけれども、それだけ時間が経ちながらも一切情報が出せないのは、情報公開のあり方からしていかがお考えでしょうか。

(知事)
ご指摘を受け止めたいと考えております。まずは怪我をされた生徒さんの早期の回復を祈っているところであります。学校において大きな怪我を負われる事故が発生したことに対する受け止めと、適切に情報提供すること、そして原因を分析して再発防止、安全対策を進めていくこと、それぞれの取組が非常に重要だと考えております。情報提供が迅速にできなかったことについては、どのような事情があったのか把握しておりませんが、しっかり組織全体として受け止めて、適切な情報提供を今後できるように徹底していきたいと考えております。

(NHK)
知事としても昨日中に全てではないにせよ、ある程度の情報提供をすべきだったというお考えでよろしいでしょうか。

(知事)
事案の性格にもよるかと思います。その辺りの事情も含めて午後に説明があろうかと考えておりますが、私としては様々な事情を考慮した上で、でも可能な限り適切に早期に情報を提供するのが望ましいと考えております。

(NHK)
教育委員会全体の決定として、昨日の段階では何も言えることはありませんというのが昨日の回答だったんですけれども、これに関して知事は指示というか相談を受けて対応されましたでしょうか。

(知事)
発表のタイミングについては、特に相談は受けておりません。今日その報告を受けたということになります。

(NHK)
知事が聞かれたのは今日なんですね。

(知事)
はい。

(NHK)
なかなか事案の難しさはあると思うんですけど、かなりそのときの担当課の方にもお願いしたんですけれども、この辺りの情報提供のあり方は、ルールがあるかわかりませんけれども、今一度ご検討いただければと思います。

(知事)
はい、冒頭申し上げましたようにしっかりご指摘を受け止めて、対応していきたいと考えております。

(宮崎日日新聞社)
この事案が発生したことについて先ほど被害者の方の早期回復を祈るというコメントをいただいたんですけれども、この後説明はあるかと思いますが、知事として事故が発生したことそのものについてはどういう受け止めを感じていらっしゃいますか。

(知事)
やはり安全で安心して学んでいただくべき環境の学校という場面でこのような事故が発生したことを重く受け止めております。先ほど申し上げましたように、どうしてこのような事故が起こったのか、その原因をよく把握して分析した上で、再発防止のための安全対策の徹底は極めて重要だと考えています。

(MRT)
それでは定例会見を終了させていただきます。

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