掲載開始日:2024年3月5日更新日:2024年3月5日

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宮崎県知事定例記者会見(2024年2月14日)

項目

配布資料

発表事項(知事発言)

知事の米国(ニューヨーク、ロサンゼルス)訪問について(報告)

それでは私から何点かご報告を申し上げます。まず、先月参りました米国出張についてであります。コロナで海外におけるプロモーションは止まっておりましたが、本県にとって最重要マーケットであるアメリカでのプロモーションが本格的にスタートしたなというところであります。宮崎牛のプロモーションを中心として、また、昨年の宮崎県人会世界大会を踏まえ、ニューヨークとロサンゼルスの県人会との意見交換を中心に、1月の末に3泊6日という行程で濵砂議長と県のスタッフと行って参りました。

資料に沿って説明申し上げますと、ニューヨークでは、「宮崎牛プロモーション」。マンハッタンの郊外ではありますが、日本料理店、宮崎牛の鉄板焼なども提供して、一日に3回転するような大変人気の「Mt.FUJI」というレストランであります。そこで100人ほど様々な飲食関係者やメディア関係者を招いたレセプションを行いました。この写真は、私が15分ほど時間をいただいて、宮崎牛や宮崎についてご説明したものですが、資料にありますようにミヤチクのシェフが現地に行って、カッティングセミナーもおこないました。これも重要な取組でありまして、宮崎牛はアメリカでかなり輸出が増え、順調に伸びておりますが、その多くはヒレやサーロインの部分が使われています。このカッティングセミナーでは、通常だとあまりアメリカでは使われない肩ロースの部分について、このようなカットをする、本当にきめ細かく、ここはこういう部位である、ここをこういうふう料理をすると十分焼肉やステーキとして提供できるという説明をシェフの谷口さんにしていただきました。ヒレやサーロインだとこれまで牛肉の6割から7割の活用だったものを、こういった肉をさらにフル活用することで8割から9割にすることができ、それは我々にとっても牛肉の輸出を伸ばすきっかけにもなりますし、それを受け取った側もより稼ぐことができる、儲かることができるといったプロモーションをおこなったのが今回の特徴であります。また、宮崎の焼酎なども、今、蒸留酒を食中酒として飲む文化が海外ではなかなか無いということで、カクテルベースにしたり、ジンやウォッカのように食後酒としてバーで飲むといったプロモーションを行っております。写真の手前にあるピンク色のドリンクはたしか「百年の孤独」です。「百年の孤独」をピンクの色合いにして上にバニラの粉を振っていました。日本酒は日本料理の人気の高まりとともに輸出を伸ばしているのに比べると焼酎はまだまだというところでございます。飲み方はそれぞれ大変美味しいと思いますが、現地でのそうした飲み方に対応するなどして、しっかりと様々なきっかけをつかみながら、さらなるプロモーションを行ってまいりたいと考えております。

写真はニューヨーク宮崎県人会の齋藤会長で、現地の会計法人を経営しておられる方でございます。マンハッタンのど真ん中にオフィスを構えておられます。そのオフィスを訪問しての意見交換、それから夜は県人会のみなさんとの意見交換を行ったところであります。昨年の宮崎県人会世界大会をきっかけとして、齋藤会長もどういうことが自分たちとしてできるんだろうといった問題意識をやはり持っておられました。ここで何かの結論が出たわけではありませんが、先ほどの宮崎牛のプロモーションにも齋藤会長に来ていただきましたし、引き続きお互い連携して、いろいろな場面で宮崎のPRにこれからも力を合わせて取り組んでまいりたいと考えております。

それから、初めて期間限定のアンテナショップとして、現地の日本食料品店に宮崎の県産品を「ミニコンネ」という形で期間限定で取り扱っていただきました。私も現地で説明を受けておりましたら、現地滞在の日本人のみならず海外の方も日本の食料品を求めてこられるということで、そういう方々にどういうふうに県産品を発信していったらいいのか、いろいろな声も聞きながら、今後さらにプロモーションを考えていきたいと思います。

次はロサンゼルスであります。日本料理店の「Matsuhisa(松久)」を訪問しました。先日報道されたように、ドジャースでプレーすることになった大谷選手と山本選手がビバリーヒルズの日本料理店で会食されて、そこでA5の宮崎牛が提供されたというニュースを受けて、お礼を申し上げるため参りましたところ、個室になった寿司カウンターで実際に両選手が食事されたということでした。もしかして現地のメニューで「宮崎牛」と出ているのだろうかと期待して行ったのですが、「Japanese Wagyu Beef」と、和牛として提供されておりました。宮崎牛だけではないようでありますが、今回、両選手に宮崎牛が提供されたこと、そして今通常の流通ルートで宮崎牛がそれだけアメリカで使われており、その中でもより良いものを提供しようということで選んでいただいたのは我々にとって誇りだなと思います。出生証明書を見たら西都市の方もそこにおられまして、濵砂議長も喜ばれたところであります。宮崎牛の皮で作ったグローブなども贈呈したところであります。このお店のみならず、俳優のロバート・デ・ニーロさんと連携しながら、各地にいろいろな店舗を持っておられるのが「Matsuhisa(松久)」さんです。写真の方はオーナーではなく、オーナーの方とは出張中でお会い出来なかったところでありますが、宮崎牛の引き続きの取り扱いをお願いしたところであります。偶然ではありますが宮崎牛がアメリカにおいてそれだけ流通し、そしてやはりこうしたトップシェフから高い評価をいただいていることも確認できたところであります。

日米文化会館については、日本文化を発信する拠点がロサンゼルスにありまして、以前ロサンゼルスのJETROの所長からも紹介をいただきながら、そちらと連携協定を結んでおります。コロナの関係でその後の展開ができなかったんですが、館長が変わられたということで改めて挨拶に参りました。日米文化会館は「リトルトーキョー」に位置しており、「リトルトーキョー」では様々な日本文化をアピールするイベントも行われているところです。そういうところでうまく宮崎のいろいろなプロモーションができないか検討しているところです。具体的に何か進んでいるわけではありませんが、引き続きそういった機関とも連携を図っていきたいというのと、もう一つは、世界に3ヶ所、外務省が日本文化の発信拠点として整備をしているのがジャパンハウスです。ロサンゼルスとブラジルのサンパウロ、それからイギリスのロンドンの3ヶ所に設置されているところです。サンパウロでは、5年前に宮崎のプロモーションを行ったところでありまして。その勢いでロサンゼルス、ロンドンも含め全てでできたらいいなと思い、特にロンドンはラグビーの代表合宿の受け入れを行った面も含めて話を進めていたのですが、コロナで止まったところであります。5年前、まだ整備中でありましたが、私もこのジャパンハウスを訪問し、海部館長にも今回久しぶりにお会いしたところです。新たにその場に日本料理店もできており、そういったところを使って日本料理や文化の発信をしているという話を伺って、ぜひこういったところや日米文化会館とも連携しながら発信することができればと考えています。次に、ロサンゼルスの県人会の皆さんと意見交換しました。特に森会長が、県人会として何か故郷宮崎に貢献することができないだろうかとお会いする度にずっと言われておりまして、それが昨年の宮崎県人会世界大会のきっかけにもなったところでありますが、ああいった場ができたこと、そしてそこでまた横のつながりができたことを大変喜んでおられましたし、これからもいろいろな形で協力していきたいといった意見交換をおこなったところであります。アメリカでのトップセールスは、約4年半ぶりになります。宮崎牛の輸出先としては、台湾の次、2番目にアメリカということで、輸出も着実に伸びている状況でございます。また、焼酎はこれからもっともっと伸びしろがあります。焼酎は以前、ロサンゼルスのJETROの西本所長のお力添えで、「焼酎輸出促進協議会」をロサンゼルスに作って、宮崎の焼酎や奄美の黒糖焼酎などのプロモーションを行っている流れもありますので、それも大切にしながら、今後とも展開を図っていきたいと考えています。なお、我々の行程とは別に、我々が行った直後の1月の末、それから2月にも宮崎、鹿児島、それから大分との連携のもとで焼酎のプロモーションがニューヨークで行われました。先ほど言いましたようにまだまだ大きく伸びている状況ではありませんが、「青鹿毛」がフランスのコンペティションでグランプリを獲ったということもありますし、しっかりと様々な事をきっかけにしながら、さらに伸ばしていきたいと考えているところでございます。アメリカを訪問してみて、本当に物価が高いなと改めて感じました。ちょっとマクドナルドを利用したら5000~6000円と現地の方からも聞いておりまして、円安の影響等もありますが、そうした状況の中で高級食材である宮崎牛についてもぐんぐん伸びています。しっかりと富裕層も含めて和牛を評価していただいている方に伸びていることから、これからも力を入れて伸ばしていくことができるかと思っております。ちなみに「Matsuhisa(松久)」では、「Japanese Wagyu Beef」ということでA5のサーロインが提供されておりましたけど、1オンス32ドルという値段がついていました。1オンスは28グラムですから相当な値段になるではないかと思います。100グラムあたり1万数千円になるのでしょうか。しっかりと高級なもの、高く評価されたものとして売れているということです。

宮崎県公式観光サイトのリニューアルについて

続きまして、宮崎県公式観光サイトのリニューアルであります。これまでは観光情報を「旬ナビ」で発信していたところでありますが、12年ぶりにリニューアルをいたしました。いろいろな面で古くなっている、また、現在の状況に対応できていないという分析のもとに、宮崎は今、プロ野球等のキャンプシーズンで賑わっておりますし、秋はゴルフ等で大変賑わうわけですが、それ以外の時期も含めてしっかりと集客に結び付けていきたいということでの発信の強化であります。新しいサイトの公開は、今日の午後1時から予定しているところであります。

リニューアル内容を簡単にご報告しますと、サイト名がこれまでは「旬ナビ」でしたが、大体「宮崎」や「宮崎県の観光」と検索されるので、その検索にヒットする割合をより高めていく、検索結果のより上位に表示されるよう「宮崎県公式観光サイト みやざき観光ナビ」ということで、タイトルも検索されやすいようにシンプルにしています。サイトロゴ、サイトデザインについても宮崎らしさを強調しています。

それからサイト内の回遊性を向上させるために、閲覧された方がよくクリックするメニューを画面上部に配置して、スクロールしたとしてもそれがちゃんと表示をされるよう今だと当たり前のようにありますが、サイト内の回遊性をより高める工夫になります。

それから、一目で魅力がわかるデザインになります。これまでは表示される写真が小さいものであったり、いろいろな見直しが必要ということで、このような形で同じスポットでも時間帯・季節・画角が異なる写真を掲載して、一目で観光地の魅力が伝わるようにしました。先ほどサイトのタイトルについて申し上げましたが、説明文の内容についても、より充実を図りながら、検索エンジンでヒットしやすいキーワードを含めたという見直しであります。

それからよくあります急上昇ランキングですね。こういったところに皆さんが注目していますというコーナーを設けて関心を高めていきます。ニーズが高い情報をリアルタイムで発信していくということで、直近の閲覧状況から人気順に自動で並べ替えるようにしました。

それから事業者向けについては、これまで情報が少し混在していた部分がございますが、スポーツキャンプ・合宿、修学旅行、MICE(マイス)などの事業者向けの専用ページを設けました。

最後にスマートフォンへの対応であります。これもきわめて大事で、最近ではこうしたサイトの閲覧の7割がスマートフォンによるものであります。それに対応した画面表示がなされないと的確に伝わらないということで、「レスポンシブルデザイン」と言いますが、閲覧する端末の画面の大きさに応じて表示が自動で最適化する仕組みを採用しました。今は、多くの皆さんが旅行する前から様々な観光地や宿泊も含めて予約されており、スマホやこういったネットでの情報検索が極めて大きな役割を果たしているということで、サイトのリニューアルに取り組んだところであります。気になるのは外国への発信でありまして、それはもう少し時間をいただいて、これをベースに様々な外国語に対応するサイトの準備を至急進めているところであります。

私からは以上です。

質疑応答

知事の米国(ニューヨーク、ロサンゼルス)訪問について(報告)

(毎日新聞)

宮崎牛の輸出・販路拡大についてです。輸出が伸びているということでしたが、具体的にデータとしてどういう状況なんでしょうか。あと「販路拡大につなげることができた」という成果をおっしゃっておりますけれども、今後の販路拡大に向けた具体的戦略、現にどんなものがあるのか。もう一つは、大谷さんと山本さんのお店を訪問されていましたけれども、両選手への何か直接のアプローチは今後何か考えておられるのか、以上3点お願いします。

(知事)

1点目のデータについては、事務方から数字も含めて申し上げることができればと思います。世界に向けては台湾に次いで第2位の輸出先でありますし、宮崎牛の輸出も右肩上がりでずっと伸びているということでありますので、その数字をフォローいただけますか。

(畜産振興課)

県産和牛の輸出につきましては、県全体では令和4年度が1153トンになっております。また、うちアメリカが2番目になっていますけれども、アメリカへの輸出につきましては277トンになっております。

(知事)

データを挙げていけばいろいろな数字もありますが、全体的なボリュームとしては今のような数字であります。アメリカには低関税枠という課題がありまして、200トン(正しくは「65,000トン」)ぐらいの枠があって、この低関税枠がブラジルからの鶏肉等の輸入も含めて一緒のグループにされていますので、わりとすぐいっぱいになってしまいます。年明けの今の時点では、低関税が多分適用されていると思います。この低関税枠を増やしてほしいと国を通じて要望しているところでありますが、その低関税枠がいっぱいになっても、先ほど言いましたように高級品として出ておりますので、低関税枠がいっぱいになってその後輸出が伸びないという状況にも比較的ないということでありまして、積極的に引き続き売り込みを図っていきたいと考えております。ご質問いただいた今回のプロモーションでは、様々な形で宮崎牛を提供したところでありますが、その中でもしゃぶしゃぶの人気が高かったとアンケートの中でも出ているようです。それから報告を受けましたが、全米(正しくは「世界中」)でいろんなチェーン展開している店と新たに宮崎牛フェアを行って、宮崎牛を取り扱っていただくという商談にも結びついております。それからニューヨーク在住の日本人向けのタウン誌においても、今回のプロモーションを発信していただいたり、いろいろな形で取り上げていただきました。大谷選手と山本選手については、行かれた店でたまたま宮崎牛を取り扱っていただいたわけでありまして、そこに対するアプローチは特にございません。今後ともぜひ注目を集める両選手にいろいろな機会に宮崎牛や宮崎のものを食べていただければいいなと思いながらも、特にアプローチは予定しているわけではありません。

(毎日新聞)

あとちょっと聞きにくいんですけど、円安の中ですけれども、今回の訪米では概算でどのぐらいかかったんでしょうか。

(国際・経済交流課)

今回の米国訪問に要した経費ということで、旅費のほか、現地の通訳費等総額で約780万円となっております。執行部5人で出張した経費でございます。

(毎日新聞)

それぞれ発表内容に関してご質問があれば。

(UMK)

2点聞かせてください。今回のアメリカ訪問が4年半ぶりということだったんですけれども、今回の訪問をとおして知事として総括といいますか、今回の訪問はどういったものであると位置づけられるか、改めて言葉をいただいてよろしいでしょうか。

(知事)

冒頭申し上げましたようにコロナで止まっておりました海外における直接のプロモーションの再開になろうかと思います。その中でも最重要マーケットがアメリカだというのは、経済の中心地でもあり、やはり情報の発信地でもありますので、アメリカで流行っているといいますか、評価の高いものがそれ以外の国にも影響があるということで、第一にアメリカに向かいました。これまでもアジア、さらにはEU諸国でもいろいろな取組を行っておりますし、私は参加できませんでしたけど、経済連は去年スペインで宮崎牛のプロモーションを行うなど、全共(全国和牛能力共進会)の成果を踏まえて、宮崎牛などはしっかり攻めていくといいますか、発信していくチャンスだと考えておりますので、これからもいろいろな機会を捉えていきたいと考えております。そういえば、私がニューヨークでのプロモーションで15分間ほどプレゼンをしまして、大谷選手や山本選手の話などいろいろしたんですけど、アンケート結果によると、一番注目を集めたのが全共(全国和牛能力共進会)4連覇というところだったようです。日本でそういう大会があって、そこでそうした評価を得ているところに関心が集まったということで、やはりしっかりと我々の訴えるべき情報を的確に伝えていくことが大事だなと改めて感じました。

(UMK)

今のお話にもあったと思うんですけど、県人会の方では何か具体的な結論がでた、何かに結び付いたものではないというお話があったんですけど、実際手応え感みたいなものがしっかり感じられて帰ってきた視察であった感じでしょうか。

(知事)

宮崎牛は今申し上げましたように、次の取引がいろいろ展開しているというところは手応えになります。焼酎に関しては、もっともっといろいろな形でさらに進めていく必要があることと、県人会との連携に関しては、去年の宮崎県人会世界大会を受けて一番先に直接接した海外の県人会となります。先ほど経緯を説明したように、特にジョージ森会長からのご意見を受けて開催したものでもありますので、これをきっかけにさらに頑張っていこうという話もありました。これを受けて次に「何とか行事」をしましょうというところまで決まっているわけではありませんが、大いに前向きに協力していきましょうという連携がとれたかなと思いますし、今回のアメリカ出張では直接ありませんが、宮崎県人会世界大会を開催して、やはりいろいろな情報が集まったことによって、シドニーやドイツなど海外の今まで把握していなかった県人会があるという情報があったりして、そういった発掘にもつながったのかなと思います。やはり動いてみることで、いろいろな物事ができるなという感じはしました。

宮崎県公式観光サイトのリニューアルについて

(UMK)

観光サイトのリニューアルについてですけれども、けっこう「観光・宮崎」というのはずっとキャッチフレーズ的に使われてきたかなと思いつつ、サイトのリニューアルが12年ぶりで、もう少し早くテコ入れしてもよかったんじゃないかなと感じた部分もあるんですけれども、なんでこのタイミングでというのは何かあるのでしょうか。

(知事)

ご指摘のとおりです。情報発信はきわめて大事だと繰り返し申し上げてきたところでありますが、今回事務方からいろいろな説明を受けて、改めてそこが十分でなかった部分があるんだなという反省もしながらの今日の報告であります。他の県のサイトと比べても閲覧回数に大きな課題があるところも踏まえて、今回リニューアルを行いました。先ほど言いましたように、ただホームページで発信すればいいのではなく、スマートフォンでの閲覧が今は主流といいますか、多くの方がそちらから見ている中で、それに対応した表示ができていなかったところは大いに反省すべきだと思いますし、それと同じことが今海外向けの情報発信でも起きているので、そこは強い危機感を持っております。SNSを使った発信などもいろいろ取り組んでまいりましたけど、環境の変化に対応して的確に発信していくことの大切さについて、改めてしっかり組織内で徹底して取り組んでいきたいと思います。

知事の米国(ニューヨーク、ロサンゼルス)訪問について(報告)

(NHK)

宮崎牛の輸出について、今後アメリカで富裕層なのか、どの層に向けて販路を拡大していきたいと考えていますか。

(知事)

直接我々が「この層に」と言いながら出すわけではありませんが、先ほど言いましたように、我々の感覚からすると、相当高い値段で売られている中で評価いただき、輸出も伸びているということでありますので、受け入れてもらえる層が確実にあるんだなと手応えとして改めて感じました。以前、ニューヨークの高級ステーキ店を訪問したことがあるんですが、そのときはアンガス牛よりも高い値段で、より高級なものという位置づけで出されておりました。同じ牛肉で引っくるめるというよりも、牛肉の中でも本当に高級な特別な肉というのが和牛の位置づけであると思いますし、和牛の中でも宮崎牛の知名度や認知度が徐々に上がってきたなと手応えを感じております。

(NHK)

高級レストランやホテルでも提供されるということですね。

(知事)

はい。あと数に限りがあるわけですから、安く広く売る商材といいますか、そういうものではないと考えております。しっかりと良い値段で売っていくこと、そしてそれをもちろん生産農家の皆様に還元できるような取組を進めていきたいと思います。昨日も小林の競り市に朝、伺いましたけど、いろいろな方からやっぱり、物価高や餌が高い、子牛価格がなかなか上がらず、国内では消費が低迷しているといった本当に切実な声を聞くわけですが、競り市の開会式でも申し上げたんですが、海外ではこういうふうにぐんぐん伸びていて、確実に求められている商品だと、物価高の影響でいろいろと厳しい状況でありますけど、なんとか乗り越えて、確実に希望はありますよということをそういった場でも伝えています。

(宮崎日日新聞社)

米国訪問についてお伺いします。宮崎牛、それから焼酎については出発前にもプロモーションしていくというお話でした。現地で意見交換をする中で、向こうのトレンドに合った県産品の販路拡大について、こういったものが展開できるんじゃないかといった発見があれば教えてください。

(知事)

宮崎牛については今ご説明したところでありますし、焼酎についてもまだまだこれから伸びしろが大きい部分であろうかと感じております。それ以外の県産品を今回初めて「ミニコンネ」で販売してみて、その期間の売り上げの状況や、どういうところが評価を得たかというところまでの報告をまだ受けていませんが、やはりそこでの反応を見ながら、どういうものが地元の皆さんに受け入れられるのか、地元の皆さんといっても日本人や日本も含めたアジアの方も確実におられますし、海外の方もその店を訪れているようです。やはり日本の食料品、商品に対する関心は、品質も含めて一定の評価があるなと思います。そこをいかに伝えていくかだと感じます。また、いただいた今の質問をきっかけにもう少し説明させていただくと、配付資料の2ページの真ん中ですね。ミニコンネのとなり、右側に4人並んでいる写真がありますが、その一番左に立っている方は北浦の磯田さんという方で、魚の輸出をしておられます。東京と福岡の市場からアメリカに魚を空輸で送って、ビジネスになっているわけです。もちろん向こうででもいろいろな魚が獲れるわけですけれども、日本の魚の丁寧な処理、品質の良さ、鮮度が高いものを送られてくることにより日本料理店などで高く売れているということでありまして、本当に驚きますね。日本の水産業も魚価の低迷などいろいろありますけど、適切にそういった潮流に乗せて届けることができれば、十分ビジネスになる、稼ぐことができるんだということを磯田さんから教わったなと感じております。

(宮崎日日新聞社)

関連で、今年度の新規事業で北米向けの例えば発酵食品、漬物や醤油、味噌などの県産品を売り込む事業があったと思うんですけど、今回米国に行ってみられて、この分野の商品の反応を何か聞かれている部分はあったのでしょうか。

(国際・経済交流課)

令和5年度の発酵AIを用いたモデル事業でございましたけれども、今年度ですと焼酎を題材に今まさに調査分析を進めている状況でございます。

(知事)

だ途中ということです。

宮崎県公式観光サイトのリニューアルについて

(宮崎日日新聞社)

観光サイトですけど、冒頭少しありましたけれども、今回のリニューアルでキャンプシーズン以外の時期、にもしっかりつなげたいということだったんですけど、改めてどういう方たちに、いろいろな形の観光があると思うんですけど、どのような形で観光の結果というか消費につなげてきたいという気持ちがあるのでしょうか。

(知事)

コロナが5類に移行して、観光が動き始めました。その中でもちろん団体旅行もあるんですが、個人旅行も昨今増えている中で、事前にネットで情報収集する傾向があり、そこに合った形で適切に情報提供できるように今回リニューアルしたところが大きな意義であろうかと考えております。特定のターゲットを見据えた情報提供ではありませんが、せっかく持っていた宮崎のいろいろな素材が十分伝わっていなかったという反省のもとに行ったものでありまして、様々な発信の仕方も考えていきたいと思います。

(読売新聞)

観光サイトのことで重ねて申し訳ありません。前回のリニューアルから12年ぶりということで、ちょうど河野知事が就任した直後ぐらいになると思うんですけれども、改めてこの12年で河野知事はいろいろな施策とかを観光関係でやってきていますけれども、「観光みやざき」をどのようにアピールできているか、全国にどのように広げられているか、また、環境変化みたいなものが多いと思うんですけれども、そのあたりも含めてお願いいたします。

(知事)

スポーツランドの取組に関して言うと、(キャンプシーズンの)この時期や様々な大会誘致、それからゴルフについては昨年にAGTC(アジアゴルフツーリズムコンベンション)を開催するなど、いろいろと活かしていくことができているんじゃないかなと思います。最近では「ミートツーリズム」、食を使った魅力の発信を観光に結びつけるところはできているかと思いますが、やはりコロナで落ち込んだものがインバウンドを含めて全国各地で復活している中で、もっともっと宮崎の魅力を発信し、また、国際定期便の再開も含めて環境整備をしていく必要性を強く感じております。もともと先ほど申しましたように宮崎の観光の課題は、キャンプやゴルフのシーズン以外の落ち込みといいますか、通年で賑わいをもたらすというところが課題になっております。「スポーツランドみやざき」の取組も通年化というところは課題でありますが、それもやはり観光ともシンクロする課題であろうかと考えておりまして、スポーツの路線ではそういった形で通年化を図りながら、観光にも結びつけていく取組は進みつつあるのではないかなと思います。もっともっといろいろな発信が必要であろうと考えております。そしてこの間、記紀編さん1300年記念事業を行うことにより、「キキタビ」や神話というところをよりアピールするようになってきたと思いますが、これもまだまだこれからであり、「緒に就いた」

といったところではないでしょうか。出雲や伊勢などはもう強力にこれまでも発信できている部分がありますが、宮崎にもそれらに全く引けを取らない記紀や神話といった素材がありながら十分発信できていなかったというのがこれまででありまして、神楽に力を入れたり、「キキタビ」のようないろいろな展開が徐々に動き出しているかなと思います。"

(読売新聞)

観光サイトを見た県外の人に何かメッセージというか、宮崎のこんなところが良いというアピールがあれば一言最後にコメントをいただけますか。

(知事)

以前、観光誘致の動画メッセージでちょっと自虐的に伝えたことがあるんですが、ある関西のところと競うときに「宮崎に皆さん来たことがあるでしょうか。ないかもしれない。じゃあ今がチャンスです。」みたいな言い方をしたことがありました。先ほど「観光みやざき」というキャッチフレーズを言われましたけど、そう思っているほど観光面で全国の中で宮崎が十分活躍できているかというと、まだまだ大きな課題があろうかと思います。これからもっともっと持てるポテンシャルを発揮していかなければいけない部分が観光であろうかと考えておりますので、適切な発信や、スポーツだとか食だとか、そういう強みというのも、さらに伸ばしていくことにより、宮崎ならではの観光誘客に結びつけていきたいと考えておりますし、あと、「宮崎牛プロモーション」もそうですけど、宮崎県だけで考えると限界がありますので、やはり今は九州全体での発信もとても大きいと思います。今、九州観光機構との連携のもとで九州各県が連携して発信し、今度は「九州Maas」ということで、各交通機関を組み合わせて利用いただける仕組み作りも進んでいるところであります。他のブロックと比べても先行してそういった取組が進められておりますので、宮崎県での発信を高めていくとともに九州全体での取組にも力を入れていきたいと考えています。

(毎日新聞)

発表事項以外でありましたらお願いします。

日向市長選挙について

(宮崎日日新聞社)

3月に入ってから日向市長選挙が行われるんですけれども、現在3名の方が立候補を表明されています。現職の市長と現職の県議がそれぞれ手を挙げられていますけれども、現時点で知事のもとに支援・応援の要請などがきているのか確認させていただきたいのと、知事の視点から、どのように日向市が抱えている課題などの状況をどのように捉えているのかお聞かせください。

(知事)

現実的には現職市長から、事務所開きと今度大会があるのでそこに出てもらえないかという要請をいただいております。他の陣営からは特にそういったお声がけはないところです。日向市の課題としては、能登半島地震もありましたが、改めて地震・津波への対応、日向市は県内の南海トラフ、日向灘に面している中でもやはり平地面積が多く、そこでの被害も大きく想定されているというところで、改めてこの地震を踏まえた地震・津波対策は重要な課題だと感じております。さらには先ほどスポーツの話をしたのでその延長線上で言うと、都城市はロッテの二軍も来るようになり、日向市には今は楽天の二軍が来ておりますが、球場の改修をすることによっていずれ何とか一軍のキャンプをといった話などいろいろな話を今の市長とも以前からしております。ぜひそういった環境を整えることによって、日向市におけるスポーツ合宿の受け入れがさらに広がっていくと、全体としてまた相乗効果が広がるのかなという期待を持って見ているところです。日向という立地について、いつもあそこに行きますと、やはり海と山の中継点・結節点だと思います。入郷地区の窓口であるとともに水産業も含めて南北がつながるところであり、海と山の結節点である日向市はとても重要な役割を果たす地域になるかと考えております。

(毎日新聞)

ありがとうございました。

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総合政策部秘書広報課広報戦略室報道担当

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